「動静不明」の金正恩委員長の滞在先は江東の「招待所」!

平壌郊外の「32号招待所」と呼ばれている金正恩委員長の別荘(藤本健二撮影)

 メーデーの5月1日に約3週間ぶりに公の場に姿を現したことで「重篤説」を払拭したばかりの金正恩委員長がまた3週間経っても姿を現さないことからまたまた周辺が騒がしくなっている。

(参考資料:映像から見て取れた「金正恩消息不明」の原因!

 一週間前(16日)にまた「潜伏」? 金正恩委員長はどこに?」という見出しの記事で金正恩委員長は日本海に面した江原道の元山招待所ではなく、平壌東部郊外(平安南道)に広大な敷地を有する江東招待所に滞在しているのではと推測したが、今朝の韓国の大手紙「東亜日報」のウェブサイトをみると、同紙のワシントン特派員がスクープとして「金委員長が江東の特閣(招待所)にいる」と報じていた。

(参考資料:また「潜伏」? 金正恩委員長はどこに?

 この情報は米政府関係者が提供したもので、この米政府関係者は同特派員に対して「我々は金正恩が江東郡にいるものとみている」と語っている。その根拠として「今週、金正恩の車両、汽車及び(乗馬用の)馬が江東の特閣で補足された」ことを挙げている。

 金委員長は5月1日に平安南道にある順川肥料工場の起工式に出席するため元山から移動した後、平壌に帰らず、そのまま江東の招待所に向かったというのがこの米政府関係者の見立てのようだ。

 前回の記事では江東の招待所について「噴水や池が点在し、池には橋が架かり滝も造られている。馬場のほかに5レーンのボーリング場、ビリヤード、ローラースケート場、射撃場などの娯楽施設も完備されている」と記したが、この招待所に滞在したことのある金総書記の専属料理人だった藤本健二さんから直接聞いた話では、この招待所の内部は以下のとおり。(写真は藤本健二さん提供)

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 「江東招待所」は内部では「32号招待所」と呼ばれており、広大な敷地の中に10棟が点在している。

 金正日政権時代は噴水池を中心に「1号棟」が金正日総書記と家族用。別称「将軍棟」と呼ばれている。「2号棟」が妹・金慶喜夫妻用で、「3号棟」は随行する党幹部用。医師団が入っているのは「7号棟」。

 この他に招待所内を統括するセンターである「中央棟」などがある。食堂と宴会場は2か所あり、敷地内にはボーリング場、ビリヤード、ローラースケート、射撃場のほかにプールやテニス場、さらに馬場まである。

 ローラースケート場は1週500メートルと巨大で、馬場も1週1600メートルと広い。浦和競馬場が1週1200メートルだからその広さは半端ではない。夜間照明もあるので夜に乗馬を楽しむこともできる。

 金正恩委員長は過去に最長、40日間にわたって表に出てこなかったこともあるので仮にこの記録の更新となれば「何かただならぬことがあったのでは?」と勘ぐらざるを得ないが、来月6月12日は米朝シンガポール首脳会談2周年にあたる。

(参考資料:いつまで続く「金正恩消息不明」 8年間で5度目の長期不在で最長は40日間

 北朝鮮は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)用の新型潜水艦を建造しており、進水式は時間の問題とみられているが、この日に向けて何か動きがあるかもしれない。

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て、フリー。1982年 朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動開始。98年 ラジオ「アジアニュース」パーソナリティー 。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。著書に「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人、残念な日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙 間違いだらけの日韓関係」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など25冊

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