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MFJ GRAND PRIXが鈴鹿サーキットで開催 白熱タイトル争い!レジェンドの走りを見逃すな!

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
※記事内画像はすべて鈴鹿サーキット公式サイトのスクリーンショット

大いに盛り上がる50回記念大会

先々週ツインリンクもてぎで開催されたMotoGP日本グランプリに続き、今週末は鈴鹿サーキットで全日本ロードレース選手権の最終戦が開催される。MFJグランプリとしても50回目の開催ということで「2018 50th MFJ GRAND PRIX」と銘打たれた記念大会でもある。

ご存知「鈴鹿8耐」でも世界的に知られる日本のモータースポーツのメッカの地で国内最高峰の激しいバトルが展開されることになる。

絶対王者、中須賀と連覇がかかる高橋に海外勢も参戦

注目はやはりトップカテゴリーのJSB1000クラスだろう。ポイントリーダーのヤマハファクトリーレーシング・中須賀克行に対して現在2位で追いすがるチームHRC・高橋巧がどこまで迫れるかに注目が集まる。絶対王者として君臨してきた中須賀が8度目のチャンピオンを獲得するか、あるいはホンダの威信にかけて高橋が一発逆転で昨年に続く2連覇を飾るのか目が離せない状況だ。

JSB1000クラスはスーパーバイク世界選手権ともレギュレーションが近く、YZF-R1とCBR1000RRといった量産市販車ベースの戦いという側面もあり、一般ライダーにとっても身近なマシンでの究極の鎬合いが見られるのも魅力と言えよう。

また今年の鈴鹿8耐にも参戦したヨシムラスズキMOTULの新鋭、ブラッドリー・レイ(イギリス)や、カワサキのチームグリーンで現在ランキング3位につけている渡辺一馬のパートナーとして、スーパーバイク世界選手権に参戦中のトプラク・ラズガットリオグル(トルコ)などの実

力ある海外勢がスポット参戦するのも見ものだ。

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全クラス最終戦で決する白熱の展開

JSB1000クラスの決勝は11月4日(日)の2レース制で行われ、レース1は10周の短期決戦、レース2は20周ということで戦略的レース展開が予想されることに加え、ともにボーナスポイントが加算されるため大量ポイント獲得による大逆転の可能性を残すなど、エキサイティングな仕掛けも用意されている。

また、JSB1000以外にもST600やJ-GP2、J-GP3ともチャンピオンシップは最終戦で決する状況なので、各クラスとも白熱のレース展開となることは必至だ。

伝説ライダーによるガチバトルも!?

そしてもう一つの見所が、MFJグランプリ50周年を記念したレジェンドライダーによるデモンストレーションレース。1970年代から90年代にかけて日本のレースシーンが最も熱かった時代に日本で競い、世界に飛び立っていった国産各メーカーを代表する伝説のライダーを、一堂に集めて模擬レースが開催される。

ホンダからは往年の世界GPライダーである片山敬済や八代俊二、そしていまだ現役として活躍する伊藤真一。カワサキの顔でもあるキヨさんこと清原明彦、スズキからは「東海の暴れん坊」の異名をとった元全日本500ccクラス王者の水谷勝や、世界耐久チャンピオンの北川圭一、ヤマハからは元ファクトリーライダーのシャケさんこと河崎裕之、全日本500ccクラスで3連覇を達成した藤原儀彦をはじめ豪華すぎるゲストが登場。近年人気の高まりを見せる国産4メーカーの250ccスポーツモデルで往年の走りを再現する。

デモレースとはいえこの顔ぶれ。きっと燻し銀の走りで大いに盛り上げてくれるはずだ。今週末はぜひ鈴鹿サーキットに足を運んでみてはいかがだろう。詳しくは公式ホームぺージをチェック!

鈴鹿サーキット公式ホームページ「2018 50th MFJ GRAND PRIX」

レジェンドライダーが語るMFJグランプリ 50回記念デモレース

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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