【KTM 1050アドベンチャー】 本格的かつ軽快で扱いやすいアドベンチャー入門モデル
KTMアドベンチャーファミリーの国内プレス向け試乗会が開催されました。
最近、国内外の各メーカーから多くのモデルが投入され注目を集める『トラベルエンデューロ』のカテゴリー。ダカールラリー14連覇を達成するなど、このジャンルで常に世界をリードしてきたKTMが放つ最新モデル4機種の試乗インプレッションをリアルな動画解説付きでモーターサイクルジャーナリストのケニー佐川がお伝えします。
【1050 Adventure】
本格的かつ軽快で扱いやすいアドベンチャー入門モデル
2015から投入される最新モデル、1050アドベンチャーはKTMが誇るアドベンチャーファミリーのエントリーモデルの位置づけである。
車体はSTDモデルの1190と共通だが、車重で5kg、シート高で10cm低くなり、サスペンションもややソフト設定になっているためか、取り回しやUターンからしてだいぶ扱いやすくなっている。新設計の水冷V型2気筒エンジンは最高出力95psとピークパワーはだいぶ抑えられているが、その分“手の内にある感じ”があり安心。タイヤが前後ともにワンサイズ細くなったことでコーナリングも軽快だ。電子制御は簡略化されているが、ABSやトラコン、スリッパークラッチなどの基本デバイスは盛り込まれ安全性も高い。
入門用でありながらも本格的な走りも楽しめる、同ファミリーの中で最もストリート寄りのモデル。1190と比べて50万円近く安い価格も魅力だ。