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“昭和の日”に甲子園で輝いた、昭和生まれの岡崎太一選手《阪神ファーム》

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
試合後のヒーロースピーチも『昭和の日』に絡めて客席を盛り上げた岡崎選手。

 今季初の甲子園開催となったウエスタン・広島戦は27日から29日まで行われ、それぞれ3020人、4587人、6364人と大勢のお客様でにぎわいました。ゴールデンウィークの始まりと、お天気に恵まれたこともあったでしょうね。初戦の27日は11対2と大敗を喫したものの、28日は10対6で逆転勝ち!29日は連打こそなかったけれど効果的に得点し、6投手が4安打で無四球完封リレー!岩田稔投手が今季初先発、またドラフト1位ルーキーの馬場皐輔投手が公式戦初登板でスタンドも大いに沸きました。

 ことしは相性のいい広島に連勝、これで4月5日以来の貯金1となっています。2日連続で試合終了時の“ヒーロースピーチ”があり、28日は逆転3ランの陽川尚将選手、29日は2点タイムリーや二塁打を放った先発マスクの岡崎太一選手が、しゃべってもイケるところを見せたんですよね。聞けなかった方のために、最後で2人のスピーチも書いておきました。ぜひご覧ください。

《ウエスタン公式戦》4月29日

阪神-広島 11回戦 (甲子園)

 広島 000 000 700 = 0

 阪神 000 211 01X = 5

◆バッテリー

【阪神】岩田-○馬場(1勝)‐呂‐守屋‐尾仲‐島本 / 岡崎-長坂(7回~)

【広島】●福井(3敗)(5回)-佐藤(1回)-カンポス(1回)-藤井皓(1回) / 船越

◆三塁打 島田

◆二塁打 中谷、岡崎

◆盗塁 島田(8)、北條(3)、陽川(3)、熊谷(14)

5回に左中間へのタイムリー二塁打を放った中谷選手。
5回に左中間へのタイムリー二塁打を放った中谷選手。
この日は同期だった穴田真規さんが観戦。中谷選手が打ったのは「俺のおかげや!」ですって。
この日は同期だった穴田真規さんが観戦。中谷選手が打ったのは「俺のおかげや!」ですって。

◆打撃  (打-安-点/振-球/盗/失) 打率

1]右:江越  (5-0-1 / 2-0 / 0 / 0) .231

2]左:島田  (4-2-1 / 0-1 / 1 / 0) .239

3]三:北條  (3-0-0 / 0-2 / 1 / 0) .202

4]二:板山  (2-0-0 / 2-0 / 0 / 0) .272

5]中:中谷  (2-2-1 / 0-2 / 0 / 0) .198

6]一:陽川  (3-1-0 / 1-1 / 1 / 0) .208

7]指:緒方  (2-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .213

〃打指:森越 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .205

〃打指:今成 (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .214

8]捕:岡崎  (3-2-2 / 0-0 / 0 / 0) .348

〃捕:長坂  (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .270

9]遊:熊谷  (4-0-0 / 1-0 / 1 / 0) .184

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ

岩田 4回 43球 (2-1-0 / 0-0 / 0.00) 143

馬場 1回 9球 (0-1-0 / 0-0 / 0.00) 143

呂  1回 9球 (0-1-0 / 0-0 / 9.00) 141

守屋 1回 17球 (2-1-0 / 0-0 / 3.00) 145

尾仲 1回 9球 (0-0-0 / 0-0 / 2.13) 148

島本 1回 14球 (0-2-0 / 0-0 / 6.00) 141

《試合経過》※敬称略

甲子園のスコアボードに「1番センター・赤松」の文字。お帰りなさい!
甲子園のスコアボードに「1番センター・赤松」の文字。お帰りなさい!

 先に打線です。2回に中谷の左前打と陽川の死球で無死一、二塁とし、続く緒方が遊直。と思ったらボールをこぼしていて、中谷は二塁、陽川は一塁という状況。塁審が二塁を差してアウトと言ったのですが、中谷は「え、僕?」という仕草。3審判による協議の末「ショートライナーはノーキャッチ、従って一塁走者が(二塁で)封殺。1死一、二塁」となりました。結局その後は抑えられて無得点です。

6回、投手のエラーで出た熊谷選手は今季14個目の盗塁を決めます。
6回、投手のエラーで出た熊谷選手は今季14個目の盗塁を決めます。
8回にも、島田選手のタイムリー三塁打で1点を追加。
8回にも、島田選手のタイムリー三塁打で1点を追加。

 4回は中谷が四球を選び、陽川の右前打で三塁へ。1死後に陽川が盗塁を決めて二、三塁として岡崎が左前タイムリー!2人を還します。5回にも先頭の島田が中前打し、1死後にスタートしたところでボーク。2死となってから中谷が左中間へタイムリー二塁打!さらに6回、1死から岡崎が中越え二塁打を放ち、熊谷は投ゴロでしたが佐藤の送球エラーで一、三塁とします。ここで熊谷が二盗、江越の投ゴロで中谷が還って4点目。

 7回は北條の四球と盗塁、中谷も四球を選びますが、他は3三振で無得点です。8回は先頭の長坂が中前打するなど2死二塁として、島田が中越えのタイムリー三塁打!連打ゼロながら、すべての回に走者を出し、4盗塁も絡めての5得点でした。

 一方の投手陣は、先発の岩田が三者凡退で立ち上がり、2回は先頭のメヒアに中前打されながら併殺など3人で片づけます。3回は三者凡退。4回は2死から堂林にショート内野安打(北條が届かず、後ろで熊谷がナイスキャッチ。一塁へ送るもセーフ)を許しただけ。

7回は守屋投手が登板。連投です。
7回は守屋投手が登板。連投です。
9回の島本投手。最後は堂林選手(右)を真っすぐで空振り三振!
9回の島本投手。最後は堂林選手(右)を真っすぐで空振り三振!

 5回は馬場が登板。7番・美間に2球目の真っすぐを打たれ、打球はぐんぐん伸びていきます。中谷が背走しながら途中でクルッと一回転したのち、差し出したグラブでキャッチ!回転は別として、捕れたこと自体が(コーチ陣いわく)スーパープレーだとか。本人は複雑に笑っていました。次の坂倉は1-3から5球目のカットボールで空振り三振に、船越は2球目の真っすぐで二ゴロに打ち取っています。6回の呂も三者凡退!

 7回は守屋と長坂のバッテリーに代わり、2死からメヒアと美間に連打されますが、坂倉を初球で遊ゴロに打ち取って2者残塁。8回は尾仲が三者凡退に切って取り、9回は島本が2三振を奪って三者凡退!6投手で無四球完封リレーです。

馬場投手と呂投手、次は社会人戦

 きょうは高橋建投手コーチの談話からご紹介しましょう。まず岩田投手には「よかったですね。彼らしい、いい球を投げていました。段階を踏んでいくために、きょうは4回まで。あすGOサインが出たら、イニングを伸ばしていきます」。

ちゃんと低めに投げられてよかったと馬場投手。
ちゃんと低めに投げられてよかったと馬場投手。

 馬場投手について。「先頭をスーパープレーで助けてもらってね。あれがなかったら失点していたかも。でもストライク先行でよかったと思います。まだ球威は出ていないでしょうけど、力強い変化球ですね。曲がりが大きいし、力強さを感じる。ドラ1の理由はわかる気がします」。呂投手は?「淡々と投げていましたね。日本のやり方(である)投げ込みとかも、言ったらやっているし。求めるものは高いけど、きょうはきょうでよかった」

 なお馬場投手と呂投手は、5日(大和高田クラブ)と6日(OBC高島)に行われるプロアマ交流試合のどちらかで、それぞれ先発して3イニングを投げる予定だそうです。馬場投手に関しては「その内容によって、次は公式戦での先発にも入れていきたい」と高橋コーチ。また藤浪晋太郎投手は、ゴールデンウィーク明けにある6連戦の序盤で先発予定ですが、雨天中止などにより変更可能性ありとのことでした。

 矢野燿大監督は馬場投手に「(高橋)遥人が1勝したりしたけど、結構アイツ天然っぽいやろ?(笑)。焦りはないみたいで。“鈍感力”とか言ったりするけど、もしかしてピッチャーとしてはプラスかも。次回がたのしみかな」という言葉です。

4回に今季3つ目の盗塁を成功させた陽川選手。
4回に今季3つ目の盗塁を成功させた陽川選手。

 打線は29日の4盗塁でチームの総数が58個、2位・ソフトバンクに27個の差をつけました!この日の陽川選手の二盗はサインかと聞かれた矢野監督は「もちろん。勝手に走ったって?それはないよ。サイン。陽川でも走れる、となったら1軍に行って、あいつのプラスアルファになるやろ?陽川も北條も初球から走れたのはよかった。相手がすごく警戒したはず。それであのボークになったかも」と話しています。

「久々に太一と組んで楽しかった!」

 では選手の話に参りましょう。岩田投手は「よかったですね。真っすぐは。しっかり体重の乗った強い球をコースに投げられました」という感想。久しぶりの先発に当たって、テーマは?「どんどんストライクゾーンで勝負していこうと意識しました。カウントを悪くしてやられるのは悔いが残るので、カウントよく進めていけてよかったです」

先発の岩田投手。力強いピッチングでした。
先発の岩田投手。力強いピッチングでした。
2回表終了、併殺で助けてくれた内野手を迎えます。
2回表終了、併殺で助けてくれた内野手を迎えます。

 そのあと自ら「久々に(岡崎)太一と、昭和生まれの太一と組んで楽しかったです!昭和生まれの同級生なんで」と言って笑います。試合後の“ヒーロースピーチ”を受けてのナイスコメント。スピーチは後ほど。もう少しお待ちください。岩田投手は「試合で久しぶりに投げられたというのもあっての楽しさかな」と言いながら、また笑顔。

 今後に向けて「焦ってもしようがないので、自分のできることをしっかりやっていくだけです。いい投げ方ができてきているので、それを継続しながらイニング数を増やしていきたい」と締めくくった岩田投手。左股関節付近の痛みで戦列を離れていたのですが、患部も問題ないと明るい表情でした。

ゼロに抑え、3人で切れたことが収穫

 馬場投手は「いい緊張感でした。1ヶ月半ぶりくらいで試合勘のない中、緊張や硬さはありましたが、ちゃんとストライク先行で低めに投げられたのはよかったです」と振り返っています。高校3年以来だった甲子園の感想を聞かれると「う~ん。場所はあまり気にしないし、雰囲気というよりバッターとの勝負と思っているから」と言い、転がり込んできた“プロ初勝利”のウイニングボールは「まだもらっていないですけど、あまりこだわりは…」と、これまた淡白な返事。

マウンドへ向かう馬場投手(左)と打ち合わせをする岡崎選手。
マウンドへ向かう馬場投手(左)と打ち合わせをする岡崎選手。

 先頭打者のスーパープレーは「打球がどこへ行ったか、あんまり見えていなかったので」と苦笑いしながら「中谷さんに助けていただきましたが、1つ(アウトを)取れてリズムはつながったかなと思います」と先輩に感謝しています。打者3人に9球のみで「カットボール2球、横のスライダー2球、あとはストレート」と球種は3つだったようです。「1イニングだけだから、まず全力で抑えていくことが大事かなと。今使える球を全力で、岡崎さんに向かって投げることを考えました」

 痛めていた右足は問題なく、完全に治って気にせずに投げられている状態だと言います。同期の高橋遥投手が1軍で投げていることについて「周りのみんなが頑張っている中で出遅れているので、自分もここから一歩ずつ上がっていきたい」と話し、その一歩目は「まずゼロに抑えられた、3人で切れたってことが収穫」と再度、試合について語りました。

とても投げやすかった甲子園 呂&尾仲

甲子園のマウンドに立てて光栄、と呂投手。
甲子園のマウンドに立てて光栄、と呂投手。

 “初甲子園”で2人のコメントです。呂彦青投手は「初めて投げて、最初はちょっと緊張しました。この球場はすごい歴史があり、高校野球で皆さんが目指すところ。そこで外国人として投げられたのはすごく光栄なこと。とても投げやすかったです」とのこと。台湾でも甲子園は有名、みんなよく知っているそうです。映画『KANO 海の向こうの甲子園』もありましたので。

 前回と違って、力みのないピッチングだったように見えたのはなぜでしょう?「前の試合はボール先行になり、2ストライクを取ったときも甘い球が多かった。きょうは投げる前に岡崎さんと、ストライク先行で頑張っていこうと話しました」。なるほど。そこに集中していたんですね。

尾仲投手も初甲子園。「投げやすかった」と言う感想です。
尾仲投手も初甲子園。「投げやすかった」と言う感想です。

 連投だった尾仲祐哉投手には、28日の試合後に聞いています。初めて立った甲子園のマウンドに「投げやすいと聞いていましたが、それ以上に投げやすかったです」という感想。周囲の雰囲気を聞いたところ「マウンド上ではいつも無意識なので…あまり覚えていないですね」と答えて、ちょっと苦笑いでした。

 28日に聞いたといえば、長坂拳弥選手。この日が24歳のバースデーだったのに、先発で1人だけノーヒットという結果で…。でも「いいんです!チームが勝てば」と捕手らしいコメントを残しています。

それぞれが自分に課していること

完封リレーの最後を締めた島本投手(左)と長坂選手。
完封リレーの最後を締めた島本投手(左)と長坂選手。

 次は、9回に登板して2三振と投ゴロで三者凡退締めの島本浩也投手。いい投げっぷりだったと声をかけたら「それを意識しました!」と納得の表情です。1人目より2人目、さらに3人目と、どんどんよくなった感じがしますね。「はい。それを最初からやれって話ですけど(笑)」。3人目の堂林選手にはカウント3-0としたものの、そこから真っすぐ、変化球で2ストライク。最後は141キロの高めを振らせて三振でした。「高めの真っすぐで取りにいった、いい空振りだったと思います」

 島田海吏選手は、8回に放ったタイムリーが初めての三塁打。本人は「たまたまです」と言うものの、やはり足が生きたのは確かでしょう。最初から三塁を狙っていたかと聞かれ「落ちるかもしれないと、フライでも、いつもそう思って走っています。落としたらもったいないので。相手に隙を見せないというのが、自分の中で守っていることです。足を武器とするなら」と答えました。

イニングを重ねるごとに黒くなっていった島田選手のユニホーム。
イニングを重ねるごとに黒くなっていった島田選手のユニホーム。

 1回に四球を選んで二盗を決めた島田選手ですが、差を縮めたい相手の熊谷選手もしっかり走ってきますねえ。「人もそうですが、自分との勝負だと思って。課題を1つでもクリアできるようにやっているので、アウトになったとしても次につながるような一歩になればいいかなと。頑張っていきます!」

同級生バッテリー、抜群の安定感

 最後は岡崎選手。攻守における活躍にも「僕らは、内容とかより結果を出さないといけない年齢なので、しっかり結果にこだわってやりました」と言います。昭和生まれの同級生・岩田投手はどうですしたか?「久しぶりに組んだんですが、前日にブルペンで捕って感じたことを伝え、その通りやれた。どんどん攻めていこうと。真っすぐがよかったです」

4回、2点タイムリーのあと江越選手(右)の打席で軽やかに走る岡崎選手(奥)。
4回、2点タイムリーのあと江越選手(右)の打席で軽やかに走る岡崎選手(奥)。

 その次にリードしたのが、今度は平成7年生まれのルーキー・馬場投手。「久しぶりの登板が甲子園で緊張していたでしょうけど、ゼロに抑えて自信になったと思います。これから課題はいっぱいあるとしても、器用に変化球を投げるので、それを生かすというか。頼ってはいけないけど、いい変化球を投げますね」

 そうそう、4回に2点タイムリーを放ち、2死後に江越選手の打席で何度かスタートを切った岡崎選手。「サインが出ていたので」と言いますが、打ってよし、守ってよし、走ってよし、おまけにしゃべってもよし!の一日でした。

ファンの心もつかんだ、ゴリラネタ

 では、試合後のヒーロースピーチをご紹介します。28日は逆転3ランの陽川選手が担当。矢野監督がズボンのポケットにマイクを入れていてハイタッチが一周したところで取り出し、森越選手に預けました。受け取った森越選手から渡された陽川選手は来場のお礼を述べ、翌日のお誘いで締めて終わろうとしたのですが、後ろに並んだチームメイトから要求があった様子。

28日のヒーロー・陽川選手。胸を叩きながらのスピーチに後ろはニヤニヤ。
28日のヒーロー・陽川選手。胸を叩きながらのスピーチに後ろはニヤニヤ。

 改めてマイクを持ち「余談ではございますが」と切り出しました。初スピーチを担当した森越選手と同じパターンですね。まさか陽川選手も雑学披露するの?と驚いていたら「ゴリラは…」と。後ろに並ぶ中谷選手や北條選手はもう口元をグラブで隠して笑っています。

 「ゴリラは胸を叩く時、グーで叩いているように見えますが、実はパーで叩いています!」と両手で胸をポンポンとする仕草までつけ、最後は「ありがとうございましたぁ!」と叫んで終了。スタンドも爆笑で大成功ですね。いつも記者陣の囲み取材では顔を近づけないと聞こえないくらい小さな声なのに、しっかり声が出ていたのにびっくり。今後、陽川選手の取材はマイクを渡すことにしましょうか。

走攻守だけでなく、話術もイケます!

 29日は岡崎選手です。観戦していただいたお礼に続き「きょうは昭和の日ということで、タイガースの中でも昭和生まれが少なくなってきて、だいぶ肩身の狭い思いをしている岡崎ですけども~」と、ここで場内は爆笑。岡崎選手もちょっと笑って続けました。

4回のタイムリーに続き、6回も二塁打を放った岡崎選手。
4回のタイムリーに続き、6回も二塁打を放った岡崎選手。

 「僕が打席に立った時、昭和生まれである男性からはよく声が届くんですけど、平成生まれの女性からはあまり声が聞こえないので、応援しっかりよろしくお願いします!ありがとうございました」。大きな声でゆっくり話してくれたので、お客様にもよく聞こえたのでしょう。終わったら拍手と歓声!さらに矢野監督からは、おそらく“絶賛”のグータッチを求められた岡崎選手です。

 あとで聞いたら用意していたわけではなく「きょうは昭和の日やなあ」と思って浮かんだ話だとか。さすが年の功ですね。また陽川選手のゴリラネタは、以前に円陣で一度使ったものだと言っていました。

29日は岡崎選手がスピーチ。みんなを笑わせてくれました。ね、新井コーチ!
29日は岡崎選手がスピーチ。みんなを笑わせてくれました。ね、新井コーチ!

 これについて矢野監督は「チャラけたことは要らんけど、陽川のスピーチ(ゴリラの話)も俺はいいと思う。岡崎もよかった。あれで2人のファンになってくれた人は多いでしょ。それはプロとしてのプラスアルファ。ああいうの(ひとネタ)は、円陣で最初に森越がやり始めて雰囲気を作ってくれたんよ。それからみんなもやり出した。嬉しいよね」と話しています。

 今後のヒーローたちへのプレッシャーが、また一段と高まってきたのは間違いありません。

    <掲載写真は筆者撮影>

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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