ロシアのウクライナ侵攻で、戦争のニュースや映像を子どもが見ることについて
ロシアのウクライナ侵攻に関して、テレビなどでも戦争の映像がかなりの頻度で放送されています。
もちろん、世界で起こっていることを知るためには、そういう番組を見ることは必要です。
また、それらを元に、親子で戦争や平和について話し合うことも大切なことだと思います。
でも、やはりこういう怖い映像を見たり悲惨な話を聞いたりすることには一定のリスクもあります。
例えば、気持ちが鬱屈としてきたり、不安になったりなどです。
その結果、夜によく眠れなくなったり、注意散漫になったり、イライラしたりすることもあります。
大人でもそうですが、子どもでは尚更こういうリスクが高まります。
ですから、子どもの年齢や成長度合いなどに応じて、一定の配慮をする必要もあると思います。
つまり、子どもがいるときは別の番組を見るなどの配慮です。
特に、繊細な子は影響を受けやすいので、気をつける必要があります。
また、これは過日の大震災・大津波・原発事故のときに起きたことですが、子どもの中には地震ごっこ、津波ごっこ、原発ごっこなどの遊びをする子がいました。
そういう形で表現することで、自分の中の不安や恐怖を排出して精神的な安定をはかるためです。
ですから、今回は戦争ごっこをする子が出てくると考えられます。
そして、そういう姿を見ると大人いい気持ちがしなくて止めたくなると思います。
その気持ちもわかるのですが、大人が叱って止めたりすると、子どもは自分の中に不安や恐怖を溜め込むことになります。
そうならないためには、排出させてあげた方がいいと思います。
また、子どもが「戦争が怖い」などの話をすることもあると思います。
そういうとき、大人がすぐに「大丈夫だよ」と言ってしまうと、子どもはそれ以上自分の気持ちを話せなくなってしまいます。
それも、また不安や恐怖を溜め込むことになります。
ですから、まずは共感的に聞いてあげて十分に話させてあげることが大事です。
そして、その後で「でも、大丈夫だよ。守ってあげるからね」と言って安心させてあげましょう。
例えば、次のような感じです。
子ども:何だか怖い。
親:何が怖いの?
子ども:戦争や爆弾。
親:そうだね。戦争や爆弾、怖いよね。なんで怖いの?
子ども:爆発するとみんな死んじゃう。
親:そうだね。死んじゃうの怖いね。嫌だよねえ
子ども:爆弾が爆発すると怖い
親:怖いねえ。でも、ママとパパがいるから大丈夫だよ。みんなで守ってあげるから大丈夫だよ。
また、子どもを安心させるためには、抱きしめる、スキンシップ、ゆっくりさするタッチケアなども効果的です。
あるいは、親子じゃれつき遊びやくすぐりっこなどで大騒ぎしてふざけるのも効果的です。