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今季初めて広島に連勝しました…。6日の阪神ファーム

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
今季7号の逆転3ランを放った中谷選手。この日はタイムリーもあり2安打4打点です。

既に7日(日)のウエスタン・広島戦が終わり、9対5で阪神が勝って広島戦3連勝!という結果も出ているのですが…それについては、あすご紹介するとしまして。遅ればせながら6日(土)に行われた試合結果とコメントをご紹介します。実はわたくし、6日の夜行バスにて埼玉県所沢市へ移動。西武ドームで開催中の『第39回クラブ野球選手権大会』を観戦しておりました。もと阪神の穴田真規選手が所属する和歌山箕島球友会は2回戦(準々決勝)で、初出場のYBC柏に負け連覇はならず…。この件も、あす書かせていただきます。

では6日の試合結果です。前日、2ヶ月ぶりでようやく勝った広島を6日も破り、大きな声で言うのは恥ずかしいけど…このカード今季初の連勝!しかも中谷選手の3ランでスッキリと逆転勝ちしました。

《ウエスタン公式戦》9月6日

阪神-広島 24回戦 (鳴尾浜)

広島 030 000 000 = 3

阪神 000 104 20X = 7

◆バッテリー

【阪神】吉見-建山-伊藤和-○白仁田(2勝2敗)-山本-渡辺-小嶋 / 日高-小豆畑(6回~)-岡崎(8回~)

【広島】●中村恭(5敗)(6回)-岩見(1回)-上野(1回) / 白濱-磯村(8回裏)

◆本塁打 中谷7号3ラン(中村恭)

◆三塁打 緒方

◆二塁打 原口 

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率

1]指:西岡   (3-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .276

〃打指:小宮山 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .196

2]右:緒方   (4-2-0 / 1-0 / 1 / 1) .306

3]遊:北條   (1-0-0 / 0-3 / 0 / 0) .245

4]三:陽川   (4-1-0 / 1-0 / 0 / 1) .250

5]一:原口   (4-3-2 / 0-0 / 0 / 0) .263

6]左:中谷   (4-2-4 / 1-0 / 0 / 0) .184

7]二:黒瀬   (3-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .234

〃打二:阪口  (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .253

8]捕:日高   (2-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .200

〃捕:小豆畑  (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .275

〃捕:岡崎   (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .268

9]中:横田   (4-2-0 / 1-0 / 0 / 0) .197

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ

吉見  3回 51球 (6-3-0 / 3-3 / 3.95) 139

建山  1回 14球 (1-1-0 / 0-0 / 0.00) 139

伊藤和 1回 20球 (0-1-1 / 0-0 / 6.10) 142

白仁田 1回 8球 (1-0-0 / 0-0 / 5.01) 144

山本  1回 9球 (0-0-0 / 0-0 / 2.13) 142

渡辺  1回 18球 (0-1-0 / 0-0 / 1.40) 148

小嶋  1回 21球 (2-2-0 / 0-0 / 4.03) 146

投打がかみ合って逆転勝利

まず2回に吉見が5安打を浴びて3失点と先制を許します。4回に北條の四球、原口の左前打、さらにピッチャー中村恭の牽制悪送球で1死二、三塁となり、中谷が右前タイムリー!6回には先頭の緒方が右中間三塁打を放ち、暴投で生還。北條は四球で1死後に原口がサード内野安打、続く中谷がレフトへ3ラン!この回3安打で4点を取り、逆転に成功しました。

7回にも横田のショート内野安打、小宮山の犠打と緒方の中前打、北條が3打席連続の四球を選んで1死満塁。陽川は見逃し三振に倒れ、次の原口が右前打。と思ったら、なんとライト廣瀬がいた数メートル前にポトリ。打球を見失ったというジェスチャーもなかったので、てっきり捕球するものだと…。驚きました。この“右前二塁打”で2点を追加しています。

投手陣は4回から1イニングずつのリレー。建山が1安打、伊藤和は1四球、白仁田は1安打と走者は出しながらも無難に抑え、7回の山本と8回の渡辺が三者凡退でした。9回の小嶋は連続三振で2死を取ったあと、庄司の左前打と安部の投ゴロ内野安打(ファーストが無人で投げられず)があったものの、最後は上本を三ゴロに打ち取って試合終了。なお9回に盗塁かな?という進塁が2つありましたが、どちらも盗塁とは記録されません。

原口と中谷で5安打6打点

まずはチーム単独トップの7号逆転3ランなどで2安打4打点、中谷選手の話です。「入るとは思わなかった。切れないでくれと。スライダーです。打てる球を打とうと思ってました。1打席目から、いい感じだったので。真っすぐを狙ってスライダーに反応できたから、いい打ち方だったんだと思う。結果が全然出ていないので何とも言えないけど、最近はちょっといい感じですね」

平田監督は「いいホームランだったよ。ライト前タイムリーもよかったけど、あとの三振(7回に2点追加して、なおも2死二、三塁の場面)がね。でも横田が打ち出して危機感を持ってるだろう。持たなきゃ」と、さらなる奮起を促しています。

6回、その逆転3ランが出る前に三塁打で反撃の口火を切った緒方選手。「二塁打かなと思って、廣瀬さんはうまいイメージがあるので止まることを頭に入れていた」。途中で少し緩めたのに、そこからの加速はさすがですね。「いやもう!ヨロヨロです(笑)」。7回の中前打は「自分の前で小宮山さんが送って犠牲になってくれたわけで、無駄にはできないところでした。追い込まれてから、いい形で打てたかなと思う」と振り返りました。

打率3割、キープしていますね。「そうですね。3割切ったら2本打ったりして」と笑いつつ「規定打席には足りないけど、ファームであれ結果は残していきたい。終わった時に3割超えているように」と、ここは真剣な表情です。

3安打2打点の原口選手は「ラッキーでしたね」とライト前の2点タイムリー二塁打について。4回にはピッチャーが二塁へ牽制した送球が逸れてセンターまで転がり、二塁にいた陽川選手が三塁へ。それを見て原口選手も二塁へナイスラン!「前がよく見えていたので。それにセンターも距離があったので、陽川が行ったらついて行こうと思っていた」。それと9回の守備で、安部選手のピッチャーゴロは「僕が行きすぎたせいです。捕れると思わなかった…」と反省。そして「もっともっと練習します!」とまとめました。

無失点のリリーフ陣

白仁田投手は「ステップが半歩くらい縮まっている気がします。流れすぎて右足(軸足)に体重が乗っていないから、まず第一にそこを意識していました。まだ歩幅が広すぎて体重移動がスムーズにいかず、ためたものが弱くなるので、それを100パーセント伝えるために歩幅を狭くする。右足の上で体重移動をしすぎないように踏み込みをしっかり。悪くはないんですが、スライダーはまだ少し開くのが早いかなと。真っすぐに関してはまあまあ」と試行錯誤の途中です。

「フォークはまだ見せないです(笑)」と山本投手。楽しみにしていますよ~。
「フォークはまだ見せないです(笑)」と山本投手。楽しみにしていますよ~。

8月31日の中日戦(姫路)は打者1人を片づけ、9月3日のソフトバンク戦(雁の巣)、5日と6日の広島戦(鳴尾浜)は3試合連続で三者凡退と、キッチリ抑えている山本投手。球速も出てきていますね。「僕の場合、コントロールとスピードは比例しているんです。球が速くなったらコントロールが悪くなるというわけじゃないので。最近、調子いいってのもあります。ここ3試合、立った時の足幅を狭くしている。真っすぐ立ったままキャッチャーに向かっていく感じです。体重がぶれたりするのを防ぐために」

練習中のフォークは?「まだ見せないです」と言ってニヤリ。でも「きょうはチェンジアップでいこうと、キャッチャーと話して決めていたから」だそうです。フォークでいく日もあるのでしょうね。そして「きょうは久しぶりに勝ちゲームでいかせてもらった。抑えられてよかったです」とのことでした。

最後に、小嶋投手は真っすぐとフォークで連続三振を奪ってからのヒットに「3人で終わらんとこが僕でしょう」と苦笑い。それでも3試合続けて抑えていますからね。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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