今季100試合目は9回に逆転勝ち!原口選手が決勝3ラン《8/27 阪神ファーム》

登録抹消後、最初の試合で3ランを放った原口選手。なお写真は15日の鳴尾浜です。

 先週後半、25日からの阪神ファームは舞洲サブ球場でウエスタン・オリックス戦に臨みました。25日は陽川選手が15号3ランを含む2安打、高山選手が3号2ランなど3安打4打点、江越選手も2安打と活躍して9対4の勝利。先発の田面投手は5回を投げ、1安打1失点で今季初勝利を挙げています。

 26日は、1回に緒方選手の四球に続き陽川選手の二塁打、今成選手の右前タイムリーで2点を取った打線でしたが、2回以降は先発・佐藤世投手、比嘉投手、佐藤達投手、岸田投手の前にノーヒット。それどころか3回にも四球を選んだ緒方選手以外、1人の走者すら出ていません。先発・才木投手は3回、3安打と自身の暴投などで2点を失って、同点の8回に山本投手が連打と四球などで2死満塁とし、押し出し四球で決勝点を与えて1点差負け。

最下位を脱出しました…

 そして27日、これがチームにとって今季ちょうど100試合目。松田投手が1回に3点を失いますが、1点ずつ返して9回に陽川選手の犠飛で同点となり、続く原口選手が3ラン!最後に1点差まで追い上げられながら逃げ切って勝利です。また岩貞投手が登録抹消後、初登板。2回1安打無失点でした。8回に投げたメンデス投手が1勝目を挙げています。

 なお試合を決める打点を挙げた陽川選手と原口選手ですけど、9回にチャンスを作った2人がグッジョブでした!それは代打の荒木選手と緒方選手。残念ながら話は聞けなかったんですが、そこはしっかりお伝えしておかないといけませんね。それと、私は初めての舞洲サブ球場で、前もって「写真は撮りにくい」と聞いていたため…カメラを持たずに行きました。よって当日の写真がないのです。すみません。

 

 オリックス戦は通算でまだ2つ負け越しているものの、この3連戦は2勝1敗で最下位脱出。そのオリックスを抜いて4位に浮上しました。このあとは29日から2位・中日との3連戦、9月1日から首位・広島との3連戦です。

《ウエスタン公式戦》8月27日

オリックス-阪神 29回戦 (舞洲サブ)

 阪神 001 100 104 = 7

 オリ 301 000 002 = 6

 

◆バッテリー

【阪神】松田-岩貞-○メンデス(1勝4敗20S)-S柳瀬(2勝5S) / 長坂-小豆畑(8回~)

【オリ】山崎颯(3回2/3)-戸田(1/3回)-澤田(2回2/3)-比嘉(1/3回)-佐藤達(1回)-●岸田(4勝4敗2S)(2/3回)-八木(1/3回) / 山崎勝

◆本塁打 岩崎1号ソロ(松田)、江越6号ソロ(澤田)、原口2号3ラン(岸田)

◆二塁打 岩崎、岡崎(オ)、長坂、縞田

◆打撃   (打-安-点/振-球/盗/失) 打率

1]右:江越  (4-1-1 / 2-0 / 0 / 0) .145

〃打右:緒方 (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .241

2]中:高山  (4-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .359

3]左:キャン (3-1-1 / 0-2 / 0 / 0) .301

4]三:陽川  (3-0-1 / 1-1 / 0 / 1) .267

5]一:原口  (5-1-3 / 2-0 / 0 / 0) .455

6]二:今成  (4-3-0 / 1-1 / 0 / 0) .234

7]指:新井  (4-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .282

8]捕:長坂  (4-2-1 / 2-0 / 0 / 0) .180

〃捕:小豆畑 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .196

9]遊:植田  (3-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .207

〃打遊:荒木 (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .227

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)

松田  5回 90球 (3-4-3 / 4-4 / 3.13)

岩貞  2回 28球 (1-2-1 / 0-0 / 0.00)

メンデ 1回 13球 (0-0-1 / 0-0 / 3.15)

柳瀬  1回 27球 (2-1-0 / 2-0 / 1.76)

《試合経過》

 松田は1回、先頭のジョージに四球を与えると、続く岩崎の右翼線二塁打を浴びて無死二、三塁とし、川端の二ゴロでまず1点。1死三塁となり4番・杉本の右犠飛で2点目が入ります。走者がなくなったあと園部にまた四球を与え、続く岡崎は左翼線へのタイムリー二塁打。この回、2四球と二塁打2本で3点を失いました。

 打線は3回に先頭の長坂が左前打、2死後に高山が四球を選んで一、二塁。キャンベルの左前タイムリーで1点返します。2回は三者凡退に抑えた松田ですが、3回に先頭の岩崎の1号ソロを浴びで4対1。しかし阪神も4回1死から今成が中前打、2死後に長坂が右中間へのタイムリー二塁打!7回には江越の6号ソロが出て1点差に詰め寄りました。さらに2死からキャンベルと陽川の連続四球でチャンスを作るも、原口は三振。1点止まりです。

 そのあと松田は4回を三者凡退に、5回は2死からの1四球のみで無失点で交代。ついで岩貞が6回、2三振を奪うなど三者凡退。7回は四球と犠打、代打・モレルの左前打で2死一、三塁としますが、0点に抑えました。8回はメンデスが2死から園部に四球を与えただけ。4対3で9回を迎えます。

 9回表は連投の岸田が登板。前日は2三振の三者凡退でしたが、この日は先頭の代打・荒木が中前打。次も代打・緒方が右前打を放ち、高山は中飛に倒れるも、キャンベルの四球で1死満塁の大チャンス。まず陽川が中犠飛で同点!2死一、二塁となり、今度は原口がレフトへ3ラン!これで7対4と勝ち越しました。

 9回裏は柳瀬が登板。先頭の代打・小田が内野安打し、代打・伏見はサードのエラーで無死一、二塁となって、1死後に途中出場の縞田の左越えタイムリー二塁打で2点差。なおも1死二、三塁、岩崎の二ゴロで1点差と迫られたものの最後は川端を三ゴロに打ち取って試合終了です。

「それが原口。原口らしい」と掛布監督

 試合後、掛布雅之監督の話は「(ファームに)落ちてきて早々に結果を出す。原口らしいね」という言葉から始まりました。「気持ちが切れているわけではないだろうけど、成績が上がらずに落ちてきた。そういう中でゲームを決めるホームラン。原口らしい。それが原口なんだよね。育成から1軍で活躍した時、俺はあまりビックリしなかったし、きょうのホームランもすごいけど、原口なら打つだろうと」

 また「前の打席にチャンスで三振して、同点で決めてやろうと思ったでしょう。その読み、1球で仕留める力はファームの選手も見習わなければいけない」とも話しています。

 ここまで今季は1軍で苦戦していた原口選手に「去年あれだけ打てば相手のマークも厳しくなる。1軍ってのは甘くないからね。3年続けて3割で一人前。(活躍した)次の年に、どういう野球をやるかが、プロとしてとても大切なこと」と言い、この日のホームランを「次につながる1本にしてもらいたい」とエールを送る掛布監督でした。

結果を出し続けなければアピールにならない

 昨年4月27日に支配下登録され、即1軍に昇格した原口文仁選手。その後ずっと1軍にいて、ことしも開幕から1軍だったので、“登録抹消”ということ自体が初めての経験です。公示の26日は早朝に東京を出て帰阪し、鳴尾浜での残留練習に参加。きのう27日からファーム本体で試合出場となっています。

15日のオリックス戦(鳴尾浜)で、逆転の2点タイムリー三塁打を放った原口選手。
15日のオリックス戦(鳴尾浜)で、逆転の2点タイムリー三塁打を放った原口選手。

 その前に、1軍が京セラドームでナイターだった今月15日と17日、1年4か月ぶりとなるファームの試合に出場。この時はまだ1軍選手としてで、15日は3打数3安打2打点、17日は1号ソロと結果を出しました。考えてみたら『94』の背番号も鳴尾浜では初披露だったんですね。

 もちろん舞洲サブ球場も初体験だった27日は9回、陽川選手の犠飛で同点に追いついた直後の勝ち越し3ラン。打ったのは141キロ、インコースの真っすぐでした。試合後、いいところで打ったと記者陣に言われ「9回も、みんなでつないでくれた打席だったので、何とか最後に結果が出せてよかったです」と原口選手。前の4打席が凡退で、特に7回2死一、二塁で空振り三振に倒れたことも含んでのコメントと思われます。

 ここで数字を残し、自信をつけて1軍へ。「結果を出し続けないとアピールにならないし、何とか継続して頑張りたいです」。抹消後に話した際、原口選手は「先を見て」というような言葉を口にしていました。10日で戻れれば一番だけど、それに固執せず、今後の自分のために何をすべきかを考える時間にできたらいいですね。

松田投手と岩貞投手について

 続いて、中6日で先発した松田遼馬投手です。「先頭のフォアボールは失点になりやすい。そういうとこですね」と、1回の先頭・ジョージ選手に四球を与え、そこから失った3点を反省。そして「またチャンスを次にもらえたら、頑張ります」と言っていました。

 久保康生投手コーチに聞いてみたところ「松田はフラフラでしたね。立ち上がりが悪い。ボールのリリースの損が整っていないんでしょう。バラバラで。岩貞も同じようにバラバラですね」と辛口のコメント。これから、ということでしょう。

 岩貞祐太投手は8月9日に登録を抹消されたあと、きのうが初登板。「まだまだです。真っすぐでカウントをしっかり取らないといけないところで、高く浮いてしまったりすることがあったので。もっと精度を高められるように投げていきたいです」。少し体調を崩していたこともあり心配されましたが、2イニングを投げて「全然問題ないです」と話しています。ご安心ください。

 掛布監督によれば「岩貞はもう一回、短いイニングを投げさせるだろう。頭か中かはわからないが」とのこと。そして「少し時間が空いて、きょうああいう形で投げられて、本人も安心した2イニングじゃないかな。1軍に必要な戦力。いい形で上がっていかないといけない」との言葉でした。期待の大きい左腕だけに、早期再昇格が望まれます。次の登板に注目です。