Yahoo!ニュース

ケニー佐川が勝手に決める「2018モーターサイクル トップ10」輸入車編(1位~5位)

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
「2018モーターサイクル トップ10」輸入車編(1位~5位)

Webikeニュース編集長のケニー佐川が、独断で勝手に決める2018年NEWモデルランキング。いよいよ、輸入車編のトップ5を発表します。

話題性や注目度、社会に与えたインパクトやユーザビリティなどを総合的に評価したものですが、あくまでも感覚的なものですので、楽しみながらご参考にしていただければ幸いです。

第1位 「DUCATI PANIGALE V4/S」

画像

公道に飛び出したMotoGPマシンの衝撃

MotoGPマシン直系とも言える市販ストリートモデルの最高峰がパニガーレV4だ。従来シリーズが代々守ってきたL型2気筒に代わってV型4気筒を採用しているのが最大の特徴で、シャーシも完全新設計となり足周りや電子デバイスも大幅に進化。最高出力214psと現在市販されているスーパースポーツの中でも傑出したスペックを誇る。

特に上級バージョンのV4Sにはオーリンズ製電子制御サス&ステアリングダンパー、鍛造ホイールやリチウムイオンバッテリーを装備するなど強烈。

まさに現代の先端テクノロジーの粋を集めた最強マシンに仕上げられている。MotoGPでもドゥカティの戦闘力の高さはトップクラスで、ことさらエンジンは他のライバルを圧倒するパワーを見せつけている。

先頃にはスーパーバイク世界選手権規定に合わせたV4Rもデビューし、いよいよV4軍団への本格的シフトを図ろうとするドゥカティを象徴するモデルとなった。

斬新さと話題性、そして実力を含め今年の輸入車ナンバーワンはコレで決まりだろう。

第2位 「Harley-Davidson FXDR114」

画像

激辛すぎて気持ちいい孤高の無頼漢

2017年に全面刷新したソフテイルファミリーの中でも、最もアグレッシブな走りの性能とスタイリングが与えられたモデル。

従来のハーレーのイメージを覆すスリムで現代的なシルエットながら、巨大なエンジンから突き出たエアクリーナーや240超ワイドリヤタイヤなど、見る者を圧倒するビジュアルが新鮮だ。

1900cc近い排気量を持つ最新のVツインが吐き出す分厚いトルクと爆発的な加速力がFXDRの真骨頂。シボレーV8など古き良き時代のアメリカンマッスルカーを彷彿させる「力こそ正義」的なストロングスタイルに痺れる。

鼓動感はこの上なく楽しめて、それでいてデュアルバランサーのおかげで振動も少なく、低めの回転数でストリートをドロドロと流すのも気持ちいい。

FXDRを乗りこなすにはアクの強さも個性として受け入れられる度量が求められるが、そのスパイシーさが楽しい部分でもある。

すべてが規格外、そして大衆に媚びない潔さがとてもいい!

第3位 「TRIUMPH SPEED TRIPLE RS」

画像

伝統に裏付けられた最新3気筒の実力

新型スピードトリプルはシリーズ7代目にして初の「RS」の称号が与えられた最上級モデルである。

一見、従来モデルとあまり変わらないようだが実は中身は全面刷新。派手な演出はないが、着実にパフォーマンスを上げてくるのがトライアンフ流だ。

特筆すべきはエンジンで、水冷3気筒1050ccをベースに計105カ所に新型パーツを投入することで最高出力も10ps上乗せの150psを実現。

低速から湧き上がるトルクとザラっとした粒感のある回転フィール、ビブラートの効いたサウンドなどトライアンフ3気筒独特の官能的な世界観はそのままに、乗り味はより洗練された。

レース仕様のオーリンズ製前後サスにコーナリングABSを含む最新の電子制御がすべて網羅され、戦闘力も大幅アップ。軽快さの中にもしっとりとした安心を感じながら高次元のスポーツライディングを楽しめるのが印象的だ。

世界最古のモーターサイクルメーカーとしての品格と底力を感じるモデルだ。

第4位 「KTM 790DUKE」

画像

世界ニーズに応えたKTM初のパラツイン

KTM初の並列2気筒エンジンを搭載したミドルネイキッド。最近の世界的な中間排気量クラスへのニーズに応えたモデルで、扱いやすいパワーと軽量な車体により、ビギナーには敷居が低くベテランには振り回せるなど自在性の高さが魅力になっている。

ポイントはなんといっても790DUKE用に新たに開発された「LC8c」エンジン。単気筒並みに小さくスリムに作られたユニットは、75度位相クランクによるメリハリの効いた鼓動感と路面をつかむトラクタブルな出力特性も美点。

それでいて回転は非常にスムーズで、回せば突き抜ける上昇感も味わえる。また、4段階のライディングモードにコーナリングABS、トラコンとMSR、クイックシフター他これらの電制システムを一元管理するためのTFTディスプレイなど上級モデル並みの最新装備が奢られている。

まさに新世代のロードスポーツだ。

第5位 「ROYAL ENFIELD HIMALAYAN」

画像

牧歌的な雰囲気に秘めたガッツある走り

元々は英国生まれで現在はインドに本拠を置くロイヤルエンフィールド。その地元、“世界の屋根”と称される過酷な山岳地帯を走破すべく設計された最新モデルがヒマラヤンである。

ロイヤルエンフィールド初となるOHC採用の411cc空冷単気筒エンジンは、バランサー装備の最新設計でありながら、ロングストロークのビッグシングルらしい鼓動感と豊かな低中速トルクが魅力。

もちろんFI仕様でユーロ4をクリアするなど現代的だ。ピレリ製前後21/17インチタイヤに前後ディスクブレーキなど足まわりも充実。

アドベンチャーモデルでありながらコンパクトで軽量な車体と800mmの低シート高による扱いやすさ、標準装備のウインドシールドやリヤキャリアなど実用性の高さも魅力。

レトロ感漂う牧歌的な雰囲気に包まれながら、気負うことなく街乗りからロングツーリングまで楽しく乗りこなせるのがマル。そして何より70万円を切るプライスが嬉しい。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

佐川健太郎の最近の記事