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BMWのエンデューロモデルの最高峰、ニュー「R1200GS Adventure」がいよいよデビュー。

佐川健太郎モーターサイクルジャーナリスト
BMW R1200GS Adventure

BMWのエンデューロモデルの最高峰、ニュー「R1200GS Adventure」がいよいよデビュー。

2月14日から販売開始される。今回フルモデルチェンジとなった新型アドベンチャーは昨年2月に発売された新型「R1200GS」をベースに、オフロード性能と長距離走行での快適性をさらに高めたモデル。国境を越えて世界中を旅するライダーや冒険家のための長距離エンデューロツアラーという位置づけだ。

エンジンは新型GSで採用された完全新設計の空水冷式水平対向2気筒DOHC1169ccで、伝統のフラットツインながら最高出力は従来型を大幅に上回る125psを発揮。新型GS譲りのアンチホッピング付き湿式クラッチ、電動スロットルE-Gasに加え、今回、アドベンチャーではフライホイールマスを増やしつつ防振対策を施すなど、よりスムーズなドライバビリティを獲得している。

新型GS同様のフルフレーム構造や進化したテレレバー&パラレバーを備える足回りは、前後サスペンションストロークをスタンダードのGSに比べて20mmアップ、ロードクリアランスも従来型より10mm大きく設定するなど悪路での走破性も向上。燃料タンク容量もGSの20リットルを大きく上回る30リットルのキャパシティが与えられ航続距離も大幅に拡大されている。

これ以外にも前後連動タイプの「ABS」やトラクションコントロールの「ASC」、および「レイン」と「ロード」2タイプのライディングモードを標準装備。工場オプションとしてサスペンションを地形や負荷状態に合わせて自動調整するセミアクティブサス装備の「ダイナミックESA」や、エキスパートライダー向けに3タイプのライディングモード(「ダイナミック」、「エンデューロ」、「エンデューロ・プロ」)を備えた「ライディングモード・プロ」を用意するなど、ライダーの技量に合わせてさらに懐広くまで、高次元の走りにも対応できるスペックを与えられているのが特徴だ。

また、空力性能をより高めたハイスクリーンやエンジンガードをはじめとするプロテクター類、ワイドタイプのフットレストなど、アドベンチャー専用となるヘビーデューティな装備も継承されている。

まさに“キング・オブ・アドベンチャー”と呼ぶに相応しいスペックを全身にまとったニューGSアドベンチャー。盤石の構えといっていいだろう。

出典:Webikeバイクニュース

モーターサイクルジャーナリスト

63年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、RECRUITグループ、販促コンサルタント会社を経て独立。趣味が高じてモータージャーナルの世界へ。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。㈱モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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