おうちでプール 外に泳ぎに行けない家族の新しい生活様式 小さなプールで水遊びの巻

アヒルも浮かべて、おうちでプールはいかが?(筆者撮影)

 海開きしない海水浴場、開場しない公共プール、そして授業を取りやめた一部自治体の学校プール。暑い夏が来るのに、心配の種がつきないママ、パパは多いかと思います。なぜかというと、やはり子供は水浴びが大好きだから。夏休みのわが子、外は暑いから冷房の効いた密室に閉じこもるのか、それとも近所の川や池に黙って友達同士で出かけるのか。こんな心配を少しでも和らげるのが、おうちでプールです。

昨今のビニールプールは進化している

 おうちでプールでは、ビニールプールが活躍します。筆者が子供のころのビニールプールと言えば、脇が三段腹の空気で膨らむ円形プール。汗だくになりながら、空気ポンプを足で踏んで、頑張って膨らませた記憶があります。そこに水道の水をためて、「冷たい!」とか叫びながら、飛び込んで水浴びを楽しみました。近くに母親がいたかどうか、ぜんぜん記憶がなくて、それくらい夢中で遊んでいたように思います。

 最近のプールは、昔ながらの三段腹もあるのですが、確実に進化しています。しかも価格も1万円前後でリーズナブルです。主だったプールを空気注入式と自立式にわけて、特徴別にリンクしてご説明します。

空気注入式

 浴槽型 比較的コンパクトで自宅の浴槽に浸かっている気分です。バスルームで水浴びすると、上がった後にいつまでも体がジメジメするのですが、外だとなぜか体がサラサラになります。

 長方形型 300 cm x 180 cmで家族で一緒に入ることができます。大きなタイプでも電動ポンプで空気注入できて楽々です。

 滑り台付き 小さなお子さんが何度も滑り台にトライする姿が目に見えてくるようです。

 大型スライダー 今回探した中で、一番インパクトがありました。流石に筆者も実物を見たことがありません。価格もそれなりにします。

自立式

 円形型 自立式でコンパクトです。組み立てにもほとんど労力を使いません。

 正方形型 今回、YAHOO!ニュースで紹介するタイプです。組み立てに少々時間が必要ですが、労力はいらず、収納スペースを取らない、注意をよく守れば場合によってはマンションのバルコニーにも仮設できるタイプです。

 円形大型 次回、YAHOO!ニュースで紹介するタイプです。安全管理のための付帯施設の設置を必要としますが、しばらく仮設してひと夏に何度も使うことができます。

 長方形超大型 ここまでくると、「プールのあるおうち」を満喫できます。入水するためのはしごを普段はしまっておけば、小さなお子さんの転落事故を防ぐことができます。価格もそれなりにします。

自立式正方形プールを組み立ててみました

 写真で示すように組み立ててみました。3分弱の動画はこちらでご覧いただけます。

図1 組み立て(筆者撮影)
図1 組み立て(筆者撮影)

1  箱から出す前です。かなりコンパクトで、押し入れの片隅にでもしまっておけるサイズです。使い終わった後、きれいにたたむと、この箱の中に無理なく戻すことができます。

2  箱の中の部品を広げてみました。最初からビニールシートなどの上で広げます。直接地面などにプールを置くと、地面の凹凸などによって足を怪我したり、プールが破けたりします。

3  プール本体を広げてみます。薄めのビニールからできています。

4  プール本体を広げて、固定するための支柱を組み立てます。2本で1組になっていて、突起で接続、止めることができます。

図2 組み立て(つづき、筆者撮影)
図2 組み立て(つづき、筆者撮影)

1  支柱をプール本体の通し穴にすべて通してみました。少し狭めの通し穴ですから、ゆっくりと、本体のビニールを傷つけないように。

2  エルボをつけます。これで2本の支柱をつなぎます。脚をつなぐための穴もあります。

3  脚をつけて、さらに脚の先端にお皿をつけます。ここまで、少しだけ力を使って接続していくことができます。軽作業ですし、特別な工具は必要ありません。

4  4本の脚を取り付けて、脚の高さのバランスが取れているか確認します。バランスが取れていない場合は、エルボに脚がキチンとはまっているか確認します。これで出来上がりです。

ういてまての練習をしましょう

図3 水を張り、プールへ(筆者撮影)
図3 水を張り、プールへ(筆者撮影)

1  水道水を入れてすぐにプールに入るのであれば、特に消毒のための塩素剤は必要ありません。毎日のお風呂と同じだと思ってください。心配な方は、あらかじめ残留塩素試験紙を準備しておきます。写真の試験紙は遊離残留塩素濃度で0.2 mg/Lから10.0 mg/Lまで測れます。学校のプールでの濃度は0.4 mg/Lから1.0 mg/Lの間にしています。

2  もし心配で水を塩素剤で消毒するなら、家庭用さらし粉を小さじ半分(2 g)入れます。溶けるのに時間がかかります。プールに入る30分くらい前に入れます。その間に水を温めるために、樹脂ラップなどでふたをしておきます。水温計で温度をはかり、25℃を超えれば冷たい思いをせずに水遊びが楽しめます。

3  いよいよ水に入ります。日焼けをすると後が大変です。長そで/長ズボン型のラッシュガードなどで万全の日焼け対策を。また、新型コロナウイルス感染が心配な方はマスクをしますが、暑い日は逆にマスクをしたがための熱中症に要注意です。そして、お子さんがはいりました。「うわー冷たい!」今日は子供用ライフジャケットをきて、運動靴をはいて、ういてまての練習です。日焼け防止のためにTシャツと短パンをはいています。

4  水をかけていきます。「はい、がまんがまん」とママ。足や手から徐々に胸に向かって水をかけていきます。

図4 ういてまての練習(筆者撮影)
図4 ういてまての練習(筆者撮影)

1  まずはライフジャケットをつけたままの背浮きです。「怖いかな?頑張ってるね」と声を掛けながら背中と腰を支えましょう。初めてだとママにしがみついてくるかもしれません。それならそれで、2人でゆっくり水を掛け合って楽しみましょう。

2  「大丈夫かな?」「大丈夫」で、支えていた両手を外します。「上手に浮けてるね!」ライフジャケットの浮く力と靴の浮く力でバランスが取れて、誰でも上手に浮くことができます。この浮き方(背浮き)に慣れてきたら、「ライフジャケット脱いでみる?」と聞いてみましょう。「うん」だったら、靴だけの背浮きに挑戦します。

3  靴だけの背浮きです。背中と腰を支えて、「大きく空気を吸って。」この時に顎を下げてしまうようだと沈むので、「お空を見てごらん」と顎を挙げるような姿勢にもっていきます。

4  支えていた両手を離します。お子さんが呼吸するたびに体が上下しますが、伸ばした脚で沈まないようにしてあげることができます。

 この方法で浮く練習は、早ければ1歳児から、遅くとも小学2年生くらいまでにしたいものです。

どんなことに注意したらいいでしょうか

 ビニールプールでも子供が溺れる事故が報告されています。写真のプールで水深が20 cmくらいです。これくらいの深さでも溺れることがあります。

★特にお子さんが数人で遊んでいる時には要注意です。かならず保護者がそばにいて寄り添います。

★近くにいてもスマホをいじっていたり、電話に夢中になっていたりしたらだめです。

★そろそろおしまいで、いろいろなものを片付け始める時は全員をプールから上げてください。

★一番良いのは、プールの水を抜いている間に着替えさせて、それから片付けを始めます。

 マンションのバルコニーでは、次のことに注意します。

★管理規則でバルコニーにて遊べないのであれば、それに従います。

★バルコニーには重いものを載せられません。ご紹介した小さいプールなら、水深は10 cm程度におさえます。

まとめ

 簡単に組み立てられて親子で水遊びができる、おうちでプール。せっかく水にはいるのですから、ういてまてに挑戦してみてはいかがでしょうか。小さいプールでも、溺れる事故を防ぐには、かならず大人が子供に寄り添って、一緒に遊ぶことが大事です。次回は、大きいプールの巻をお送りする予定です。