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普通二輪免許で乗れてこのステータス感!BMWのミドルスクーター「C400X/GT」とは

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
BMW C400X

楽しめる都市型モビリティとして再定義

BMWがミドルサイズ・スクーター「BMW C400X」と「BMW C400GT」を発表。それぞれ、1月26日、2月8日より国内で販売される。

BMWには2012年に発売された「C600 Sport 」と「C650GT」、そして電動タイプの「C Evolution」など、いわゆるプレミアムクラスのマキシスクーターが既にあるが、今回のC400シリーズは、より取り回しが容易な中排気量クラスの都市型コミューターとして新たに加えられたセグメントだ。

エンジンから車体まで新設計で、移動のための手段だけではなくアーバン・モビリティとして積極的に楽しめるモデルに仕上げられているという。タイプ別に、C400Xはより軽快でスポーティな仕様、C400GTは長距離やタンデムでの快適性を重視したグランツーリスモ仕様となっている。

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▲C400X

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▲C400GT

パワフルな水冷350ccに安全装備も充実

エンジンと車体は共通で、新開発の水冷350cc単気筒エンジンは最高出力34ps(25kw)を実現。駆動系は一般的なスクーターと同じCVT(無断変速機)ギヤボックスに、振動を抑える革新的なスイングアーム・ベアリングと、捻じれ剛性を高めたドライブトレイン・スイングアームを採用する。

また、車体の基本骨格は頑丈なスチール製チューブラーフレームとし、フロントにテレスコピック式、リヤにはスプリングストラット式の2本ショックを採用することでスポーティな走りと快適性を実現。前後ホイールにはトリプルディスクブレーキとABSを装備し高い制動力を発揮するとともに、ASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)を装備するなど、滑りやすい路面での安全性を確保している。BMWの他モデル同様、日本仕様にはETC 2.0が標準装備される。

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▲C400X

2つの個性にBMWらしい先進性も

デザインもそれぞれ個性的だ。C400XはGSシリーズを彷彿させる左右非対称LEDヘッドライトを装備しているのに対し、C400GTはエアロダイナミクスを考慮したライトガイドエレメントを備えた左右対称の2灯LEDタイプを採用するなど、よりグランツーリスモらしい上質さや躍動感を強調したスタイルが特徴。

シートも、C400Xは前後一体タイプのスポーティな仕様であるのに対し、C400GTはバックレストを備えたダブルシートにタンデム用のフットボード、スポイラータイプの大型スクリーンを装備するなど本格的なタンデム走行を前提とした仕様となっている。また、レッグシールドに内蔵された2つのコンパートメントの他、C650シリーズでも好評なフレックスケースをシート下に備えるなど、スマートな収納性もBMWならでは。

さらにオプションのBMW Motorradコネクティビティを搭載すれば、TFTディスプレイとスマホを連動してサウンドプレイやナビ、通話などの操作をハンドルバー上のマルチコントローラーを使って直感的にコントロールすることも可能など、BMWらしい先進性とラグジュアリー感を備えたモデルになっている。

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普通二輪免許で乗れるBMW

C400シリーズは既に実績のあるC650シリーズのコンセプトをベースに、コミューターとして都会をより手軽に移動できて、その気になれば高速移動も含む郊外からの中距離通勤も快適にこなせる、懐の広さを持ったウェルバランスな一台となるだろう。

そして価格も90万円前後(C400X=85万1,000円~/C400GT=91万2,000円~ ※税込)と、高級輸入車としてはお手頃。とりわけ、日本においては普通二輪免許で乗れるBMWということで、ステータス性も魅力になるだろう。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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