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【東京モーターサイクルショー16】ヤマハ、レトロと先進「XSR900」と3輪「トリシティ155」公開

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
東京モーターサイクルショー2016 YAMAHA

「ヤマハ」の目玉は何といっても国内初お披露目となる『XSR900』だろう。“The Performance Retro-ster”をコンセプトに開発、味わいのあるレトロな外観と先進技術によるパフォーマンスを合わせもったロードスターだ。

『MT-09』に搭載の水冷直列3気筒エンジンにトラクションコントロールシステムやアシスト&スリッパークラッチ、ABSなど最新電子制御を導入しつつ、外観は本格的な専用デザインと金属の素材感を生かした加工法で仕上げた注目の一台。手仕上げによるアルミタンクカバーなど繊細な美しさが際立つモデルである。ネオレトロは欧州のカスタムビルダーを中心に最近盛り上がりを見せている新たな潮流であり、ヤマハはメーカーとしていち早くトレンドを取り込んだ形だ。

また、市販予定車として『TRICITY 155』を世界初公開。LMW(リーニング・マルチ・ホイール)コンセプトの3輪スクーターだが、単に125ccの拡大版ではない専用設計であることがポイントだ。低燃費と走りの楽しさを両立する最新の「BLUE CORE」エンジンを搭載し、リヤホイール径をアップしてハンドリングを向上、リヤまわりを中心により一体感のあるデザインを取り入れた。マルチホイール普及に向けたヤマハの意欲を示す一台である。

さらにYZF-Rシリーズ・MTシリーズをフルラインアップ展示し、実車に跨って取り回せる「軽さ体験コーナー」を設置。コミューターゾーンでは「TRICITY」「NMAX」「BW'S125」「CYGNUS X-SR」など125ccスクーターを中心に生活を楽しくする多彩なラインアップを展開。

60th記念コーナーではストロボラインが懐かしい「XSR900 60th Anniversary」や往年の名手ケニー・ロバーツとともにWGP500ccクラス3連覇を達成したワークスマシン「YZR500」が展示されるなど、新旧を織り交ぜた華やかなブース展開となっている。

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出典:レスポンス

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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