北朝鮮が「核開発・ミサイル発射中断」撤回を表明!東京五輪に暗雲が!!

「戦略兵器」開発継続を決定した北朝鮮党中央委員総会

 北朝鮮が予告していた「新たな道」が明らかになった。

 北朝鮮は昨日まで行われていた労働党中央委員会総会(全員会議)で金正恩委員長が延べ7時間にわたって行った発言内容の一部を伝えたが、整理すると、主なポイントは以下のとおり

 1.米国は対話ではなく、時間稼ぎをしている。米国の本心は対話と交渉の看板を掲げて、自らの政治外交的実利を得ると同時に我々への制裁を引き続き維持し、我々の力を消耗、弱体化させることにある。我々は米国が米朝対話を不純な目的の実現に悪用するのを絶対に許さない。

 2.我々にとって経済建設に有利な対外環境が切実で、必要なことは事実だが、決して華麗な変身のため今直ぐ、命のように守ってきた尊厳を売ることはできない。我が国家の安全と尊厳、そして未来の安全を何物にも変えないことを堅く決心した。

 3.米国は核実験場の廃棄や核・ICBMの実験中断など我々が米朝信頼構築の一環として取っていた先制措置に対して米韓合同軍事演習と先端兵器の導入及び追加制裁で応えてきた。核兵器とICBM実験発射中断など我々が取っていた非核化措置をもはや継続する理由がなくなった。

 4.敵対行為と核脅威の恐喝が増大している現実において我々が可視的な経済成果と福楽だけを見て、未来の安全を放棄するわけにはいかない。

 5.ベルトを締めてでも(苦しくても)自力冨強、自力繁栄させ、国の尊厳を守り、帝国主義(米国)を打ち負かすのが我々の固い革命信念である。

 6.我々は直ちに我が人民が受けた苦痛と抑制された発展の代価をきれいに全て受け取るための衝撃的な実際行動に移る。

 7.米国は直ぐに我々が保有する新たな戦略兵器を目撃することになるだろう

 8.米国の対朝鮮敵視政策が撤回され、朝鮮半島に恒久的で強固な平和体制が構築されるまで国家安全にとって必須かつ先決的な戦略兵器開発を中断することなく、力強く行っていく。

 9.米国が敵視政策を最後まで追求するのならば朝鮮半島の非核化は永遠にないだろう。

10.我々の抑止力強化の幅と深度は米国の今後の対朝鮮立場によって状況を調整することになる。

 近く行う「新たな戦略兵器」が何を指すのかは不明だが、北朝鮮がまだ行ってない新型潜水艦からの弾道ミサイル(SLBM)の発射であれ、噂されている多弾頭ミサイルの実験であれ、国連安保理の決議違反となることから米国をはじめとする国際社会の更なる圧力と制裁強化は避けられない。

 米朝の対立が上半期まで収まらず、仮に2017年のような軍事的な対立にまでエスカレートするならば、7月末から開催される東京五輪がもろに影響をうけることになりかねない。

 一昨年2月の韓国・平昌での冬季五輪はIOC(国際五輪委員会)が五輪休戦を決議し、米軍が合同軍事演習を中止し、北朝鮮も参加を表明し、統一旗の下での南北合同入場行進や女子アイスホッケーの統一チーム結成、さらには北朝鮮芸術団の公演や応援団の参加などで融和ムードが高まり、状況は一変したが、東京五輪はどうなるやら。

 有力なメダル種目であるにも関わらず、北朝鮮が2月9日に韓国・済州島で行われる東京五輪出場を決める女子サッカーの最終予選を早々とキャンセルしただけに気になる。

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て、フリー。1982年 朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動開始。98年 ラジオ「アジアニュース」パーソナリティー 。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。著書に「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人、残念な日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙 間違いだらけの日韓関係」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など25冊

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