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200psの超高速スポーツツアラーの衝撃 「Ninja H2 SX/ SE」がついに国内デビュー!

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
KAWASAKI Ninja H2 SX

カワサキから新型スポーツツアラー「Ninja H2 SX」および上級バージョンの「Ninja H2 SX SE」が3月1日より国内発売されることになった。

改良型スーパーチャージャーを搭載

「Ninja H2 SX」は2015年にデビューしたスーパーチャージャー搭載のメガスポーツ、Ninja H2をベースに新たに開発された超高速スポーツツアラーである。

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▲Ninja H2 SX

パワーユニットは究極の性能と日常での扱いやすさの両立を目指して造りこまれたバランス型スーパーチャージドエンジンを採用。ブレードの形状や角度を最適化した新形状インペラなどの採用により、常用域となる低中速回転域ではNinja H2を凌ぐパワーを発揮する一方、優れた燃費性能をも実現しているのが特徴だ。

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ちなみにエンジンは水冷並列4気筒DOHC4バルブ998cc+スーパーチュージャーで最高出力はH2同様の200psを発揮。車重は256kg(SEは260kg)となっている。

車体と足まわりも専用設計に

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▲Ninja H2 SX SE

車体はH2譲りのトレリスフレームを基にタンデムライディングとパニアケースの装着に対応した新設計タイプで、快適性とスポーツ性能を両立した専用セッティングのフルアジャスタブルφ43mm倒立フロントフォークと、良好な安定性を実現するKYB製フルアジャスタブル式リヤモノショックを採用。

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軽い操作感とバックトルクリミッター機構を備えたアシスト&スリッパークラッチや、スーパースポーツ用高精度ブレーキ制御システム、カワサキ・インテリジェント・アンチロック・ブレーキ・システム(KIBS)、エンブレ効力を選択できるエンジンブレーキコントロールの他、好みや条件に合わせて「フル、ミドル、ロー」の3モードから選択可能なパワーモード、クルーズコントロールなどの電子制御技術が投入されている。

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上質で快適なタンデム走行を提供

ライポジもワインディングから高速走行まで幅広いシチュエーションでリラックスかつスポーティな走りに対応できる設定とし、上質なタンデム走行を想定した快適性の高いシートを採用。さらにヘッドライトからナンバー灯にいたるすべての灯火類をLED化。

また、スタイリングを損なわずにパニアケースを容易に脱着可能なクリーンマウントパニアシステムなど、最高峰スポーツツアラーモデルに相応しい機能と装備が与えられている。

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さらに豪華装備のハイグレード版「SE」も投入

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▲Ninja H2 SX SE

さらに上級グレードである「SE」には専用カラー&グラフィックの他、大型ウインドシールドやグリップヒーター、DC電源ソケット、センタースタンドなどを標準装備。ツーリング・スポーツの2つのモードから表示を選択できるフルカラーTFT液晶メーターパネルや車体バンク角に応じて順番に点灯するLEDコーナリングライトを採用。

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2,500rpm以上の回転域でクラッチ操作無しでシフトアップ&ダウンが可能なカワサキクイックシフター(KQS)や、発進時に最大効率で加速するためのカワサキ・ローンチ・コントロール・モード (KLCM)などの電子制御を搭載しているのが特徴。

その他にもホイールスポーク部の切削加工やステンレスメッシュブレーキホースグリップ、プレミアムシート、タンクパッド、ニーパッドなど、よりハイグレードな見た目と高速長距離走行を快適に楽しむための装備がフルパッケージされているのが特徴だ。

なおメーカー希望小売価格は「Ninja H2 SX」が199万8,000円、「Ninja H2 SX SE」が237万6,000円(消費税込)となっている。

国内正規取り扱いで価格もリーズナブルに

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Ninja H2/H2Rの衝撃から3年、昨年のEICMAでのアンベールから世界の注目を集めていたH2シリーズの最新機種がついに公道を走り出す。

H2譲りのケタ違いの動力性能と強烈な加速力に加え、新型スーパーチャージャー搭載により日常での扱いやすさと優れた燃費とともにツーリング性能を高めていること。そして国内正規ラインナップとなったことで、価格も比較的リーズナブルに抑えられていることもポイントだ。

スポーツツアラーの新たな時代の幕開けとなるか、「Ninja H2 SX/SE」の動向に注目したい。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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