ダカールラリー2018はKTMが17連覇!ウォークナーが2輪総合優勝を飾る

勝利を祝うウォークナー(Red Bull KTM Factory Racing)

第40回大会にあたる2018年ダカールラリーが1月21日に終了。ペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国に跨るダカール史上最難関と言われた9,000km、15日間の過酷な戦いをKTMが制し17連覇の偉業を打ち立てた。

Red Bull KTM Factory Racingは今回、大幅に改良された新型KTM 450 RALLYを投入。マティアス・ウォークナー(オーストリア)がホンダのケビン・ベナバイズ(アルゼンチン)と22分の差をつけて最終ステージに突入し、2位との差を完全にコントロールして8位でフィニッシュ。KTMとして17年連続の2輪部門総合優勝を果たした。

6年目のホンダは雪辱ならず

総合2位は最終ステージをトップで猛追したCRF450RALLYを駆るケビン・ベナバイズ(アルゼンチン)。ステージ10のミスコースによる大幅なビハインドが最後までたたるなど、ダカールラリー復帰から6年目のホンダは今年もダカールの分厚い壁に阻まれることになった。

なお、3位はKTMから参戦した前回覇者のトビー・プライス(オーストラリア)で、4位のアントワン・メオ(フランス)、5位のジェラルド・ファーレス(スペイン)も含めKTM勢が上位を占め、KTMから参戦している女性ライダーのライア・サンツ(スペイン)も12位と健闘。

また、序盤からKTM、ホンダと熾烈なトップ争いを演じてきたヤマハ期待の若手、アドリアン・ヴァン・ベヴェレン(フランス)もステージ10でクラッシュにより痛恨のリタイヤとなった。

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▲トビー・プライス

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▲アントワン・メオ

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▲ライア・サンツ

KTMの本拠、オーストリア出身

ダカールラリー初優勝となったマティアス・ウォークナーはKTMの本拠、オーストリアの出身でFIMクロスカントリーラリーの世界王者。ダカールラリーには2015年から参戦し、2017年は2位を獲得するなど着実にキャリアを築いてきた。

ウォークナーは今大会でも最初のステージから高度な戦略で挑み、バランスの取れたライディングとミスのないナビゲーションで速度を維持し、特にステージ10では2位と30分近い差を築くなど確実な走りで他を圧倒。ダカールラリーの2輪部門としてはオーストリア人初の王者であり、同国のメーカーであるKTMにとっても第40回大会を飾る記念すべき勝利となった。

さらに、KTMは2009年にダカールラリーが南アフリカに移管されて以来、すべての大会で優勝を果たしたことになる。

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▲マティアス・ウォークナー

コメント:マティアス・ウォークナー

「本当に信じられない…この気持ちは言葉では言い表せないですね。今年のダカールは非常に難しく、間違いなく私が出場した中で最も難しいものでした。毎日のようにナビゲーションはトリッキーだったし、序盤ではトップの集団が少ないタイム差でひしめきあっていて、とにかく毎日ミスをしないように心がけていました。

毎回のステージはフィニッシュするまでギリギリな状態のままで、なんとか自分のアドバンテージを損なわないようゴールを目指して安全に走ってきました。幸いにもこのやり方が功を奏したためか、今、私はここで勝者となっていて、いまだに信じられません。

本当にチームの皆や、私をサポートしてくれた人に感謝しています。私たちは勝った!」

(※KTMリリースより)

KTMの強さの秘訣とは…

歴史的にも最も厳しいラリーのひとつと言われた2018大会も、終わってみれば17連覇とKTMの底力を見せつける結果となった。

KTMの強さの秘訣はダカールラリーを含むオフロードレースでの豊富な実戦経験で培われたマシン開発のノウハウ、KTMで育ったライダーの層の厚さ、レース活動にプライオリティを置く社風と言われる。

昨年からMotoGPにもワークス体制で参戦を開始するなど、2輪メーカーとしてはけっして大きくない規模ながらも巨人を相手に善戦するKTMには今後も期待したいところだ。

来年こそはホンダの雪辱なるのか、はたまたヤマハの大逆転はあるのか……。ダカールラリー2019の行方が今から待ち遠しい。

出典:Webikeバイクニュース