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ホンダ「新型ゴールドウイング」試乗速報 スタイル・走り・快適性 そのすべてが圧倒的!

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
HONDA GOLDWING TOUR

40kgダイエットして見た目も若々しく

新型ゴールドウイングに初試乗してきましたので、ファーストインプレッションを速報でお伝えしたいと思います。

大陸横断ツアラーとして40年以上にわたって進化を続けてきたゴールドウイングですが、最新作では時代のニーズに合わせた大変革を行ったということ。日常からロングツーリングまでより幅広いシーンで走りの楽しさを広げるパッケージングとし、スポーツ性能とともにタンデムでの快適性をさらに高めているのが特徴です。

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まず見た目が若々しくなりました。人間で言うと20歳若くなったイメージかも。フェイスリフトして小顔になり、ボディも絞られて全体的なシルエットがシャープになりました。車重も41kg軽くなっているそうです。実際に引き起こしや取り回してみましたが、従来モデルと比べると明らかに軽くなっています。この車格にしては足着きも良いです。

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スタートレックで船出する気分

スマートキーによりボタンひとつで立ち上がる未来感あふれるコックピット。そして、フラットシックスの調に乗せて滑り出すように発進するDCTの滑らかな加速感は、まるでスタートレックのUSSエンタープライズに乗って宇宙の大海原に船出するような感じです。その高揚感だけですっかりやられてしまいました。

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シルキーで過激な新型F6ユニット

ゴールドウイングのアイコンでもある水平対向6気筒1833ccもコンパクトで高性能な新設計ユニットとなり、従来のシルキーさはそのままによりアグレッシブになりました。

その要になっているのが第3世代の7速DCTとライディングモード。ギヤレシオの設定により低速ではより力強く、高速域では7速ワイドレシオの超オーバードライブ感が楽しめますし、シーンに合わせて4つのモード(スポーツ、ツーリング、エコ、レイン)を切り換えながら積極的にマシンと対話したり、ゆとりのあるクルーズを味わうこともできます。

タンデムや荷物積載に応じて設定を変えられる電子制御サスペンションや電動スクリーン、グリップ&前後シートヒーターなども含め快適度は格段に向上していると感じました。

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スポーティに洗練されたハンドリング

加えて、新型の注目点でもあるダブルウィッシュボーン型フロントサスペンションによる路面を舐めるようなスムーズな乗り心地と安定感に包まれつつも、コンパクトなエンジン故に可能となったフロント寄りの重心バランスなどにより、スポーツモデルに近い感覚でコーナリングも楽しめるほど、ハンドリング性能も研ぎ澄まされています。

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ブルートゥース対応により、インカムを通じてパッセンジャーとともにスマホ内の音楽プレイリストを楽しめるシステムなど、エンタメ分野も現代的にアップグレードされていることも嬉しいですね。等々、この上なくラグジュアリーでかつスポーティな走りも楽しめる新型ゴールドウイングでした!

なお、詳しい試乗レポートは近日中にアップする予定なのでお楽しみに!

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出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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