「青いたすき」の由来は?5度目のクラブ世界一を狙うレアル・マドリードのエンブレム、徹底詳解!

レアル・マドリードのエンブレム。王冠と青いたすきが印象的だ(写真:ロイター/アフロ)

12月18日(日)、神奈川・日産スタジアムで、サッカーのクラブ世界一を争うクラブワールドカップ(W杯)決勝が行われ、11度目の欧州王者に輝いたレアル・マドリード(スペイン)にJ1で優勝した鹿島アントラーズが挑む。

◇かつては「銀河系軍団」とも呼ばれた

日本ではアトレティコ・マドリードの愛称「アトレティコ」に対して、「レアル」と呼ばれることも多いレアル・マドリード。2000年代前半、ジネディーヌ・ジダン、ルイス・フィーゴ、ロナウド、デビット・ベッカムなどを擁し、「銀河系軍団」という意の「ロス・ガラクティコス(Los Galacticos)」とも呼ばれた。

現在は、「銀河系軍団」の中心選手の一人、フランスの英雄・ジダンが監督を務めており、12月に4度目のバロンドール(フランス・フットボール誌が選ぶ年間世界最優秀選手賞)を受賞したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがチームをけん引する。

◇白いユニはイングランドの強豪クラブにならった

レアル・マドリードは1895年、学校の先生と生徒たちによって創設されたクラブが前身となった。1900年にはこのクラブが2つに分かれ、1902年にさらに1つのクラブが分裂し、後にレアル・マドリードとなるマドリードFC(Madrid Football Club)が誕生した。

実はスペインでは一般的には「ラ・レアル(La Real)」と言えばレアル・ソシエダを指す。国王アルフォンソ13世がレアル・ソシエダのホームであるサン・セバスチャンにある離宮で夏季を過ごしていたため、1910年に初めてレアルの称号を授かっている。

そのためレアル・マドリードは白い軍団を意味する「ブランコス(Blancos)」や「メレンゲス(Merengues)」と呼ばれており、これら愛称の通り、クラブ誕生からユニフォームは白一色だった。

白を採用したのは、当時、イングランドの最強のアマチュアクラブだったコリンシャンFCならったためだと言われている。また、時代背景として、白い布が一番手に入りやすいからだったという説もある。ただし、創設時のみ、他のクラブとの差別化のために青いたすきを掛けて試合に出場していたという。

◇エンブレムの「青いたすき」は1941年から

クラブのエンブレムは創設時からMadrid Football Clubの頭文字MCFをベースにしたものを使用していた。1908年に円形になり、現在に通じるデザインになった。そして1920年には、サッカーを愛した国王アルフォンソ13世から王を意味する「レアル(Real)」の称号を授かり、クラブ名も「レアル・クラブ・デ・フットボール(Real Madrid Club de Futbol )」とスペイン語に変更された。もちろん「レアル」を冠するクラブとして、エンブレムの上に王冠が付けられることになった。

しかし、1931年にスペインが王政から共和制に移行すると、再びマドリードFCに名称を戻され、エンブレムから王冠が取り除かなければならないことになった。そのため、王冠の代わりに、スペイン王国の旗や国章に描かれているライオンの色である紫のたすき(斜めの線)が加えられた。

その後、スペイン内戦が終了した1941年には、再び「レアル」の名を取り戻し、スペイン語のチーム名に戻すことができた。またエンブレムの上にも王冠が復活した。さらに、紫のたすきは創設時のユニフォームに使用されていた青のたすきに、MCFの文字は黄色になるなど加えられ、さらにユニフォームの胸にも付けられるようになった。

2001年には、クラブの商標を浸透するために、MCFの文字を太くするなどマイナーチェンジし、現在に至っている(※2014年、ユニフォームの胸スポンサーであるエミレーツ航空のメインバンクでもある、ナショナル・バンク・オブ・アブダビとスポンサーシップ契約を結んだ時、エンブレムの上部の王冠にある小さな十字架を取り除いている。ただこのスポンサー契約が終われば、元に戻ると思われる)。

◇5度目のクラブ世界一を目指す!

「20世紀最高のクラブ」にも認められたレアル・マドリードが大方の予想通り、2年ぶり2度目、そして、前身のトヨタ杯(インターコンチネンタル杯)を含めると5度目のクラブ世界一に輝くことができるか。それとも鹿島がJ1のクラブとして初めてクラブW杯を制することができるか――。

世界のサッカーファンの耳目を集める決戦は12月18日(日)、19時半にキックオフされる。

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