新型コロナウイルス渦中 新学期の気になる室内プール営業状況

(写真:アフロ)

 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため休業していたスイミングスクール。3月中旬からスイミング専業スクールが営業を再開し、本日からは全ての大手フィットネスクラブのスイミングスクールの足並みがそろいました。プールに子供たちの歓声と水しぶきが戻ってきました。そしてこの期間、大都市の一部長水路(50 m)プールは休館を余儀なくされたものの、全国的には休館せずに市民に運動の機会を提供し続けました。4月1日現在の長水路及びスイミングスクールの営業状況と、感染防止のため行われているプールでの取り組みをまとめました。

4月9日最新情報はこちら→ 緊急事態宣言発出下 スイミングキッズスクールや長水路の動きはどうなるか

長水路(50 m)プール営業状況

 全国にある長水路公共プールに限定して調査しました。大きいプールですから、人の密集が避けられるのと、利用者がある程度限定されるという特徴があります。なお、刻々と状況が変化します。最新の営業状況につきましては、ご自分でお調べいただくことをお勧めします。

 開館+限定開館30(25)箇所、休館22(26)箇所。この情報は4月1日朝の各施設のホームページ記載内容で確認しています。カッコ内は3月16日現在の状況で、比較するとこの16日間のうちで開館施設が増えました。

 参考情報として、休館終了予定日を記載しました。休館は東京周辺で4月12日頃まで延長されています。また見極めがつかず、当面の間休館するとしている施設もあります。もちろん、状況によって休館終了予定日は変更されます。

 ホームページで明記している場合に限り、限定開館(年齢により制限がありと団体利用に限るなど)と教室中止(主に子供教室)も参考情報として掲載しました。

札幌市 平岸プール          開館     教室中止

函館市 函館市民プール        休館     4月8日まで 

帯広市 帯広の森市民プール      開館

盛岡市 盛岡市立総合プール      限定開館

雫石町 岩手県営屋内温水プール    開館

秋田市 秋田県立総合プール      開館 

利府町 宮城県総合運動公園総合プール 限定開館   教室中止

白石市 スパッシュランド 白石    開館     教室中止

鶴岡市 鶴岡市民プール        限定開館   教室中止  

郡山市 郡山しんきん開成山プール   開館

小山市 栃木県立温水プール館     開館 

つくば市 洞峰公園屋内プール     開館 

取手市 グリーンスポーツセンター   休館    4月30日まで

守谷市 常総運動公園・室内温水プール 休館    当面の間

前橋市 群馬県立敷島公園水泳場    休館    4月1日からさらに2週間程度 

世田谷区 世田谷区立総合運動場    休館    4月15日まで

江東区   東京辰巳国際水泳場     休館    4月12日まで 

調布市 武蔵野の森総合スポーツプラザ 休館    4月12日まで

町田市 町田市立室内プール      休館    4月12日まで 

多摩市 アクアブルー多摩       休館    4月12日まで      

相模原市 さがみはらグリーンプール  休館    4月13日まで 

平塚市  平塚市総合体育館      休館    4月30日まで

習志野市 千葉県国際総合水泳場    休館    当面の間

袖ヶ浦  臨海スポーツセンター    休館    4月15日まで

長野市  アクアウイング        開館 

東御市 GMOアスリーツパーク湯の丸  限定開館 

長岡市 ダイエープロビスフェニックスプール 開館 

静岡市 静岡県立水泳場        開館

下田市 敷根公園/屋内プール     休館    4月30日まで 

富士市 静岡県富士水泳場       開館     教室中止 

浜松市 古橋廣之進記念・浜松市総合水泳場 開館

名古屋市 南陽プール         休館    4月12日まで  

東海市 東海市営温水プール      開館     教室中止 

日進市 口論義運動公園屋内温水プール 休館    4月12日まで     

春日井市 サンフロッグ春日井     休館    4月30日まで 

鈴鹿市 スポーツの杜鈴鹿       開館 

金沢市 金沢プール          開館     教室中止  

富山市 富山県総合体育センター温水プール 開館

富山市 富山市民プール        開館 

福井市 東山健康運動公園プール    休館     4月7日まで

門真市 ラクタブドーム        開館     教室中止  

東大阪市 東大阪総合体育館      休館     4月14日まで  

岡山市 豊成温水プール        開館 

倉敷市 岡山県倉敷総合屋内水泳センター 開館

山口市 山口きらら博記念公園水泳プール 開館    教室中止

下関市 ヘルシーランド下関      休館     当面の間

松山市 アクアパレット まつやま   開館 

福岡市 総合西市民プール       休館     大規模改修工事 

福岡市 アクシオン福岡        休館     4月20日まで

長崎市 長崎市民総合プール      開館     教室中止 

阿蘇市 アゼリア21         開館

鹿児島市 県営鴨池公園温水プール   開館 

国内主要スイミングスクール営業状況

 国内主要スイミングスクールの対応については、4月1日朝現在の状況をホームページで確認しました。確認した範囲では、本日から営業再開した大手を含めて、ほぼスクール営業しています。

 営業に当たり、新型コロナウイルス感染対策を含めて、各スクールにて感染症防止のために様々な取り組みがなされています。ただ、ホームページ上でのその表現方法はまちまちです。子供を預けるにあたり感染症防止の取り組みについては、保護者が一番知りたい情報です。「もっとわかりやすく。」筆者にも多くの希望が寄せられています。

ホームページで多く見られる取り組み

★人(利用者とスタッフ)

 体調管理と調子の悪い方の入場規制

 手洗い、うがい、除菌、消毒の徹底

★環境

 定期的な換気(密閉空間を作らない)

 左右前後の人との間隔を空ける(密集場所を作らない)

 発声を慎み、ハイタッチを自粛(密接場面を作らない)

★衛生(12:58に加筆)

 更衣室滞在時間の短縮 予め着替えてからスクールに来るよう指導、少人数での着替え方式採用

 更衣室の消毒 スクール中の人のいない間に消毒作業

 下方に示した、確実性が担保されているプールの感染症予防対策(参考、再掲)

周知の工夫

 フィットネスクラブ、スイミング専業スクールのホームページのいくつかを確認し、取り組みについてわかりやすく表現されていたのは次の通りです。

ルネサンス 政府のパンフレット「密を避けて外出しましょう!」に記載されている、密閉空間、密集場所、密接場面ごとに対策を説明しています。

イトマンスイミングスクール トップページに目立つように配置されています。すぐに読むことができます。

みえないところの取り組み

 スイミングスクールのいくつかに聞き取りをしたところ、ホームページでは特にお知らせしてない取り組みについては、次の回答が多く見受けられました。

★休校の間に館内の清掃や消毒を徹底的に行った。消毒の方法としてはアルコールの噴霧や拭き取りで、アルコールが入手困難の場合は代用品を使用。

★ビート板やヘルパー・玩具等の共用品を定期的に消毒している。

★スクールバスの降車毎に噴霧消毒を行う。

確実性が担保されているプールの感染症予防対策(参考、再掲)

 水泳プール(遊泳場)の感染症予防対策はずっと以前からしっかり行われています。国の衛生基準に基づき、室内換気、プール水の循環を確保し、そして水質検査を常時行うようにしています。さらに日頃から保健所の厳しいチェックと指導の下にあります。

 室内換気では、人の呼気に含まれる二酸化炭素、その室内の含有率を0.1%以下に維持できるように常に換気がされています。いっぺんに多くの遊泳者が運動するため、相当量の換気を常に行っています。

 プール水の循環では、1時間あたり6分の1のプール水が循環していて、消毒などの処理をするようにしています。

 保健所によるチェックとして、月1回採水を検水として保健所に持参、あるいは専門業者による検査にかけます。年1回の立ち入り検査では自主検査表や設備状態が検査され、不備がある場合には営業停止命令につながることもあります。また、遊泳者から保健所に直接苦情が出されれば、即座に立ち入り検査が入るようになっています。

 ここで採水検査では、遊離残留塩素濃度をはじめ、大腸菌や一般細菌の有無が専門機関で調べられます。また自主検査では例えば始業から終業まで1時間ごとに水温、気温、湿度、残留塩素濃度、pHなどが検査され、検査票に細かく記載されます。もちろん、プール水循環や換気にかかる設備稼働状況もチェックされます。

【参考】新コロナ感染拡大スピード抑制下 水泳プール開館/休館の差と課題

【参考】新型コロナウイルス渦中の水泳プール営業状況

さいごに

 本記事は、無理して水泳することを推奨していません。水泳プール(遊泳場)の対策と営業状況を理解して、水泳する、しないの判断の参考にしていただければ幸いです。また、外出自粛のお願いが国や自治体から発せられた場合には、それに従い読者が行動することを想定しています。

 2月28日から公開している記事シリーズ、タイトルに「コロナ渦中」とあり、「コロナ禍が正しい表記ではないか」とご指摘をいただいています。もちろん、両方を比較して熟考してタイトルを決めました。「禍」はわざわいを示します。プールがわざわいに直接襲われているわけではないこと、「渦中」は抜け出すことのできないありさまを示し、しかもサンズイなので、こちらにしています。タイトルにも少し気持ちを込めました。

 感染を拡大させずにし、体づくりを欠かさないように。そして笑顔でみんなが体づくりができるようになる日が一日でも早くきますように。