日本代表FB五郎丸歩のトゥーロン(フランス)の移籍は決定的?来季、日本では見られない可能性も

8月から始まるトップリーグで五郎丸のプレーは見られないかもしれない(写真:FAR EAST PRESS/アフロ)

5月15日付けの南フランスの地方紙「ラ・プロヴァンス」は、今シーズン、タイトルを手に入れることができなかった、フランスの強豪クラブ・トゥーロン会長ムラド・ブジェラルはすでに来シーズンの大幅な選手の入替を示唆している、と報道した。

◇フランスでは「すでにサイン済み」という報道

また「ラ・プロヴァンス」によると、来シーズンの主軸になるのは、フランス代表SOフランソワ・トラン・デュック(モンペリエからの移籍)、日本代表FB五郎丸歩(ヤマハ発動機/レッズ)、南アフリカ代表経験のある右PRマルセル・ファン・デル・メルヴァ(ブルズ)、オーストラリア代表元FLリアム・ギル(レッズ)、左PRローラン・デルブルレ、さらにシャークスの若い双子のダニエルとジャン=ルック・デュプリーズの全員がすでにサイン済だという。

つまり、現在、スーパラグビーのレッズ(オーストラリア)でプレーする五郎丸はトップリーグのヤマハ発動機でのプレーをせず、8月からトゥーロンでプレーする可能性が高まったと言えよう(もちろん、来年1月、トップリーグ終了後にフランスでプレーする可能性もある)。FB五郎丸は、ウェールズ代表FBリー・ハーフペニーの控えと目されており、5月12日のオーストラリアの「デイリーテレグラフ」でも、すでに五郎丸はトゥーロンと契約済みで、「来季は、違う赤いジャージーを着る」と報道されている。

またトゥーロンのヘッドコーチがベルナール・ラポルトから他の人に変わること、そして元日本代表のスクラムコーチ、マルク・ダルマゾの入閣も噂されている。

ラグビー版「銀河系軍団」トゥーロンとは?

トゥーロンはフランス南部プロヴァンス=アルプ=コートダジュール地域圏にある港町にあるフランス1部トップ14に所属するラグビークラブで、サッカーのレアル・マドリードになぞらえて、ラグビー版「銀河系軍団」と呼ばれる強豪クラブ。

創設は1908年だが、2000年に経営破たんにより2部降格、低迷が続いた。だが、2006年、バンド・デシネ(ベルギーを発祥とするコミック)などで財を成した地元出身の実業家ムラド・ブジェラルが会長に就任すると、元オールブラックスのタナ・ウマンガ、元イングランド代表のジョニー・ウィルキンソン、元ワラビーズのジョージ・グレーガンなど世界のスター選手を次々に獲得し、人気を集めることに成功。

2011年に元フランス代表監督ベルナール・ラポルトがヘッドコーチに就任すると、2012年にトップ14(フランス1部リーグ)準優勝、2013年にハイネケンカップ優勝・トップ14準優勝、2014年にはハイネケンカップとトップ14でともに優勝を果たし、ヨーロッパ有数の強豪クラブと変貌した。2015年にはヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップを制し、前身大会のハイネケンカップと合わせて3連覇を達成した(今年度は準々決勝で敗退)。

現在もフランス代表キャプテンHOのギレム・ギラド、SOフレデリク・ミシャラク、アルゼンチン代表FLファン・マルティン・フェルナンデス・ロッベ、オーストラリア代表CTBマット・ギタウ、クエイド・クーパー、元オールブラックスCTBマア・ノヌー、南アフリカ代表WTBブライアン・ハバナなどがおり、ラグビーの銀河系集団は健在である。

◇サンウルブズでプレーの可能性も?

一方でフランスのWeb紙「アクチュ(http://www.actu-rugby.fr/)」によると、秋から日本代表のヘッドコーチ就任が決まっているハイランダーズのジェイミー・ジョセフが、サンウルブズのメンバーに日本代表選手を召集したい意向で、そのため2019年ワールドカップ出場のために五郎丸がフランス行きを諦めてサンウルブズに加入する、または短期間の契約にとどまり、来年のスーパーラグビーが始まればサンウルブズでプレーするかもしれないとも噂されている。

いずれにせよ、来シーズン、五郎丸がレッズを去ることは確実のようだ。フランスに行かないでヤマハ発動機とサンウルブズの両方でプレーするのか、トゥーロンとサンウルブズでプレーするのか、代表を引退しトゥーロンのプレーに専念するかは、五郎丸の心づもり次第だろう。