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川越東、四日市工が嬉しい初出場!100回目を迎える「花園」、新たに16校の出場が決定

斉藤健仁スポーツライター
嬉しい花園初出場を決めた埼玉の川越東(撮影:斉藤健仁)

今シーズン、100回目の記念大会を迎える「花園」こと全国高校ラグビー大会。東大阪市花園ラグビー場を中心に12月27日に始まり、来年1月9日に決勝を迎える予定だ。

11月14日(土)、15日(日)、13の県で予選決勝が行われて、東海地区でブロック予選決勝も行われたこともあり、一気に16校の出場が決まった。なお今週末で、各都道府県の予選決勝が終了し、63校中57校の花園出場校が決定した。

◇川越東、四日市工が嬉しい初出場!

今シーズンの花園は100回目の記念大会のため、通常大会の51校に加え、全国9つのブロックに1つずつ枠が与えられ、さらに過去9年間の予選参加チームの累計校数の多かった埼玉、愛知、福岡は通常1校のところ1枠増の2校出場し、計63校が出場する。

埼玉ではディフェンスが武器の昌平川越東の2校が出場を決めた。2月の新人戦の埼玉王者・川越東は、昨年は浦和に負けて涙を呑んだが、今年は深谷のモールに苦しみながらも17-14で競り勝ち、悲願の初の花園出場となった。

また1枠増えた愛知でも決勝が2試合行われて、日本代表FL姫野和樹の母校としても有名な中部大春日丘、伝統校の西陵が決勝で勝利し全国の舞台への切符を得た。

東海地区でもブロック予選決勝が行われて四日市工(三重)が静岡聖光学院(静岡)を20-19で退け、嬉しい花園初出場となった。

◇連覇を狙う桐蔭学園など常連校が出場を決めた!

他には花園で連覇を狙う神奈川の桐蔭学園が東海大相模の前に出るディフェンスに苦戦しながらも19-17で下して優勝し、6大会連続19回目の花園出場となった。

桐蔭学園は新人戦の近畿王者・東海大大阪仰星、九州王者の東福岡と並び優勝候補の一角を占めることになろう。

惜しくも敗れた東海大相模は関東のブロック予選に出場するため、花園出場の可能性は残る。ライバルは東京代表の國學院久我山あたりとなるはずだ。

千葉は流通経済大柏、長崎は長崎北陽台、宮崎は高鍋、鹿児島は鹿児島実業、山口は大津緑洋といった常連校が出場を決めた。

さらに岡山の玉島、徳島は城東、香川は坂出第一、愛媛は松山聖陵といった高校が連続出場する。群馬は明和県央が3大会ぶり8回目の出場となった。

残りは6枠。各都県の2位チームなどが出場する各地区のブロック予選である「オータムチャレンジ」が開催され、11月28日(土)には全63校が出揃う。

桐蔭学園のNo8佐藤主将。連覇を狙うチームのキーマンだ(撮影:斉藤健仁)
桐蔭学園のNo8佐藤主将。連覇を狙うチームのキーマンだ(撮影:斉藤健仁)

◇各都道府県の花園出場チーム

※は11月14日に決定、※※は15日に決定

北海道

北北海道 旭川龍谷(3大会連続5回目)

南北海道 札幌山の手(3大会連続19回目)

東北

青森 青森山田(2大会連続2回目)

岩手 盛岡工(12大会ぶり35回目)

宮城 仙台育英(25大会連続28回目)

秋田 秋田工(3大会ぶり68回目)

山形 山形中央(3大会連続27回目)

福島 学法福島(6大会ぶり2度目)

関東

茨城 茗溪学園(9大会連続26回目)

栃木 國學院栃木(21大会連続26回目)

群馬  明和県央(3大会ぶり8回目)※

埼玉第1  川越東(初出場) ※

埼玉第2  昌平(3大会ぶり2回目)※

千葉  流通経済大柏(26大会連続28回目)※

東京第1 目黒学院(3年大会ぶり19回目)

東京第2 早稲田実(2年大会ぶり7回目)

神奈川  桐蔭学園(6大会連続19回目) ※※

山梨 日川(15大会連続50回目)

北信越

新潟 新潟工(17大会連続45回目)

富山 富山第一(2大会連続13回目)

石川 日本航空石川(16大会連続16回目)

福井 若狭東(5大会連続32回目)

長野 岡谷工(2大会ぶり33回目)

東海    

岐阜 関商工(3大会連続43回目)

静岡 東海大翔洋(3大会ぶり11回目)

愛知第1  中部大春日丘(8大会連続10回目)※

愛知第2  西陵(8大会ぶり40回目) ※

三重 朝明(9大会連続11回目)

近畿

滋賀 光泉(2大会連続10回目)

京都 京都成章(7大会連続13回目)

大阪第1 東海大大阪仰星(2大会連続20回目)

大阪第2 大阪朝鮮(2大会連続11回目)

大阪第3 常翔学園(6大会連続39回目)

兵庫 関西学院(5大会ぶり7回目)

奈良 御所実(2大会連続13回目)

和歌山 熊野(7大会ぶり13回目)

中国

鳥取 米子工(3大会連続10回目)

島根 石見智翠館(30大会連続30回目)

岡山  玉島(3大会連続4回目)※

広島 尾道(14大会連続15回目)

山口  大津緑洋(2大会ぶり30回目) ※※

四国

徳島  城東(4大会連続14回目)※※

香川  坂出第一(2大会連続3回目) ※※

愛媛  松山聖陵(2大会連続5回目)※※

高知 高知中央(2大会連続6回目)

九州

福岡第1 東福岡(21大会連続31回目)

福岡第2 筑紫(5大会ぶり6回目)

佐賀 佐賀工(39大会連続49回目)

長崎  長崎北陽台(3大会連続19回目) ※※

熊本 熊本西(2大会ぶり12回目)

大分 大分東明(2大会連続2度目)

宮崎  高鍋(10大会連続28回目) ※※

鹿児島  鹿児島実業高校(2大会ぶり20回目)※※

沖縄 名護(3大会連続19回目)

◇各地区ブロック予選日程

北海道地区 函館ラサール(3大会ぶり3回目)

東北地区 黒沢尻北(6大会ぶり6回目)

関東地区 11月21(土)~28日(土)

北信越地区 11月14日(土)~23日(月)

東海地区  四日市工(初出場)※

近畿地区 11月23日(月)決勝戦

中国地区 11月15(日)~23日(月)

四国地区 11月21日(土)、23日(月)

九州地区 11月21日(土)~23日(月)

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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