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ハーレーダビッドソン「FXDR114」国内初乗り まさに直火焼のサーロインステーキだ!

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
HARLEY-DAVIDSON FXDR114 撮影/藤村のぞみ

1900ccVツインの叩きつけるトルク感

ハーレーダビッドソンの最新モデル「FXDR 114」の国内メディア向け試乗会が開催された。2017年に全面リニューアルしたソフテイルファミリーの中でも最もアグレッシブな走りの性能とスタイリングが与えられているという。試乗インプレッションを速報でレポートしたい。

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見た目は従来のハーレーのイメージを覆すスリムで軽快感のあるシルエット。ディテールの作りも機能美を追求した現代的なテイストだ。

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ドラッグレーサーをイメージしたFXDRはそのスタイルと同様にパワーも凄まじい。1900cc近い排気量を持つ最新のVツインエンジンが、分厚いトルクを吐き出しながら獰猛な唸りをあげて路面を掻きむしっていく。

鼓動感はこの上なく楽しめて、それでいてデュアルバランサーのおかげで振動も少なく、低めの回転数でストリートをドロドロと流すのも気持ちいい。

骨太なコーナリングフィールが楽しい

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コーナリングはスポーティだ。ただ、それは国産スポーツモデルのそれとは異なる。もっと重厚でエキサイティングと言っていい。目線を向ければ何もしなくてもそのまま曲がっていく国産モデルの扱いやすさはもちろん素晴らしいが、FXDRのコーナリングはちょっとクセがあって豪快そのもの。

倒しこむタイミングを探りながら、「フン」と上体を入れると巨大な車体が反応して240サイズの超ワイドな図太いタイヤがごろりと寝ていく。バンクしながら路面との接地点がずれていく感覚を楽しめる稀有なマシンだ。

FXDRはコーナーを速く駆け抜けるマシンではなく、コーナリングの醍醐味やエキサイトメントを味わい尽くすマシンと言っていい。喩えるなら、子供が好きな柔らかいハンバーグではなく、直火で焼くサーロインステーキの旨味や噛み応えのようなもの。この意味が分かる大人にぜひおすすめしたいマシンだ。

詳しい試乗レポートは近日中に動画とともにアップする予定なのでお楽しみに!

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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