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ポラリス ジャパンが本格稼働 名門「インディアン」の躍進に期待大!

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
INDIAN MOTORCYCLE 写真/以下すべての写真は筆者撮影

今年で創業65年を迎える米国「ポラリス インダストリーズ」(Polaris Inc. 米国・ミネソタ州)の日本現地法人であるポラリス ジャパン発足を記念したメディア向け発表会が都内で開催された。

すでに2019年4月からポラリスブランドのスノーモービルやスノーバイク用キット「ティンバースレッド」の取り扱いを開始していたが、10月1日よりアメリカの伝統的モーターサイクルブランド「インディアン モーターサイクル」を正式に日本国内で販売することが発表された。

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世界最大のパワースポーツカンパニー

ポラリス社は世界中に1万3000人の従業員と3700のディーラー網、21ヵ所の製造拠点を持つ世界最大のパワースポーツカンパニーである。主要製品はATVやサイド・バイ・サイドなどの本格的な4WDオフロードビークル、そしてスノーモービルやスノーバイク、クルーザーなどのボート関連が中心だったが、近年は「インディアン モーターサイクル」もラインナップに加え急成長しているグローバル企業である。

当日はポラリス本社からCEOのスコット・ワイン氏をはじめ、モーターサイクル部門社長のスティーブ・メネト氏など各部門の幹部が来日し、プレゼンテーションで熱弁をふるった。「日本は今後伸びていくアジア市場の中でもキーになる拠点」と語るなど、日本のマーケットポテンシャルに対する期待値の高さがうかがえた。

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米国最古のモーターサイクルブランド

「インディアン・モーターサイクル」は1901年創業のアメリカ最古のモーターサイクルブランドのひとつとして知られ、映画『世界最速のインディアン』でも有名になった米国・ボンネビルソルトフラッツでの陸上速度世界記録の達成や国内外での数々のレースでの活躍、また軍用バイクとしても重用されてきた実績がある。そして、2014年にポラリス社の傘下で新生インディアンとしてローンチした年に、いきなり全米フラットトラック選手権で年間タイトルを獲得。その後3年連続で王座に輝くなど時代を超えて優れたパフォーマンスと存在感を世界に知らしめてきた。

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ラインナップも年々拡充され、2019年時点においてスポーティな「MOTO」、ワイルドな「ROGUE」、伝統的な「HERITAGE」の3つのセグメントにおいて計25モデルを揃えるまでに成長している。

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2020モデルは1890ccに排気量拡大

会場では2020年モデルもアンベールされた。1920年の初代モデルから生誕100周年を迎える限定版「インディアン スカウト 100thアニバーサリー」、「スカウトボバー20」、「FTR1200S レースレプリカ」などのミッドサイズモデル。そして、2020年モデルから116キュービックインチ(1890cc)に排気量拡大した空冷Vツイン搭載のヘビーウェイトモデル群の中から「ロードマスターICON」、「チーフテン ダークホース」の2モデルが展示。同時に10月1日からの新体制インディアンディーラー網も発表された。

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プロダクトとサービス両面での強化充実が図られた「インディアン・モーターサイクル」の今後ますますの躍進に期待したい。

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モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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