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「新型コロナ感染」拡大で韓国を入国禁止・規制対象国とした87国と地域 次は日本の番?

辺真一ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
仁川国際空港(写真:ロイター/アフロ)

 韓国で「新型コロナウイルス」の感染者(4812人=3月3日午前10時基準)が急増していることから韓国からの入国を禁止もくしは制限する国が3月3日現在、87か国に上っている。2月26日の時点では43か国だったのが、この1週間で約2倍も増えたことになる。以下、そのリストを掲載する。

 ▲韓国に対して入国禁止措置を取った国と地域(36)

 ◇アジア・太平洋地域(18):マーシャル諸島、ミクロネシア、マレーシア、モルディブ、モンゴル、バヌアツ、ベトナム、サモア独立国、米国領のサモア、ソロモン諸島、シンガポール、日本、クック諸島、キリバス、ツバル、フィジー、フィリピン、香港

 ◇米州(3):エルサルバドル、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ

 ◇欧州(2):カザフスタン、トルコ

 ◇中東(8):レバノン、バーレーン、サウジアラビア、ヨルダン、イラク、イスラエル、クウエート、パレスチナ

 ◇アフリカ(5):マダガスカル、モーリシャス、セーシェル、アンゴラ、コモロ諸島

 シンガポールは入国14日以内に大邱や慶尚北道の清道を訪問後に入国する外国人が対象で、香港も入国14日以内に大邱・慶尚北道を訪問した外国人が対象となっており、日本もまた、入国14以内に大邱・清道を訪問した外国人を禁止対象としている。

 モルディブは大邱、慶尚北道の他に慶尚南道、釜山を訪問後の外国人の入国も禁止しているが、ソウルと京畿道は入国禁止対象から外している。

 ベトナムではすでに2月24日に大邱発でダナンに入ったKAL便の韓国人乗客20数人中18人を一旦隔離し、翌日の帰国便で強制帰国させている。また、トルコのイスタンブールは在留許可なく韓国訪問後に入国する外国人を対象としている。

 ▲韓国からの入国手続(検閲や隔離など)を強化した国と地域(51)

 ◇アジア・太平洋地域(8):中国(遼寧省、吉林省、黒龍江省、広東省、福建省、上海市、江蘇省、浙江省、天津市、重慶市、陝西省)、ニュージーランド、台湾、ラオス、マカオ、インド、タイ、ポリネシア(フランス領)

 ◇米州(9):メキシコ、ベネズエラ、セントルシア、セントビンセント&グレナディーン、エクアドル、ホンジュラス、コロンビア、パナマ、パラグアイ

 ◇欧州(19):ラトビア、ロシア、ルーマニア、北マケドニア、ブルガリア、ベラルーシ、ボスニアヘルツェゴビナ、キプロス、セルビア、アイスランド、アゼルバイジャン、アルバニア、英国、ウズベキスタン、ジョージア、カザフスタン,クロアチア、タジキスタン、トルキスタン

 ◇中東(4):モロッコ、オマーン、カタール、チュニジア

 ◇アフリカ(11):ガボン、ナイジェリア、リベリア、マラウィ、モザンビーク、民主コンゴ、エチオピア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ、ケニア

 台湾は韓国訪問後入国した外国人及び国民を対象に14日間隔離する。タイは韓国訪問後入国した外国人を対象に14日間隔離する。

 マカオは入国前の14日以内に韓国を訪問した外国人を対象に検疫申告書の作成を義務化している。

 ロシアは韓国発便に搭乗した国民及び外国人を対象としている。

 香港は韓国を出発もしくは韓国を訪問したことのある外国人全員が対象で、シンガポールは最近14日以内に集団感染を引き起こしている大邱と慶尚北道の清道を訪れた者の入国を禁止するが、在留シンガポール人は隔離を条件に入国が許可されている。

 ※米国は韓国への旅行警報を第2段階の「警戒」から最高レベルの「警告」に引き上げ、自国民に渡航自制を勧告したが、韓国からの入国規制措置には至ってない。しかし、熱が37.5度以上の米国訪問者の搭乗は予め禁じられている。

ジャーナリスト・コリア・レポート編集長

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊

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