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【東京モーターサイクルショー16】KTM、スポーツツアラーの新境地「1290スーパーデュークGT」

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
東京モーターサイクルショー2016 KTM

世界一過酷と言われる「ダカールラリー」を15連覇で今年も制したKTMは、昨秋のEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)で発表されたニューモデルをジャパンプレミアとして初公開。

レースで鍛えられたテクノロジーを注ぎ込んだ新たなスポーツツーリングモデルを投入した。

一番の注目は国内初公開となる『1290 SUPER DUKE GT』。ビーストの異名持つ『1290 SUPER DUKE R』をベースに進化した電子制御技術とロングランに向けたウインドプロテクションやポジション見直しを加え、積載性拡張も視野に入れて開発。スポーツツアラーの新基準を打ち出したモデルだ。

水冷4スト75度V型2気筒1301ccエンジンが生み出す173psの圧倒的な動力性能とビースト譲りの俊敏なフットワークを受け継ぎ、オートシフターによる同等以上の加速性能を実現。リーン状態でも対応可能なトラクションコントロールとコンバインドABSを組み合わせたモーターサイクル・スタビリティ・コントロール(MSC)を標準装備し、足回りには『1290 SUPE ADVENTUE』で培ったセミアクティブサスペンションをGT版に最適化して装備するなど最新テクノロジーを満載。KTMの新境地を開拓する新たなセグメントとしてお披露目された。

また、2次バランサーを搭載した新型エンジンと電子デバイスのオプション装備を手に入れ、唯一無二のビッグシングルスポーツとして進化を続ける『690 DUKE』と、フルアジャスタブル前後サスペンションやブレンボ製モノブロックキャリパー、電子制御パッケージ「トラックパック」を標準装備した上級バージョンの『690 DUKE R』を投入するなど、伝統のLC4エンジン搭載モデルも健在ぶりをアピール。今年もさらにアグレッシブなKTMに注目したい。

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出典:レスポンス

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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