先月のデータだが、「コロナパンデミック」下にあって「どの国が最も住みやすいか」を評価するブルームバーグ通信の「コロナ19回復力順位」でワクチン接種が出遅れた韓国が5位にランクされていたとは意外だった。

 ブルームバーグ通信が5月25日に発表した月刊「コロナ19回復力順位」(Covid Resilience Ranking)で韓国は先月(4月)よりも1段階アップの5位(73.8ポイント)にランクされていた。

 ブルームバーグ通信は人口10万人当たりのコロナ感染者と死亡率、人口100万人当たりの死亡者、陽性判定率、ワクチン接種率を総合して、毎月指数を集結しているようだ。

 ちなみに1位は80.8ポイントのニュージーランドで、2位がシンガポール(79.4ポイント)、3位がオーストラリア(79.1ポイント)、4位がイスラエル(75.4ポイント)となっていた。

 韓国に続いて6位以下はフィンランド(73.8ポイント)、ノルウェー(72.2ポイント)、デンマーク(71.4ポイント)、中国本土(71.4ポイント)、そして香港(71.3ポイント)となっており、ここまでがトップ10。

 韓国のワクチン接種率は5.4%と上位10か国の中では4.8%のニュージーランドに続いて2番目に低かった。しかし、人口100万人当たりの死亡者は38人と評価対象となった53か国の中では10番目に低かった。人口10万人当たりの感染者も死亡率も、陽性判定率も下位圏だった。

 日本は14位(68.1ポイント)と、4月よりも7段階下落していた。

 日韓を比較すると、韓国の全国の感染者は6月17日時点で15万238人なのに対して日本は78万998人と5.1倍も多い。死亡者も1996人に対して1万4331人と、7.1倍も多い。

 日本の総人口は約1億2536万人と韓国(約5134万人)よりも2.4倍多いが、それを勘案しても感染者も死亡者も韓国よりも圧倒的に多いことがわかる。

 首都の東京とソウルを比較しても、東京の感染者は16万7868人に対してソウルは4万733人。死亡者は東京が2190人で、ソウルは505人。

 東京の人口は約1396万人でソウルの人口は約991万人。東京は約400万人多いが、感染者数では東京はソウルの4.1倍、死亡者も4.3倍である。

 なお、ワクチンの接種では接種回数でも、1回接種した人数でも、また、完了(2回接種)した人数でも日本の方が断然多いが、人口比の関係上、100人当たりのワクチン接種回数や1回接種した人の割合、完了した人の割合も韓国のほうが日本よりも上回っている。

 現在、日本は飲食店に対して休業要請や酒の提供禁止が義務づけられているが、韓国は営業時間が10時までと制限されているものの飲酒は禁止されていない。

 ブルームバーグ通信は全体として、感染者の再増加、ワクチン接種遅延の兆しがあるアジア・太平洋地域国家の順位が下がり、反対にワクチン接種率が高く、封鎖を解き始めた米国や一部欧州の国の順位が上がっていると分析している。また、「日本と韓国は2020年の大半を示したように、市民が当局や政府のガイドラインを信頼するならば、封鎖は全く必要ないかもしれない」と説明していた。

 韓国でも日本でもワクチン接種が進み、緊急事態宣言や蔓延防止法などにより感染者もある程度抑えられていることから今月の「コロナ19回復力順位」(Covid Resilience Ranking)がどうなるのか、発表が待ち遠しい。

(参考資料:日本と比較した韓国の「ワクチン接種」と「コロナ感染」状況(6月14日時点))