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100回目の「花園」が開幕! 「姫野2世」LO物部(中部大春日丘)ら1年生選手が躍動する

斉藤健仁スポーツライター
日本代表FL/NO8姫野(中央)、稲垣(左)、中村(右)も花園で大きく成長した(写真:ロイター/アフロ)

 12月27日(日)から1月9日(土)にかけて、大阪・東大阪市花園ラグビー場で100回目を迎える「花園」こと全国高校ラグビー大会が行われる。100回目の記念大会ということで、例年の51校より多い63校が出場する。なお新型コロナウィルス感染拡大防止のため、全62試合が無観客で開催されることになった。

 花園ラグビー場でも行われた2019年ラグビーワールドカップ(W杯)の影響で、スクールだけでなく高校には多くの選手が入部しているという。今大会では、中学時代にW杯を見て「将来、日本代表になってW杯に出たい!」と思ったはずの高校1年生が多く躍動する大会となりそうだ。

◇「姫野2世」の呼び声高い春日丘LO物部

 その筆頭で、「姫野2世」と言っても過言ではない選手がいる。

 日本代表FL/NO8姫野和樹(ハイランダーズ)の母校・中部大春日丘(愛知第1)のLO物部耀大朗(1年)だ。体格は、ちょうど10年前の90回大会にLOとして出場した高校1年時の姫野選手の身長188cm/体重95kgを超える、身長190cm/体重102kgという逸材である。

 小学校時代はラグビーだけでなく相撲、水泳で鍛えた足腰が武器だ。1年生ながら中部大春日丘のレギュラーとして、主将NO8福田大晟、PR乳井大士(ともに3年)らとともにFWの中心選手としておおいに存在感を示している。LO物部らの活躍で、中部大春日丘が今大会こそ3回戦の壁を破って、初のベスト8進出なるか。

◇バックファイブで有望な1年生選手

 他にもバックファイブ(LO/FL/NO8の総称)で1年生ながら試合に出て活躍しそうな選手がいる。

東のチームでは函館ラ・サールのLO大倉永登(1年)、黒沢尻北(東北ブロック)のLO細川聖(1年)、山形中央(山形)のLO渡邉大士(1年)、強豪の1つ流通経済大柏(千葉)のNO8小澤天(1年)、新潟工業(新潟)のLO齋藤康輔(1年)、東海大静岡翔洋(静岡)のLO名取稜太郎(1年)らがいる

西のチームでは関西学院(兵庫)のNO8大塚壮二郎(1年)、大津緑洋(山口)のNO8林万一心(1年)、松山聖陵(愛媛)FL井上魁(1年)、筑紫(福岡第2)のFL井上晴貴(1年)、長崎北陽台(長崎)のLO白丸智乃祐(1年)らも先発として出場しそうだ。

 また1年生ではないが、姫野選手と同じようにはやい段階から花園で活躍してきた選手もいる。

 連覇を狙う桐蔭学園NO8佐藤健次、LO青木恵斗(ともに3年)、京都成章のLO本橋拓馬(3年)、國學院栃木NO8吉田爽馬(3年)、日川のNO8大西ひろと(3年)、新潟工業NO8稲村心(3年)、姫野の愛知・御田中の後輩にあたる日本航空石川(石川)のLO立松大輝(3年)、常翔学園LO木戸大士郎(3年)、佐賀工業FL内川朝陽(3年)、仙台育英LO最上太尊(2年)らがおり、将来が嘱望されている。

◇強豪校でハーフ団を務める1年生選手も

 他のポジションの1年生選手だと、黒沢尻北(東北ブロック)のPR谷地太陽(1年)、明和県央(群馬)のCTB笹本友輪(1年)、兄(龍之介/3年)と同じトライゲッターの國學院栃木(栃木)WTB青柳潤之介(1年)、桐蔭学園WTB矢崎由高(1年)、昌平(埼玉第2)CTB平岡勝凱(1年)、予選決勝で2トライを挙げた岡谷工業(長野)FBラコマイソソ イマニエル(1年)、新潟工業WTB金澤虎太朗(1年)、初出場・開志国際(北信越ブロック)のトライゲッターWTB星野雅空(1年)らがいる。

 さらに朝明(三重)WTB内山陸(1年)、兄(琉生/3年)とCTBコンビを組む初出場の四日市工業(東海ブロック)の和田雄翔(1年)、大分東明(大分)のWTB浦川直樹(1年)、熊本西(熊本)のCTB中川輝也(1年)、名護(沖縄)のCTB當間彩都(1年)らも各チームのレギュラークラスだ。

 また経験が必要なSH、SOのハーフ団として1年生から活躍が期待されている選手もいる。

 日本代表SO田村優の母校・國學院栃木(栃木)の司令塔は同校で活躍した明治大1年のSO伊藤耕太郎の弟・龍之介(1年)、50回目の節目の出場となる日川(山梨)のSHは明治大SH飯沼蓮(3年)の弟・暖(1年)、そして報徳学園はSH、SOともに1年の村田大和、伊藤利江人が務めている。なお伊藤の父は元日本代表SOで明治大のコーチを務める宏明氏だ。

 100回目を迎える記念大会の「花園」では、近い将来、きっと日本代表争いに加わってきそうな有望な1年生選手たちの活躍を大いに楽しんでほしい。

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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