真夏の鳴尾浜で4時間弱の戦い 結果は逆転負け《8/14 阪神ファーム》

右足首にファウルの打球を受け、山田コーチにおぶさって退場する梅野選手。

きのう14日の鳴尾浜も、まず暑さとの戦いでした。選手たちは今週前半、タマスタ筑後でのソフトバンク戦を経験したせいか「あれよりはマシ」と言っていますが、それを踏まえても真夏のデーゲーム3連戦はきつい!ことしはお盆になっても暑さが厳しいですもんねえ。グラウンドには例年通り赤トンボの姿も見え、夜の風が涼しくなってきたので、あと少しの辛抱でしょうか。

また両先発投手が1回に3四球ずつ与えて失点という苦しい立ち上がりで、よけい体に堪えたかもしれません。1回表の守備時間は27分くらいかかっていました。そして試合終了は16時23分。かろうじて4時間以内で終わっています。

そうそう、ちょうど阪神園芸の方から「2年前の今ごろ、5時間近い試合があった」という話を聞いて、思い出しました!2014年8月1日のオリックス戦(鳴尾浜)。あの時は延長10回までいって、阪神がサヨナラ勝ちしたんですよね。4時間48分かかって、17時過ぎに終了という鳴尾浜初の出来事でした。詳しくはこちらでご覧ください。

<今季リーグ最長試合は、陽川選手の適時二塁打で逆転サヨナラ勝ち!>

2安打と1盗塁、この日は俊介選手が泥んこでした。
2安打と1盗塁、この日は俊介選手が泥んこでした。

なお、きのうは序盤で逆転しながら、7回に5点を取られて逆転負け。ここまで28試合に投げ、防御率0.89だった二神投手が、まさかの…でした。タイガースはこれが92試合目で、43勝43敗6分けという成績。残りは、最多で(振替がないため)ちょうど30試合です。

では、阪神が8つで中日が5つの計13四球など、スタンドのお客様も忍耐力が必要だったと思われる、きのう14日の中日戦の詳細をどうぞ。

《ウエスタン公式戦》8月14日

阪神-中日 25回戦 (鳴尾浜)

中日 200 010 500 = 8

阪神 103 000 001 = 5

◆バッテリー

【阪神】田面-伊藤和-山本-●二神(1勝3敗)-高宮-鶴-歳内 / 梅野-清水(1回表途中~)

【中日】大場(2回2/3)-金子(1/3回)-○雄太(2勝4敗)(3回)-浅尾(1回)-小川(1回)-セプティモ(1/3回)-福谷(2/3回) / 加藤-松井雅(7回~)

◆三塁打 ペレス、谷

◆二塁打 赤坂2、藤井、緒方

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率

1]二:上本  (4-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .315

2]右:俊介  (3-2-0 / 0-2 / 1 / 0) .258

3]中:横田  (4-0-1 / 2-0 / 0 / 0) .278

4]三:陽川  (3-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .283

5]指:ペレス (3-1-2 / 2-1 / 0 / 0) .303

6]左:板山  (4-2-1 / 0-0 / 0 / 0) .229

7]一:西田  (2-0-0 / 2-0 / 0 / 0) .211

〃打:一二三 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .111

〃一:坂   (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .176

8]捕:梅野  (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .235

〃捕:清水  (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .304

〃打:柴田  (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .267

9]遊:森越  (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .218

〃打:緒方  (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .268

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ

田面  4回 89球 (4-3-4/ 2-2 /4.98) 148

伊藤 0.2回 16球 (2-0-1/ 1-1 /7.23) 143

山本 0.1回 6球 (0-1-0/ 0-0 /2.03) 138

二神 1.1回 32球 (4-0-2/ 5-5 /2.27) 145

高宮 0.2回 9球 (0-1-1/ 0-0 /4.97) 136

鶴   1回 14球 (0-1-0/ 0-0 /1.64) 145

歳内  1回 10球 (0-1-0/ 0-0 /6.23) 144

試合経過

10日ぶりに登板した、先発の田面投手。
10日ぶりに登板した、先発の田面投手。
ファームで安定感抜群の二神投手が、5点を失って降板…
ファームで安定感抜群の二神投手が、5点を失って降板…

まず1回、田面は2死を取ってからヒットと四球で一、二塁とし、5番・赤坂に左中間二塁打を浴びて2点を失いました。そのあとも連続四球で満塁のピンチを作りますが、追加点は与えず。その裏、中日の大場から連続四球を選び、暴投で無死二、三塁。横田の三ゴロの間に1点返します。3回には俊介の左前打と盗塁、陽川の四球などで2死一、二塁となったところで投手が金子に。ペレスの一塁線を破る三塁打で2人が還って逆転!板山の左前タイムリーで4対2としました。

田面は2回、先頭の友永に四球を与え、暴投で無死二塁としながらも後続を断って無死点。3回は先頭の松井佑に左前打されますが、1死後に三振と清水の盗塁阻止により3人で終了。4回も1安打のみで0点に抑え、4回で交代です。

9回、ヒットの柴田選手は緒方選手の二塁打で激走中。
9回、ヒットの柴田選手は緒方選手の二塁打で激走中。
もうすぐ三塁、必死のパッチで走っています。
もうすぐ三塁、必死のパッチで走っています。
三塁を蹴る柴田選手、二塁へ到達する緒方選手の姿も。
三塁を蹴る柴田選手、二塁へ到達する緒方選手の姿も。
相手エラーで柴田選手がホームへ滑り込み、
相手エラーで柴田選手がホームへ滑り込み、
緒方選手もエラーで三塁へ進みました。
緒方選手もエラーで三塁へ進みました。

5回は伊藤和が登板。先頭・三ツ俣への四球に続き、藤井のタイムリー二塁打で1点差。藤井を三塁でアウトにして2死となるも、赤坂に左前打されたところで降板。代わった山本が古本から三振を奪って1点止まりでした。

ついで二神が6回は三者凡退に切って取りますが、7回は先頭の遠藤に中前打され犠打で二塁へ。藤井に四球を与えたあと松井佑の左前タイムリー、続く赤坂に左翼線へタイムリー二塁打。これで5対4と再逆転を許しました。さらに古本への四球で1死満塁として、7番・谷に右中間へタイムリー三塁打。走者一掃で、この回5失点。8対4と差が開きます。

ここで二神から高宮へ交代し、1四球はありましたが後続を断って終了。8回は鶴が三者凡退に切って取り、9回は12日の初戦で制球に苦しんだ歳内がキッチリ3人で片づけて、それ以上の追加点を与えていません。

打線は5回に俊介が四球を選び、6回は板山の中前打、7回は俊介の右前打が出たものの4回から8回までは二塁すら踏めず。9回になってようやく、1死から代打・柴田が中前打して、代打・緒方は右翼線二塁打!ライト古本のエラーが重なって柴田は一気に生還!1点を返しました。緒方も三塁へ進んでチャンス継続…と思いきや、上本は右飛、俊介は三ゴロで試合終了です。

「四球は何にもならない」と猛省

まず、田面投手のコメントからご紹介しましょう。前回は3日のオリックス戦(鳴尾浜)で、3回を投げ4安打3三振4四球で4失点でした。右手中指の爪を痛めて一度飛ばしたため、今回は中10日での登板。爪に関して「問題ないです」と言っていますが、1回の失点は「技術的なこと。フォアボールにしても、2アウトを取ってからってのがもったいなかった」と反省。

27分かかった1回表を終えてベンチへ戻る田面投手。悔しさの滲む表情でした。
27分かかった1回表を終えてベンチへ戻る田面投手。悔しさの滲む表情でした。

振り返って「ちょっと考えすぎて投げていたのかなと。考えすぎてボール、ボールとか…。ポンとストライクを取れれば、あんなことなかったのに。打たれることは改善できるけど、フォアボールは何にもならない」と田面投手。そして「技術的な部分で投げきれていないと思います。何かを変えていかないと同じことになってしまう。いつまでも勉強、勉強と言っていられないので、変えていくことが必要」と表情を引き締めました。

掛布監督は「フラフラしながら4回までよく投げたと思うよ」と言いながらも「2球投げてツーボールから入るのがね。結局、打たれるのはツーボールからでしょう?スリーボールからの勝負なら、まだ打ち取れる可能性があるけど。2球でツーボールになると、すごく厳しい。しかもボール球を振らせていかないとバッターに依存するわけで。カウント負けというか、不利だよね。打たれる確率は高い」と問題点を挙げています。

また「そこからスタートしている中で、2点でよく抑えたとも言えるかな。きのう(13日)の秋山は、ツーボールにならないし、なってもカウント負けしたツーボールじゃない。バッターに意識させるボール、意味のあるボールを投げているからね」と、掛布監督の言葉。

板山はフォークを、緒方は直球を

板山選手の打席。打っている写真でなくて…すみません。
板山選手の打席。打っている写真でなくて…すみません。

「久しぶりの2安打でした~」と、日焼けした顔を少しほころばせたのは板山選手。3回のタイムリーは「ずっとチャンスで打てていなかったから、あそこはランナー三塁で“絶対に打つ!”って気持ち」を持って臨んだと言います。「(金子投手は)フォークのいいピッチャーなので、フォークを投げてくると、頭だけは冷静に」。なるほど、絶対打つ!と心は熱く、しかし頭は冷静にってことでしょう。うまくいきましたね。

「左ピッチャーを打つのは課題の1つで、そこは自分でも強く意識しながら打席に立っています」という板山選手。掛布監督は「強く打ち過ぎるので、バットがしなる感覚をイメージとして持てと話している。竹を振るような感じで、体を含めてのしなりを」と練習中にアドバイスをしているとか。板山選手も「練習でやっているのを、できるだけ打席でと思って。自分の場合、ちょっと力が入りすぎるので、柔かさを身につけていきたいですね」と言っています。

これは緒方選手がライトへ二塁打を放った、まさにその瞬間です!
これは緒方選手がライトへ二塁打を放った、まさにその瞬間です!

緒方選手は9回、柴田選手を一塁に置き、代打で二塁打!タイムリーにはならなかったものの、その打球が相手のエラーを誘って1点入りました。150キロ前後を投げ込んでくる福谷投手の初球、145キロの真っすぐを打ったもの。「速いピッチャーの速い球を打ち返せたヒット、すごくいい結果だと思います。しっかり準備できていたので」と自身でも納得の一打だったようですよ。

1軍でも代打起用はありますからね。「どんな場面で出るかわからないけど、きょうみたいな形を出せれば『準備できている』と言われるので、そういうことができるように。とにかく思いきっていくのが大事だと思います。いろいろ考えるのも必要だけど、一番は思いきってやりたい」。それが緒方選手の信条であり、魅力なのでしょう。また1軍でそれを発揮して暴れる日が、早く来ますように。

梅野「大丈夫です」、岡崎も復帰

山田コーチに背負われてベンチへ下がる梅野選手。痛そうに顔を歪めています。
山田コーチに背負われてベンチへ下がる梅野選手。痛そうに顔を歪めています。

最後に、岡崎選手と梅野選手のことを書いておきます。きのう14日、スタメンマスクをかぶっていた梅野選手は1回、6番・古本選手のファウルチップが右足首を直撃。ガードのない内側のくるぶしに当たったため相当痛かったようで

、山田バッテリーコーチにおぶわれて引き揚げ、そのまま交代となりました。

試合後に聞くと「大丈夫ですよ。キャッチャーにはつきものなので」。淡々と語る梅野選手。そして「火曜日には復帰しますよ」と言っていましたが、そこは本人の希望による見解ですから断言できませんね。でも病院へ行っていないので、おそらく打撲でしょう。骨に異常がなくて何よりです。

今週から試合に復帰する岡崎選手。写真は6月、1軍の練習中のものです。
今週から試合に復帰する岡崎選手。写真は6月、1軍の練習中のものです。

また7月15日に、左手有鈎骨(ゆうこうこつ)骨折部分の除去手術を受け、鳴尾浜でリハビリ中だった岡崎選手が、12日からファーム本隊に合流。あす16日のソフトバンク戦(鳴尾浜)からベンチ入りします。掛布監督によれば「守備から1打席くらい」とのこと。岡崎選手は「もう大丈夫です。トレーナーはじめ、色々な方に支えていただいて早く復帰できることに感謝しかありません」と話していました。

もっと時間がかかるかと。早かったですね。「自分の中でも1ヶ月くらいでと思っていました。2、3ヶ月かかると言われていたけど、今のところ順調です。自分でケガをしてしまったので、元気になってしっかりできるようにしたい」。1軍の守備に、岡崎選手の経験はこれからも大きな支えとなるでしょう。