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東海大3連覇なるか? 10月4日に開幕する関東大学ラグビーリーグ戦、指揮官が注目選手を語る

斉藤健仁スポーツライター
昨年は全勝で東海大が連覇を達成。止めるチームは現れるか(撮影:斉藤健仁)

関東大学ラグビー対抗戦、リーグ戦の各チームから今年度のスローガン、監督がオススメする注目選手、新人選手が発表された。今回は3連覇を狙う東海大、昨年躍進した日本大、流通経済大、大東文化大などが属するリーグ戦1部の8校の選手を紹介したい。なお、例年通り、リーグ戦1部から、今年度の大学選手権には上位3チームが出場できる。

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◇東海大(昨年優勝)

昨年までリーグ戦を2連覇している東海大。フィジカル、セットプレーの強いFW、タレントが揃っているBKと選手層は厚く、今年も優勝候補筆頭だ。グラウンドが学内にあり、グラウンドでの練習は7月中旬からだったという。そのため、リーグ戦を通して徐々に調子を上げて、しっかり結果を残し大学選手権に臨み、初の大学日本一に挑みたい。

監督:木村季由    

主将No8吉田大亮(4年、東海大仰星)、副将SH中村友哉(4年、伏見工業)

スローガン:「厳しさと徹底」

「『厳しさ』には自分を律する厳しさ、一人一人が高い基準で求め合い仲間同士に対する厳しさを持つこと。また、『徹底』には全ての行動にこだわり、当たり前のことを当たり前にやる。そしてそれを1年間やり続ける。という意味が込められています。我々の強みであるFWを活かしながら、15人が一体となった攻撃的な展開ラグビーにチャレンジし、守備から攻撃に転じられるような強固なディフェンスをやり抜いていきます。そして、目標の大学日本一を掴みとります」(監督)

監督が注目する選手

No8吉田大亮(4年)「No8としてスピードと激しさが武器」

HO山田生真(4年)「HOに初チャレンジ」

PR前田翔(3年)「スクラムの強さ」

FLジョーンズ リチャード剛(3年)「激しいタックラー」

SO丸山凜太郎(3年)「司令塔としてその役割を果たし切る」

WTB望月裕貴(3年)「フィニッシャーとしての決定力」

監督が期待する新人

LOアフ・オフィナ、CTBポロメア・カタ(ともに東海大福岡)、FB谷口宜顕(東海大仰星)

「47名の新入生が加入。入学後すぐに活動ができない影響もあって即戦力というレベルにはまだまだ到達できていないのが現状だが、その中でも上記3選手らはレベルを上げてきており楽しみな存在」

◇日本大(昨年2位)

昨年、強力なスクラムを武器とした日本大は、大東文化大、流通経済大を下して2位に躍進し大学選手権でもベスト8に進出し躍進。今年度は「昨年度のチーム越え」を狙っている。中野監督は「ラグビー界にご迷惑をおかけした分、規律正しくフェアなゲームをお見せしたい」といえば、HO藤村主将は「新チームになってから様々な問題が起こり、厳しい部分があったがそこを乗り越えた結果チームがより一丸となり良いチームに仕上がりつつある」と自信をのぞかせた。

監督:中野克己

主将:HO藤村琉士(4年、京都成章)、副将:SH村上陽平(4年、仙台育英)

スローガン:「挑戦と結束〜challenge&one heart〜」

「日本一のチームを目指すために『挑戦』と『結束』という二つのキーワードをチームで掲げました。挑戦には高い目標を持つ集団として全員がハードワークし、日本一を目指す。結束には4年生を中心に一人一人が自覚と責任を持ち全員が同じ目標に向かって切磋琢磨するという意味があります」(監督)

監督が注目する選手

HO藤村琉士、SH村上陽平、PRシオネ・ハラシリ(3年)

「昨年度のオールスターに選ばれており、活躍に期待ができるため」

監督が期待する新人

SO/FBワイサレ・セレヴィ(アメリカ・オディア高)、FL井上風雅(東福岡)、SH前川李蘭(目黒学院)

◇流通経済大(昨年3位)

内山監督が掲げる「縦横無尽のダイナミックラグビー」で昨年はリーグ戦こそ3位だったが、大学選手権では初めて帝京大を下した流通経済大。今年もFWとBKが一体となってどこからでもスコアを取りに行くスタイルは変わらない。勢いに乗ると強さを発揮するチームだけに、星を落とさずに昨年の上位チームと対決する11月中盤以降までにチーム力を上げていきたい。南アフリカ出身選手の活躍にも耳目が集まりそうだ。

監督:内山達二  

主将:FL坂本侑翼(4年、流通経済大柏)、副将:HO松田一真(4年、常翔学園) 

チームコメント

「我々は『ラグビーを通し希望ある元気な未来を創る』をクラブ理念とし日本一を目指して日々活動しています。その上での我々の行動理念は自主自立とし、日々仲間と共に学生及びラグビーの最上を追求しつづけています」(監督)

監督が注目する選手

FL坂本侑翼(4年)、HO松田一真(4年)、CTBヴィリアメ・タカヤワ(4年)、FB河野駿太(3年)、CTB土居大吾(2年)

監督が期待する新人

LO神田康正(鹿児島工業)、No8篠澤輝(流通経済大柏)、SH武井陽昌(熊本工業)、HO作田駿介(流通経済大柏)、FBステファン・ドゥトイット(南アフリカ・パールジムナジム高)  

◇大東文化大(昨年4位)

近年、東海大、流通経済大とともにリーグ戦の「3強」の一角を占めていた大東文化大。ただ昨年は4敗し4位となって大学選手権出場を逃してしまった。伝統的に強いスクラムだけでなく、7人制ラグビーの日本代表としても活躍したSH南主将を中心としたBKも走力のある選手も多く得点力も高い。主将が「昨年負けたチームには勝ちたい」と意気込むように、開幕から白星を重ねて優勝を狙う。

監督:日下唯志

主将:SH南昂伸(4年、御所実業)、副将:LO呉山聖道(4年、大阪桐蔭)、SO鈴木匠(4年、札幌山の手)

チームスローガン:「One Team」

「部員全員が目標に向かって同じ方向に頑張っていくことを目指す」

監督が注目する選手

SO落和史、SO/FB青木拓巳(ともに2年)「2年生ながらBKをリードする立場として急成長中です」

監督が期待する新人

全員

◇専修大(昨年5位)

元日本代表SH村田亙監督が指揮官に就任してから、徐々に力をつけてきた専修大。昨年は東海大にこそ大敗したが、他の上位校とは善戦して自信をつけていることは間違いない。展開ラグビーを武器に攻撃力で相手を上回りたい。「学年関係なく仲が良く、切磋琢磨し合いながら頑張れているので良い状態です」とCTB夏井主将も自信をのぞかせた。上位チームに勝利し、3位以内に入って20年ぶりの大学選手権出場を目指す!

監督:村田亙     

主将:CTB夏井大樹(4年、秋田中央)、副将:FL西小路大河(4年、大阪桐蔭) 

          

チームスローガン「Rise 上昇」        

「2000年以来20年ぶりの『大学選手権』を目指します!」         

監督が注目する選手 

SH友池瞭汰(2年)「パスとランスピードはトップクラス。FWを前に出してくれる」

FB古里樹希(2年)「安定感があり、ラン、キック、ディフェンスと三拍子揃った選手」           

監督が期待する新人        

SO高居海靖(御所実業)「キック力はワールドクラス」

WTB飯塚稜介(桐蔭学園)「チーム一の韋駄天」

 

◇法政大(昨年6位)

法政大はリーグ戦最多の13回の優勝、大学選手権では3度の優勝を誇る名門。ただ過去2年シーズンは、大学選手権出場を逃してしまった。元日本代表SHの苑田HCの下、今年は元日本代表No8だった伊藤剛臣氏もFWコーチに就任し、複数リーダー制で上位進出を狙う。FWのセットプレーも強化しており、BKの展開力も大きな武器だ。開幕から強豪との連戦が続いているが、伝統校の力を発揮し、今年はしっかり大学選手権に出場したい。

ヘッドコーチ(HC):苑田右二

主将:CTB根塚洸雅(4年、東海大仰星)、FL吉永純也(4年、東福岡)

副将:FL山下憲太(4年、海星)、WTB斉藤大智(4年、黒沢尻北)、LO大澤蓮(3年、長崎南山)、FB高橋達也(3年、目黒)

チームスローガン:「HOSEI PRIDE-挑戦・謙虚・感謝-」 

「スローガンは『挑戦』『謙虚』『感謝』の3つの意味を含めた『HOSEI PRIDE』としました。ラグビーができることに感謝し、チーム目標であるリーグ戦1位、選手権ベスト8以上を達成できるように、最後まで戦い抜きます」(HC)

HCが注目する選手

PR菊田圭佑(4年)、LO大澤蓮(3年)、FL吉永純也(4年)、FL山下憲太(4年)、CTB根塚洸雅(4年)、WTB斉藤大智(4年)

「リーダーシップとパフォーマンスに期待しています」

HCが期待する新人

HO四元涼太(鹿児島玉龍)、PR/LO竹部力(大分舞鶴)、FL山下武準(法政二)、SH山脇一真(天理)、WTB/FB石岡玲英(御所実業) 

◇中央大(昨年8位)

昨年は1勝しかできず、最下位に終わり入替戦に回ってしまったが、しっかり立正大に勝利して残留を果たした中央大。就任して2年目、元日本代表の遠藤哲ヘッドコーチはチームの良さを「何事にも完全燃焼できるひたむきさ」と言えば、川勝主将も「少数精鋭を武器に、どのチームにも負けない一体感を持っている」と胸を張った。2年連続最下位に終わっているだけに、チーム一丸となって、今年は1つでも多く勝利し入替戦は回避したい。

ヘッドコーチ(HC):遠藤哲  

主将:FL川勝自然(4年、桐蔭学園)、副将:LO青木智成(4年、東京)&CTB久保慎太郎(4年、大阪桐蔭)

  

チームコメント         

「(中央大は)昨年度の入替戦を踏まえて、進化し続けるチーム。全チーム、全選手を注目したうえで我々のアイデンティティを示していきたい」(HC)         

HCが注目する選手

全選手「チーム内競争増加のため」

HCが期待する新人       

全員「全員が新人ではなく新戦力として『狙っている』ため」           

◇関東学院大(昨年、入替戦で勝利し昇格)

リーグ戦優勝10回、大学選手権優勝6回の強豪が、再び1部のステージに戻ってきた。昨年は2部で2位となったが、入替戦で拓殖大に勝利し昇格を果たした。個々に能力の高い選手も多く、榎本ヘッドコーチ、立川剛士BKコーチといったOBの元日本代表陣の指導の下、「再び、国立競技場に立ちたい」という強いを持って練習に励んでいる。今年の目標は3位以内に入り、大学選手権に出場することだ。飛躍の年にすることができるか。

ヘッドコーチ(HC):榎本淳平  

主将:WTB萬田開人(4年、仙台育英)、副将:HO矢吹悠斗(4年、深谷) 

チームコメント         

「大学選手権出場に向けて精一杯頑張ります」(HC)    

HCが注目する選手       

WTB/CTB/No8福士萌起(4年)、FB川崎清純(3年)         

HCが期待する新人  

FB矢野裕二郎、SO立川大輝(ともに佐賀工業)、FL/No8福見迅矢(小平西)

※※※なお関東大学ラグビー対抗戦A、リーグ戦1部は今年もJ SPORTSで全試合、放送・配信される

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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