約1年ぶり先発で好投の島本、伊藤隼が3安打、4番・陽川は3打点《5/4 阪神ファーム》

1万人近いお客様が来られた4日の甲子園。試合後も続く声援に掛布監督が応えます。

5月4日も甲子園球場でのウエスタン・阪神‐広島戦。早朝から大勢のお客様が並ばれたため、前日よりさらに30分早くなり午前10時半の開門でした。よって開門時の選手お出迎えは、2日続けてなし。来月9日のソフトバンク戦に期待しましょう。なお4日の入場者数は、前日を大きく上回る9242人でした。そんなお客様の前で、この日は序盤に逆転しながら…また引っくり返されての負け。9安打に6四球をもらいながら、10三振を喫して12残塁という打撃内容です。

なお、この試合で島本投手が昨年5月15日のウエスタン・中日戦(上富田)以来の先発登板。また伊藤隼選手が3安打1四球で打率を.333に戻しています。陽川選手は2安打3打点と4番の仕事をキッチリ。カープと、ともに勝率5割で迎えたこの3連戦は1勝1敗1分けとなり、また仲良く5割で終わりましたね。

《ウエスタン公式戦》 5月4日

阪神-広島 8回戦 (甲子園)

広島 010 004 001 = 6

阪神 002 000 001 = 3

◆バッテリー

【阪神】島本‐●守屋(2敗)‐高宮‐田面 / 小豆畑‐坂本(7回~)

【広島】福井(3回)-○佐藤(1勝)(2回)‐江草(1回)‐永川(1回2/3)‐Sオスカル(1勝1敗3S)(1回1/3) / 坂倉

◆本塁打 美間3号ソロ(島本)、土生1号ソロ(田面)

◆二塁打 西田、植田

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率

1]遊:植田  (5-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .259

2]右:緒方  (3-1-0 / 1-1 / 0 / 0) .284

〃打:俊介  (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .222

3]中:伊藤隼 (4-3-0 / 0-1 / 1 / 0) .333

4]左:陽川  (4-2-3 / 2-1 / 0 / 0) .280

5]三:今成  (4-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .282

6]一:新井  (5-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .308

7]指:西田  (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .355

8]捕:小豆畑 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .095

〃打:大山  (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .239

〃捕:坂本  (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .000

9]二:板山  (4-1-0 / 2-0 / 0 / 1) .200

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ

島本 4.1回 52球(3-2-0 / 1-1 / 1.89) 142

守屋 1.2回 55球(4-2-2 / 4-0 / 7.88) 151

高宮  2回 22球(1-1-0 / 0-0 / 5.19) 140

田面  1回 27球(3-0-2 / 1-1 /27.00)141

試合経過

4日の試合では、育成担当の福原コーチがマウンドへ。ファンの皆さんも大喜びでした。
4日の試合では、育成担当の福原コーチがマウンドへ。ファンの皆さんも大喜びでした。
9回に二塁打を放った植田選手。「何とか1本」とホッとした様子。
9回に二塁打を放った植田選手。「何とか1本」とホッとした様子。
そのあと2死一、二塁で陽川選手がタイムリー。
そのあと2死一、二塁で陽川選手がタイムリー。

先発の島本は1回、10球で三者凡退と上々の立ち上がりでしたが、2回1死から美間に初球のスライダーをレフトへ。先制のソロホームランを許します。3回はまた三者凡退で終えると、その裏に打線が援護。先頭の板山が右前打、植田のバントはフライになるも次の緒方が右前打して1死一、三塁。伊藤隼の四球で満塁として、4番・陽川が左前タイムリー!2人を還して逆転です。4回は1安打だけ、5回に先頭の坂倉を打ち取ったところで交代した島本。

あとを引き継いだ守屋は、次の高橋大に右前打されるも併殺で片付けました。ところが6回、庄司に中前打、梵はセカンド・板山のエラー、バティスタに中前打を浴びて1死満塁…。メヒアへ四球を与えて押し出し、同点。代打・岩本は三振で2死となったものの、坂倉にまた押し出しの四球。なおも満塁は続き、代打・土生の右前タイムリーでもう2点。この回4失点(自責は0)で5対2となります。

7回と8回は高宮が1安打無失点。そして9回に登板した田面が、先頭の土生に今季1号ソロを浴びて6対2。以降もヒットや四球で満塁のピンチを招きながらも、1失点で留めた田面。その裏に先頭の植田が鮮やかな左翼先二塁打を放ち、代打・俊介は四球と反撃の気配が漂いました。伊藤隼は二飛で1死一、二塁。続く陽川が左前タイムリー!植田が二塁から還って2点差。でも後続を断たれて試合終了です。

監督からの言葉―「自分を信じればいい」

掛布監督は、まず「リリーフ陣が苦しい状況なので、こういう試合は予想できた。バッターに1本出れば、もう少し違ったけどね」と試合全体を振り返りました。

そのあと「守屋は自分自身で苦しくしていた。カウントを悪くし、一球一球が重くなりすぎたかも。結果とか、すべて重くのしかかってくる。そんなバッテリーの流れが、こういう展開を作ってしまっているんだろう」と6回の再逆転場面を分析。そして「1点を守る意識が強すぎたのかな。大胆に、基本に帰ってシンプルに。それができるのがファーム。自分を信じればいい」と守屋投手へのアドバイスも。

また「陽川は状態が上がってきている。4番がしっかりしてくると打線が組みやすい。この2試合を見て、厳しい3戦目になるなと思った。こういう展開は見えていましたね。これを獲れたら、1軍の舞台で戦力になれる」と話しています。1万人近いお客様が声援を送ってくださったことに「大変ありがたい。もっといい試合を見せたかったけど、最後に1点でも見てもらえたのはよかったですね」とのことでした。

ホームランされた1球だけが…

帰り際に撮られてもらった1枚。島本投手、いい表情ですね。
帰り際に撮られてもらった1枚。島本投手、いい表情ですね。

島本投手は、約1年ぶりの先発というのはわかっていなかったらしく「そうなんですか」と、少し意外だった様子。先発を伝えられたのは4日くらい前だそうです。「先発やけど、中継ぎのイメージでいきました。あまり“先発”とは思わず一球一球、全力でという感じです。1軍で3イニングってこともあるので」

その中で迎えた2巡目の工夫は?「配球を変えたりはしました。変化球で入ったり、緩い球を使ったりして」。イニング数は3回から5回の間という予定だったみたいで「5回くらいは投げたいなと思っていた」と言います。ホームランは「スライダーです。あの1球くらいですかね。スッと入ってしまった…」と、あれが唯一の失投だったと島本投手。ものすごく悔しそうな顔でしたねえ。

すごくポンポンと、いいテンポで投げていたけど、その流れでスッといっちゃったのかな?「はい」と苦笑い。「リズムよく投げていこうと思っていました。ストライクも入っていたので」。よかった点は?「真っすぐはそんなに“絶好調!”ではないけど、変化球を低めに集められたのはよかったと思います」

4月29日の巨人戦(ジャイアンツ球場)では6回1イニングを三者凡退。翌30日も連投で8回に登板しました。10対0という大差がついていたとはいえ、吉川尚選手、松本選手、北選手から3連続三振!最後の北選手は、2度首を振って投げたフォークです。いい投げっぷりだったと言うと「そうですね、調子はいいです」とニッコリ。

後悔と反省と、また後悔

これは別の日、鳴尾浜でノックを受ける守屋投手。
これは別の日、鳴尾浜でノックを受ける守屋投手。

そのあとを受けた守屋投手は、6回に3安打と2四球で4失点(エラーが絡んだため自責は0)。前回、5月2日の登板では「速い、強い真っすぐを投げようとしすぎて打たれていたから、もっと変化球を使って抑えること」を課題に投げ、いいピッチングでした。でも「きょうは逆に、真っすぐで勝負すればよかったですねえ。変化球でいきすぎたかも」と悔やみます。

「本当に、自滅というか。自分で自分を追い込んでしまいました。はっきりしすぎるボールとか、もったいない球が多かった」と猛省。スタンドからのヤジは聞こえた?「はい。でも、あれこそがタイガースファンなので。いいピッチングをしたら、ものすごく声援してくれる。きょうみたいだと…。正直ですよね」。確かに。聞いていて耳が痛いです。うまくいかないからファームにいるんですよ。文句は1軍で言ってほしい。

と憤慨する私をよそに「真っすぐで(コースを)キチキチ狙ってボールになり、カウント悪くしてフォアボール。真っすぐの感覚はよかったんで、ゾーンでファウルを取って、押していけたら有利なカウントに持っていけたのに。左バッターから三振も取れたので。とにかく3‐2が多かったですね。カウント負けしてしまいました。どんどん真っすぐでいけていれば」。後悔と反省を繰り返すばかりです。

なお、この日151キロをマークした守屋投手。「今までは148キロだった」とのことで、その直前に出た150キロも含め、一気に自己最速を更新しました。

状態が上がってきた3番と4番

まだもうちょっと、と話す伊藤隼選手。打率は5日現在で.337です。
まだもうちょっと、と話す伊藤隼選手。打率は5日現在で.337です。

最後は3番と4番の2人。まず、今季3度目の3安打と、今季2つ目の盗塁を決めた伊藤隼選手は「もうちょっとなんですけどね。9回の最後(無死一、二塁で二飛)ですよね。待つタイミングってのは、自分の中でうまく取れていると思います。それは真っすぐでも変化球でも。もうちょっと率を上げたい。自分の“間”というのを、もっと作っていければ、そういうのもうまくいくと思う」と話しています。

陽川選手は3回の、一時は逆転となる2点タイムリーについて「打ったのは真っすぐです。つなぐという気持ちはありました。苦しいカウントになる前に打ちたかった」と言っていました。「ボールの見極めはできていると思うので、カウント有利なときに仕留めることを意識しています。いつ1軍に呼ばれてもいいように」。この2試合で7打点を挙げた鳴尾浜の4番が、1軍で暴れる日をみんな待っています!