今朝の韓国の「聯合ニュース」は金正恩(キム・ジョンウン)総書記が「ダイエットに失敗した」とのニュースを配信していた。

 その根拠として、昨年12月28日に労働党全員会議に出席していた時の写真と今年5月12日に党政治局会議で司会をしていた時の写真を比較していたが、この2枚だけでは何とも言えないので改めて昨年9月の軍事パレードと、今年4月の軍事パレードの時の写真を持ち出して比べてみたが、以前に比べて確かにやや太っていた。顔がふっくらし、首回りもきつそうだ。

 金総書記の体重は後継者としてデビューした2009年頃は90kgと推定されていたが、それ以降は増え続け、韓国の情報機関の分析では2014年には120kg、2016年には130kg、そして2019年には140kgまで増加していた。

 慢性的な肥満のため高血圧や通風、心筋系疾患の可能性が指摘され、また、1か月近く公式の場に姿を現さないこともあって一時は健康不安説も取り沙汰されたこともあった。ところが、昨年6月4日に開催された労働党政治局拡大会議では一転、痩せて現れ、世界を驚かせた。さらに、3か月後の9月10日の建国73周年軍事パレードではさらにスリムになっていた。全体的に頬の肉が縮み、顎のラインも少し露出していた。眼鏡をかけていた耳のあたりをみると、つるも食い込んではいなかった。

 韓国情報機関は当時「20kg程度減量したようだ」と分析し、「激やせは病気でなく、減量による」と結論付けていた。

 金総書記自身がトレーニングや薬物療法、食事療法も含め健康のためダイエットに取り組んでいたならば、結局のところ挫折し、リバウンドしたことになる。

 「聯合ニュース」は今年2月の父・金正日(キム・ジョンイル)前総書記の生誕80周年と4月の金日成(キム・イルソン)主席生誕110周年、さらに人民革命軍創建90周年など国家行事が重なったことでストレスが増え、暴飲暴食を重ねた結果、リバウンドしたものと判定している。ストレスの証拠として、「水害視察でも弾道ミサイル発射場でも政治会議の場でも喫煙を続けていた」ことを挙げていた。

 金総書記は中毒ではないかと言われるぐらいヘビースモーカーとして知られている。金ファミリーの料理人である藤本健二氏の話では10代半ばから親に隠れて喫煙していたと言われている金総書記は政権を継承した2012年からどこに行っても、煙草を離さなかった。歩きながらでも、また座っていても目の前のテーブルには必ず灰皿が置かれていた。音楽会や舞踏会でも、妊婦の李雪主夫人が隣に座っていても、また元老や長老らの前であろうがおかまいなしに喫煙していた。

 それでも2016年に一度、3月中旬からから約80日間、煙草を絶ったことがあった。その頃、全国で禁煙キャンペーンが展開され、朝鮮中央テレビには「朝から煙草を吸う人は健全ではない。周りの環境にも不快感を与えるので非常識だ」と喫煙家を非難する市民のインタビューまで流されていた。

 しかし、金総書記は我慢できなかったのか、6月4日に新たに建設された万景台少年団野営所を視察に訪れた際、手をみると、煙草を手にしていた。以降、金総書記は二度と禁煙にはチャレンジしていない。

 禁煙に続き、ダイエットまで失敗したとなると、まだ38歳の金総書記の健康問題は再び、西側の情報機関及びメディアの注目の的となるであろう。