新潟遠征のこぼれ話 横山さん&吉岡さん、そして原口家の皆さん

26日、27日と新潟県三条市の三条市民球場(三条パール金属スタジアム)で行われた、ウエスタン・リーグの阪神‐中日2連戦は2つとも完封試合。1勝1敗の成績で終了しました。という試合結果や成績はきのうまでに掲載済みですので、きょうは試合とあまり関係のない話をご紹介します。

横山さんは軟式野球の全国大会へ!

もと阪神の横山さん。5月に入籍、10月に挙式と披露宴を行います。おめでとう!
もと阪神の横山さん。5月に入籍、10月に挙式と披露宴を行います。おめでとう!

まず新潟といえば、2012年まで阪神に在籍していたピッチャーの横山龍之介さん(25)。退団後は地元に帰り、新潟県胎内市役所で働いています。昨年も三条で試合があった時、差し入れを抱えて陣中見舞いに訪れました。ことしは来られないと聞いていたけど26日の午前中にちゃんと顔を出して、職場の方の結婚披露宴に出席しなければならないと試合は見ずに帰りました。でも前日は玉置投手や鶴投手と食事ができて楽しかったみたいですよ。

これまで臨時職員だった横山さんは、ことし4月に念願かなって正職員となりました。そして5月には結婚もして、おめでとう×2です!奥さんとはもう一緒に暮らしていますが、披露宴は10月25日だとか。まだ先のことながら「準備がなかなか進まなくて大変。野球中心なので…」と苦笑い。奥さん任せじゃないとこがエライですね。え、野球中心?そういえば胎内市役所の野球部で軟式野球をやっていると、去年言っていました。

プロ経験者は1年間公式戦に出られないという軟式野球の規定があるので、昨年は官公庁の大会などを除いては出場不可でしたが、ことしはもう無条件で出られます。もちろんピッチャーで、先発ローテ―ションに入っている“横山投手”。「この前は7回投げて1失点で、その次が5回3失点。クォリティースタートです(笑)」おお~今はやりの単語が。確かに安定していますね。「でもボールとか、まだ慣れていなくて。軟式ってコントロールが大事なんですよ。スピードは全く関係ない。120キロでもコースに決まればいいので」。みんなそれくらいの球速?「いえ、他のチームで140キロ後半を出す人もいます。レベルは結構高いですね」

「今、野球がすごくおもしろい」

そんな中で戦ってきた今季、大会はほぼ終わったと言います。「残すのは8月だけ。実は官公庁の県大会で優勝しました。それで8月に東京である全国大会へ行くんです」。全国大会って、それはすごい!『第65回全国官公庁軟式野球大会』新潟県予選の決勝が7月5日に行われ、胎内市役所は十日市市役所を17対0(7回コールド)で下して優勝。8月に東京都大田スタジアムで開催される全国大会出場を決めました。

「平日は週3日か4日、仕事が終わってから練習があります。土日は毎週のように大会があって…結構忙しい。野球漬けですねえ(笑)。おもしろいです。硬式だと芯を外せば打ち取れたでしょう?でも軟式には“根っこ芯”とかいって、バットの根っこに当たっても打球が飛ぶから難しいけど。あと、バッティングもするんですよ。これがまた楽しくて。めっちゃ練習してます」。どんどん言葉が出てくるのでビックリ。

「今、野球やってる!って感じ。おもしろくて仕方ないです」

きっと野球を始めた頃の龍之介くんは毎日、帰ってくると泥んこのユニホームのまま、こんな顔でお父さんやお母さんに報告していたんだろうな。そう思うくらい目をキラキラさせて、投げたり打ったりするジェスチャーを見せてくれました。8月の全国大会、楽しみにしています。そして結婚披露宴の準備も頑張ってください。そうそう、昨年まで阪神にいた黒田祐輔さんが、尼崎信用金庫の軟式野球部で野球を続けています。黒田さんが公式戦出場可能となる来年、どこかで対戦が見られたら嬉しいですね。

余談ですが、横山さんのご両親とは息子さん抜きで(?)毎年お会いしています。“ホヤホヤの姑さん”は、お嫁さんのことを「すごく可愛いのよ」と楽しそうに話しておられました。よこやん、そしてお父さんも安心ですね。なんて余計なお世話でしたか。どうぞお幸せに。

忙しくても、もと同僚は気になる吉岡さん

(右から)もと阪神の吉岡さん、同行の米川さんと佐藤さん。よっしー、いい体格!
(右から)もと阪神の吉岡さん、同行の米川さんと佐藤さん。よっしー、いい体格!

次は、やはり2012年で阪神を退団して地元の千葉へ戻り、建築関係の仕事をしている吉岡興志さん(27)。現役時代からお世話になっているというスポーツ治療院の米川さんと、そのご友人の佐藤さんと3人で、千葉から新潟へやってきました。「仕事は頑張ってますよ。野球?全然してませんねえ。だって忙しくて時間がないので」。確か休みは原則、日曜日しかないと前に聞いたような。今回は「旅行がてら新潟へ」と前日言っていたので、きっと貴重な連休だったのでしょう。それにしても暑かった26日は、よっしーもバテバテ(笑)。スタンドでずっと座っていられなかったようです。

この日、横山さんとはちょうど入れ違いで会えなかったのですが、玉置投手とは食事をして旧交を温めたとのこと。そういえば昨年のゴールデンウィークに甲子園球場で出会った時も、ちょうど1軍に昇格した玉置投手が投げるのを見たいと言っていましたっけ。さすが同級生。玉置投手は横山さんや吉岡さんの期待を背負って、後半戦に1軍での勇姿を見せなくちゃいけませんね。

なお吉岡さんと同行された米川さんは神戸出身の熱烈タイガースファン。千葉にある治療院の中はタイガース一色で、試合に勝ったら翌日は割引きだそうですよ。さらにCS出場や優勝となれば大幅値引きとか。いやいや、治療費の割引きや値引きなんてのは、なかなかないでしょう。関東で引き続きタイガースをよろしくおねがいします!

原口選手 紅白戦のあの1発は…

最後は、埼玉から27日に来られた原口選手の父・秀一さんと母・まち子さん、そしてお父さんのいとこでいらっしゃる檜山昌彦さんと奥様の恵子さん。この日は移動日で試合開始が12時と早かったため、原口選手とはほんのわずかしか会えなかったみたいですね。

原口選手のご両親(右側)と、親戚の檜山さんご夫妻。2年4か月ぶりの観戦でした。
原口選手のご両親(右側)と、親戚の檜山さんご夫妻。2年4か月ぶりの観戦でした。

なかなか関西までは試合を見に来られないご両親。2011年8月に東洋大学との交流試合があった際、原口選手の実家に近い埼玉県川越市の東洋大グラウンドでお会いしたのが初めてでした。その翌年3月に明治大学、中央大学との交流試合も観戦されましたが、試合を生でご覧になるのはそれ以来だとか。2年4か月ぶりなんですね。滅多に関東遠征はありませんから。昨年7月のイースタン・日本ハム戦(鎌ヶ谷)は左手首の骨折が治ったばかりで不参加。これも残念だったと思います。

今回の新潟はオールスター休み明け最初の遠征で、直前に行う紅白戦の結果で参加する野手(大筋は決定済み、当落線上のメンバー)を最終決定しました。22日の1試合目でホームランを打ち「アピールして遠征行けるように」と言い、23日には二塁打を放って「よっしゃ!勝ち取った」と珍しくガッツポーズが出た原口選手。そのあと小さな声で「親と親戚が来るかもしれない」というので、すべての事情を察した次第です。

27日にお会いした時、お母さんが教えてくださいました。

「この前の電話でね。『新潟へ見に来てくれるって言うから、ホームランを打ったんだよ』って文仁が…」

そういうことだったんですね。あの気合も、ガッツポーズも。当日の朝降っていた雨を止ませたのも、おそらく原口選手の強い気持ちでしょう。なお5番DHでフル出場しながら4打数ノーヒットという結果に「打ちたかった…」と悔しそうでした。力が入りすぎたというわけじゃなかったみたいですよ。でも皆さんは、生での試合と原口選手の姿を堪能したとおっしゃっています。支配下選手に戻り、1軍のメンバーとして参加する関東遠征。それが最大の親孝行です。いつか、きっと。