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淡路島でのファーム公式戦 賞品の淡路ビーフ、玉ねぎ、お米が大放出!

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
24日の淡路、試合後の野球教室で“イケメンキャッチャー”が勢ぞろい!

24日は兵庫県の淡路佐野運動公園第一野球場(ボールパークあわじ)で中日戦が行われました。前日、鳴尾浜で9本の長打が出たと書いたんですけど、この日はそれを上回る10本!ただし阪神側は二塁打4本で、残りは中日(本塁打2、三塁打1、二塁打3)です。

次から次へと賞品が…

しかも毎年、淡路での阪神主催ゲームはJA淡路日出さんがスポンサーになってくださっているため、長打には賞品が出ます。両チームの選手に。ホームランと勝利投手賞は淡路ビーフ、三塁打賞は淡淡路島産の玉ねぎ20キロ、二塁打賞は淡路島産のお米・キヌヒカリ10キロ。序盤からお米や玉ねぎがバンバン飛び出し大盤振る舞いでしたねぇ。JAさん。

中日の森越選手が7回に三塁打を放った時には「猛打賞として玉ねぎ20キロ、さらに三塁打賞として同じく玉ねぎ20キロ」とのアナウンス。合わせて40キロの玉ねぎを思い浮かべて爆笑してしまいました。

ちなみに二塁打2本で計20キロのお米を獲得した北條選手に「2週間遅れの母の日プレゼントで実家に送れば?」と言ったら「そうですねぇ。でも、うちは米あるんですよ。田んぼで作ってる…」と。あらら。帰り際に再度尋ねたら「じゃあ」と北條選手。お、名案が見つかったのかな。「家に送りますわ」。送るんかいっ(笑)

《ウエスタン公式戦》5月24日

阪神-中日 10回戦 (淡路)

中日 100 060 110 = 9

阪神 100 000 010 = 2

◆バッテリー

【阪神】●白仁田(1勝1敗)-西村 / 岡崎-原口(7回)-小豆畑(8回~)

【中日】○小川(3勝3敗)(7回2/3)-浅尾(1回1/3) / 桂

◆本塁打 藤井3号2ラン(白仁田)、高橋周2号ソロ(白仁田)

◆三塁打 森越 

◆二塁打 高橋周、北條2、森越、小宮山、桂、高山

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率

1]一中右:中谷 (5-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .192

2]二遊二:北條 (3-2-0 / 0-2 / 0 / 0) .214

3]三:西田   (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .252

〃打:小宮山  (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .118

〃遊:阪口   (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .238

4]中:伊藤隼  (2-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .283

〃打捕:小豆畑 (2-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .154

5]指:高山   (3-2-1 / 0-1 / 0 / 0) .400

6]右左:狩野  (3-1-0 / 0-1 / 0 / 1) .210

7]捕:岡崎   (3-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .222

〃捕一:原口  (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .182

8]遊二三:黒瀬 (4-0-0 / 0-0 / 0 / 1) .000

9]左:一二三  (2-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .172

〃打中:横田  (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .184

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)

白仁田 8回 145球 (13-4-2 / 9-4 / 3.18)

西村  1回 19球 ( 0-1-0 / 0-0 / 6.10)

エラーから5安打されて6失点の5回

野球教室で打撃指導中の高山選手(右)と狩野選手。背番号1の背中、かっこいいですね
野球教室で打撃指導中の高山選手(右)と狩野選手。背番号1の背中、かっこいいですね

白仁田は1回、1死から中前打の森越を二塁封殺するなどで2死一塁としながら高橋周に左中間二塁打を浴び先制点を許します。その裏に中谷の左前打と北條の四球、西田はバント失敗で伊藤隼も三振に倒れ2死一、二塁となりましたが、次の高山が右前タイムリー!

すぐ追いついてもらった白仁田は2回から4回までは1安打のみ、それも岡崎の盗塁阻止があり3人ずつで片付けていました。ところが5回、先頭の堂上剛をセカンド黒瀬の捕球エラーで出すと、中田にはこの試合初のボールスリーとしてから中前打を許して無死一、三塁。赤坂に左前タイムリーを浴びます。

なおも無死一、三塁で桂の二ゴロの間に中田が生還。藤澤は空振り三振で2死となって森越の一塁線を破るタイムリー二塁打。そして藤井がライトへ2ランを放ち、続く高橋周にもライトへ…連続ホームランで、この回は5安打6失点(そのうち自責は1)です。交代かなと思いきや、白仁田は続投。6回は1安打無失点でしたが、7回(キャッチャー原口)は1死から森越に三塁打され、藤井のタイムリー。8回(キャッチャー小豆畑)は四球と二塁打などで1死一、三塁として、また森越にタイムリー。8回を投げた白仁田は13安打9失点(自責4)でした。

9回は西村が登板。高橋周は真っすぐで見逃し三振!福田を投ゴロ、堂上剛は中飛で三者凡退です。

打線は3回に北條が三塁線を破る二塁打を放ち、ショート森越の捕球エラーや高山の四球など2死満塁と攻めましたが、狩野は右飛で大きなチャンスを逃しています。5回は北條が左翼線二塁打、伊藤隼の四球で1死一、二塁となるも高山が併殺打。6回は狩野の中前打、7回は代打・小宮山の右中間二塁打と散発でヒットは出たんですが、ここというところで放った打球が外野フライに留まり、得点できません。

ようやく8回、先頭の高山が左翼線二塁打、狩野は四球、途中出場の原口が右前打と無死満塁のチャンス!黒瀬が三ゴロ併殺打で何とか1点は返しました。9回は四球を選んだ北條が暴投で進むなど2死二塁としますが、そこまで。阪神は8安打2点、中日13安打9点と打ち負かされました。これでまた5割です。

白仁田「引き出しを増やさないと」

白仁田投手は「145球って、試合では初めてじゃないですかねえ」と言っていました。昨年までの資料を見た限りでは、ざっと見ただけなので断言はできませんが、おそらく127キロが最多だと思います。その割に8回になっても普通に投げていたような?「そうですね。もちろん疲れてはいますよ」。まさか8回までとは…。「真っすぐはよかったので、あと何かをやろうとして、何かを変えてこい、つかんでこいと言われた」とのこと。そういう意図があったんですね。

「良いのが真っすぐとスライダーと横のボールしかなくて。縦のカーブやフォークが少なすぎる。いつもよりカーブも悪ったし。真っすぐとスライダーだけになってしまって2ストライク取ってもしんどいですね。スライダーを見切られたら…」と話す白仁田投手。「縦のボールが、悪い感じはなくても試合になったら減っていく。スライダーに頼りきっている部分がありますね。カーブ、フォークで変えられれば楽になるとわかっているのに。手が詰まった時に使える引き出しを増やさないと」と言っています。

長く、多く投げても体や肩は大丈夫と頼もしい言葉。でも「今夜は思いきり寝ます!」と笑っていました。

久保投手コーチは「真っすぐとスライダー、カットボールがいいからね。あんないいボールを持っていて、なんで打たれるのか。もちろん、それでも抑えやれるんですよ。ただ、こうなった時に何が必要かがわかる」と続投させた意味を説明。「8回145球をあんなに一生懸命投げてくれるピッチャーなんですよ。だから投げさせる。教えてもらうんじゃなく自分でつかんでほしい。試合でし感じられない何かをね。1回1回、1球1球を丁寧に、粘り強く投げる投球スタイル。彼の生活スタイルでもあるんだろう。それがいいところ」

原口は今季公式戦初マスク

原口選手は試合前、わざわざ「きょう打ちますよ!」と宣言しに来てからベンチへ向かいました。スタメンじゃなかったけど、絶対にヒットを打てるという確信があったんでしょうね。そしてわずか一度の打席で右前打。「まっすぐです。まだまだ!1本出たら貪欲にいかなくちゃ」と気合いを入れます。なお7回の守備から出場したんですが、これが今季公式戦初マスク。前もって決まっていたわけじゃなかったみたいですよ。1イニングだけとはいえ、ファンの皆さんは大喜びでした。

冒頭の写真は試合後の野球教室が終わり、並んでもらったものです。右から原口選手、中田クラブの横将経(よこ しょうけい)くん・小学6年生、仮屋クラブの木戸皓仁(きど ひろと)くん・5年生。お客様から「あの子イケメン」という声があったので、イケメンキャッチャーにトリオで写ってもらいました。いかかですか?原口先生の指導ぶりについて聞こうと思ったら、もう集合時間になってしまったので断念。

身振り手振りで指導する中谷選手の背中。右はそれを見守る?高山選手と古屋コーチ
身振り手振りで指導する中谷選手の背中。右はそれを見守る?高山選手と古屋コーチ

この日は淡路市と洲本市の少年少女野球4チーム、約60人が参加しての野球教室でした。監督、コーチ、選手全員が1時間近く子どもたちに熱血指導。最後の締めは予告通り横田選手の挨拶です。「お疲れ様でした~」。でも反応がなく、平田監督からの「こらこら、返事がないよ。やり直し!」と早速のダメ出しに再度、大きな声で「お疲れ様でした!」と横田選手。

先輩からもらった手袋をプレゼント?

「きょう学んだことを今後の試合や練習で生かして頑張ってください」。おお、なかなかスムーズで、イントネーションも普通。順調ですね。と思ったら「これまで野球をして…」でいったん止まります。「…野球を続けて」。大丈夫かなあ。このあたりムニュムニュでしたが「両親に感謝して頑張ってください」と一気に締め。ちなみに“両親”のところは思いっきり訛っていました。

そして子ども代表の謝辞があり、恒例の平田監督のムチャぶり(?)タイムです。まあ選手もよくわかっていますが、まず少年に「ほら狩野選手から何かもらいなさい。サングラスあげなさい」。続いて「横田、この子の方が挨拶よかったから手袋を渡しといて。明日の試合の分あるやろ?」と。横田選手がポケットにあった皮手袋をあげたのはいいんですけど、終わって戻ったベンチでひと騒動。

聞くと、横田選手が渡した手袋は実は西田選手があげたものだったとか!西田選手が「オレのやんか~」と突っ込み、気づいて大慌ての横田選手に北條選手や周りのみんなが大爆笑。急いで少年のところへ駆けていき、自分の皮手袋と交換してもらって西田選手に報告していましたよ。なお挨拶は「きのう北條さんに教えてもらった通りです。でも詰まってしまって悔しいです!」とのこと。ことし1年、挨拶は続きますよ。頑張ってください。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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