鳴尾浜開幕戦、板山の満塁弾と狩野の3ランで二度逆転!《3/24 阪神ファーム》

満塁弾の板山選手(左)と決勝3ランの狩野選手。ともに三塁を回ったところ。

17日にウエスタン・リーグが開幕して、3カード目で鳴尾浜に帰ってきた阪神ファーム。ここまでソフトバンク戦(タマスタ筑後)が9回の逆転勝ち2つで2勝1敗だったものの、次の広島戦(マツダ)は3連敗して2勝4敗という成績でした。今回の中日3連戦は、開幕カードと同じく榎田投手、守屋投手、福永投手という顔ぶれです。

では本拠地オープニングゲームだった、きのう24日の試合を振り返りましょう。榎田投手が初回から失点しますが、2回に板山選手の満塁ホームランなどで逆転!中盤に2人目の竹安投手が4点を失って再逆転されるも、8回に狩野選手の3ランでまた引っくり返して勝利。阪神12安打、中日11安打で10対8という打ち合いで、今季リーグ最長の3時間53分というロングゲームにでした。

《ウエスタン公式戦》 3月24日

阪神-中日 1回戦 (鳴尾浜)

中日 310 002 200 = 8

阪神 050 000 23X =10

◆バッテリー

【阪神】榎田-竹安‐柳瀬‐○山本(3勝)‐Sメンデス(1S) / 長坂‐小豆畑(8回~)

【中日】山井(3回)-福(1回2/3)-佐藤(1回2/3)-小川(0/3回)‐金子(2/3回)‐●福谷(1敗)(1回) / 松井雅

◆本塁打 近藤1号ソロ(榎田)、板山1号満塁(山井)、井領1号2ラン(竹安)、狩野1号3ラン(福谷)

◆二塁打 高橋、植田、狩野、井領

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率

1]遊:植田  (3-2-0 / 1-2 / 1 / 1) .409

〃捕:小豆畑 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .167

2]左:緒方  (4-1-1 / 1-1 / 0 / 0) .269

3]右:板山  (5-1-4 / 1-0 / 0 / 0) .192

4]三一:陽川 (4-1-0 / 2-1 / 0 / 0) .222

5]中:伊藤隼 (3-1-0 / 1-2 / 0 / 0) .240

6]指:狩野  (5-3-3 / 0-0 / 0 / 0) .389

7]一:西田  (1-0-0 / 0-2 / 0 / 0) .250

〃打三:大山 (1-0-1 / 0-0 / 0 / 0) .333

8]捕:長坂  (3-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .250

〃打二:今成 (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .125

9]二遊:森越 (4-1-1 / 0-0 / 0 / 0) .273

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ

榎田  5回109球(6-5-4 / 4-4 / 5.73) 140

竹安  2回 46球 (5-1-1 / 4-4 /18.00)144

柳瀬 0.2回 12球 (0-1-1 / 0-0 / 3.38) 135

山本 0.1回 4球 (0-0-0 / 0-0 / 0.00) 131

メンデ 1回 18球 (0-1-1 / 0-0 / 0.00) 145

試合経過

板山選手は2回に満塁ホームラン!
板山選手は2回に満塁ホームラン!
ベンチで迎える掛布監督とコーチ陣。
ベンチで迎える掛布監督とコーチ陣。

榎田は1回、ヒットと四球で2死一、二塁として5番・赤坂の先制タイムリー、続く高橋にも2点タイムリー二塁打で3失点。2回には近藤の1号ソロを浴び、4対0とリードされます。しかし打線が2回に反撃。1死から西田が四球、長坂が右前打、2死後に植田の四球で満塁となり、緒方も四球で押し出し。そして板山がフルカウントからの6球目、127キロのスライダーをライトへ!今季1号はプロ初のグランドスラムで5対4と逆転成功です。

3回以降は0点に抑えた榎田。ついで竹安が登板し、6回は先頭の井領に中越え二塁打(伊藤隼はグラブに当てるも…)、犠打、四球などで2死一、三塁として2番・谷のショート内野安打(植田よく追いついて止めた!)で同点。続く阿部の中前タイムリーで勝ち越されました。7回も先頭で右前打した代打・古本を一塁に置き、1死後に井領の1号2ランを浴びて3点差となります。

大山選手が7回に代打で右犠飛。
大山選手が7回に代打で右犠飛。
狩野選手に最敬礼したあと、笑顔いっぱいの掛布監督。
狩野選手に最敬礼したあと、笑顔いっぱいの掛布監督。

しかし、このまま終わらないのが今季の阪神ファーム。7回に1死から伊藤隼と狩野が連打、代打・大山の右犠飛で1点返し、代打・今成は左前打して2死一、二塁となって森越の右前タイムリーで1点差!8回は柳瀬が先頭をストレートの四球で出しながらも2死を取り、代わった山本が古本を右飛に打ち取って無失点。

するとその裏、福谷の前に連続三振を喫し2死となったあと、陽川がセカンド内野安打で出塁。伊藤隼は四球を選んで、次の狩野がカウント1‐1から3球目の真っすぐをレフトへ!今季1号の3ランで10対8と逆転しました。9回はメンデスが高橋に四球を与えるも、井領は初球で二ゴロ併殺、代打・友永を真っすぐで空振り三振に仕留めて試合終了です。

「僕も勉強になったゲーム」と監督

狩野選手の逆転3ランに歓声!掛布監督(手前)とコーチ陣。
狩野選手の逆転3ランに歓声!掛布監督(手前)とコーチ陣。
試合終了、掛布監督とメンデス投手。
試合終了、掛布監督とメンデス投手。

試合後の掛布監督。「去年の開幕は中日に3タテ食らって、ことしも(2カード目の)広島に3つ負けてね」という言葉から始まり、試合を振り返って「1回ノーアウト一、二塁で板山のところ。あそこでカウント3‐1からエンドランも頭をよぎったけど、最悪でも一、三塁と…。迷った(結果は遊ゴロ併殺打)。でも2回に満塁ホームラン!ベンチで仕掛ける野球の難しさを教えられたようなゲームだった」と言います。

そして「きょうも選手が勝ってくれたゲーム。野球の流れの中で、仕掛けるのか我慢するのか。僕自身が勉強になりました」とのこと。再び板山選手の話になり「1回はダブルプレーになったけど、ファーストまでの全力疾走が満塁ホームランにつながったのかもね」と話しています。「狩野もいい形で3月31日を迎えられるでしょう。多分あれ、狙いにいってると思うよ。キャンプからやってきたことだね」

2人で7打点!板山&狩野

2回に一時は逆転の満塁弾、板山選手は「きのう、おとといとチャンスで凡退して、それで点も入らず。なのに相手のクリーンアップは打つという試合が続いていて申し訳なかった。1本出てよかったと思います。前のバッターのところで、3‐2からフォークが来ていたというのもあり、多少それが頭をよぎったんですけど、真っすぐ来い!と思っていきました(笑)」と振り返っています。

ホームで筒井コーチ、走者3人とハイタッチする板山選手。
ホームで筒井コーチ、走者3人とハイタッチする板山選手。

1打席目のファウルもいい当たりだったでしょう?「僕の中で、もっとセンターを意識していればというのもありましたし、ホームランのあとの打席も開いてしまって凡退したのが多いので、まだまだですね」。去年のフォームに戻していくと。「それを試して筑後(ソフトバンク戦)でちょっと打って、それでまたダメになっていたんですが、監督に『続けないと』と言われたので、しばらく続けていきたいです」

ちなみに満塁弾はいつ以来か聞いてみたら「大学の初ホームランが満塁ホームランだったんですよ。3年生の時の中央大学戦で」とのことでした。

8回に逆転3ランの狩野選手。打球の行方を見ています。
8回に逆転3ランの狩野選手。打球の行方を見ています。

また、試合を決まる再逆転の3ランを放った狩野選手ですが、試合後は「状態を挙げていかないとね」と足早に引き揚げていきます。感覚はよくなってきたのでは?の問いにも「まだよくわからないですけど、状態を上げていかないと」と繰り返しました。なおテレビ中継の最後にヒーローインタビューがあり、狩野選手にオファーを出したものの「僕より、もっと若い選手に」と辞退。板山選手に譲ったそうです。

余談ですけど、タマスタ筑後のソフトバンク3戦目(19日)が3時間50分で、録画予定時間を超えてしまったと前に書きましたが、今回はそれを超える3時間53分という今季最長試合です。学習能力に欠ける私は、またしても放送を最後まで録れなくて…。試合終了までは入っていたのですが、板山選手のインタビューは見られずじまい。再放送に賭けます。

2人で8失点…榎田&竹安

今季2度目の先発・榎田投手。
今季2度目の先発・榎田投手。
5回表終了、ベンチ前で話す榎田投手(左)と長坂選手。
5回表終了、ベンチ前で話す榎田投手(左)と長坂選手。

榎田投手は、初回に3点を失ったことを聞かれ「キャッチャーとのコミュニケーションが取れていなかった。配球だったり、しっくりこないというか。コミュニケーションがうまくとれていないかなと思いました」と答えています。確かに、初回は我慢してやっていたようですが、首を振る場面は多かったですね。「これからコミュニケーションを取っていけばいいと思います」

調子は?「良くもなく悪くもなく、ですかね。前回のソフトバンク戦と変わらずという感じ。2回のホームランは、そんなに悪くなかった。ソロは仕方ないから。でも1回に3点取られたところは、フォアボールが絡んでる。ヒットは仕方ないにしても、無駄なランナーを出さないように。精度は全体的に上げていかないと。あとはテンポよくですね」

今季公式戦初登板の竹安投手は6回、2死一、三塁で内野安打から失点しました。打ち取っていたのに残念。「その前の球とか上ずっていたんで…。その真っすぐを低めにいっていたら違う結果になったかなと思います」。でも腕を振って、強い球が投げられていたのでは?「そこは自分でも進歩したと思いますけど、結果が出なければ意味がない。抑えるために投げているので。まだまだ、しっかり詰めていかないと」

この日が今季ウエスタン初登板だった竹安投手。
この日が今季ウエスタン初登板だった竹安投手。

スライダーで空振りも取れていました。「真っすぐのピッチャーなので、まだそこを求めていって、結果としてスライダーがよくなってくるかなと。真っすぐを追い求めたいですね。ブルペンで悪くてもゲームでいい時があるし、ブルペンはブルペン。実戦の課題は実戦でクリアしたいと思います」。また井領選手のホームランについては「前の打席で真っすぐを打たれて、次も真っすぐを打たれた。インコースにしっかり投げられなくてホームランになった」と反省していました。

持っている?はや3勝目の山本

またもや逆転勝利を呼び込んだ山本投手。まず開幕戦の17日、4対3とソフトバンクがリードして迎えた8回に投げ無失点で、9回に打線が2点取って逆転勝ち。19日も5対4でソフトバンクがリードの8回に登板、0点に抑えて9回は一挙7得点を挙げて逆転勝ち。この時点で山本投手はもちろんリーグトップの2勝目でした。

きのう24日の試合も1点差に追いついた8回、2死を取った柳瀬投手に代わって0点に抑えた時、少し予感があったのは確かです。8回は緒方選手と板山選手が3球ずつで連続三振を喫し、山本投手はキャッチボールを開始。どうやら9回も続投するようで、だとしたらサヨナラ勝ちに期待かな~と思っていたところからの逆転劇!9回はメンデス投手に代わりましたが、山本投手3勝目です。

ここまで4試合にリリーフ登板して3勝目の山本投手。
ここまで4試合にリリーフ登板して3勝目の山本投手。

ウエスタン・リーグの他の投手陣はみんなまだ1勝なので、文句なしのトップ。しかもチームがこれで3勝4敗、3つとも山本投手の白星なんですね。“持っている男”は「9回も投げて勝つかなと思っていました。もうちょっと投げたかったですけど」と少し苦笑い。でも抑えているからこそ、でしょう?「いいとこで投げさせてもらっているということですよ」

8回2死二塁で古本選手を左飛に打ち取ったのは、カウント0‐2からの4球目。「左バッターは最低限、抑えないと。ワンポイントで求められているのはそこですからね。本当は外野まで持っていかれるんじゃなく、三振を取りたかった!」。最後はちょっと悔しそうでした。これからも頼りにしています。