もと小虎が社会人選手として初対決!藤井宏政 vs 穴田真規

3月29日のマツゲン有田球場にて、もと阪神の藤井選手(右)と穴田選手

29日は鳴尾浜でウエスタン広島戦が行われ、秋山投手のピッチングも気になったんですけど…どうしても見たい対戦があり和歌山のマツゲン有田球場へ行ってきました。和歌山箕島球友会とカナフレックス(滋賀県)のオープン戦です。昨年まで育成選手として、ともに鳴尾浜で頑張っていた藤井宏政選手がカナフレックスに、穴田真規選手が和歌山箕島球友会に所属。これが初対決となるわけですから見逃せません。

2011年9月11日に箕島球友会と阪神ファームが対戦しています。この時、穴田選手は8番ショートで出てタイムリーも記録。藤井選手はおそらく鳴尾浜の公式戦にベンチ入りしていて、有田には来ていなかったと思います。だから今回が初めてのはず。試合前から2人は仲良く話をしていたんですが、特に穴田選手がずっとニヤニヤして何だか参観日の少年みたい。藤井選手との対戦が嬉しかったんでしょうね。そのおかげか?ご両親が観戦された先月16日以来のホームランまで打っちゃいました!

藤井選手が犠飛、穴田選手は2ラン

雨は試合後にパラパラし始めた程度だったんですけど、とにかく風が強くて、ものすごい砂ぼこり!時おり主審がタイムをかけてプレーを止めるほどで、3回終了時には水がまかれました。その水まきもグラウンド整備も、練習が終わったあと雨に備えてマウンドやベース上にシートをかぶせるのも、すべて箕島の選手が行います。試合中は相手側のベンチから、その都度「ありがとうございます!」と感謝の言葉が。アマチュアの世界では当たり前のことなんですよね。

さて試合は、前半が取って取られての接戦。終盤にバッテリーミスやエラー絡みのチャンスを生かして追加点を挙げたカナフレックスが勝ちました。もと小虎の2人はともにショートでフル出場。藤井選手がヒットと犠飛、穴田選手が2ランとヒット!お互い、いい守備も見せて貢献しています。

《社会人オープン戦》3月29日

和歌山箕島球友会-カナフレックス

(マツゲン有田球場)

カナ 030 020 012 = 8

箕島 030 200 000 = 5

1回、藤井は初球の真っすぐを中前打しますが、投手前のバントで二塁封殺。2回は1死から内野安打を含む5連打(8番・田中と9番・山内のタイムリー)で2点を先取したカナフレックス。なおも1死満塁で藤井はカウント2-2からの5球目、フォークを打ち左犠飛!3対0となりました。その裏の箕島球友会は、1死一塁で穴田がカウント3-1から5球目の真っすぐをレフトへ!文句なしの2ランで反撃。2死後に8番・三宅将 (3年前の対戦ではピッチャーだったような…)の中前打、続く浦川が中越えのタイムリー三塁打で追いつきます。

3回は2死一塁で穴田が中前打したものの追加点はありません。しかし4回、四球や暴投などで1死二塁となり1番・高橋孝の左前タイムリーで勝ち越し。山口の右前打で走者は三塁へ、その間に打者走者も二塁へ進み、山下が中犠飛。箕島球友会が5対3とリードしました。

2人は守備でもいい仕事ぶり

カナフレックスは5回、先頭の藤井はカウント2-2からの5球目で空振り三振に倒れますが、四球とヒットで1死一、二塁。4番・北條(いい響きですねえ。虎の北條くんもいつかは…。ちなみにこの北條選手はキャプテンです)の飛球を、強い風の中で穴田がキャッチ。3回にも同じ北條の遊飛を、背走しながらしっかり捕球!穴ちゃん、ノリノリです。すみません、脱線して試合経過がわかりませんね。これで2死一、二塁となったあと5番・深瀬が左中間二塁打!2人を還して5対5の同点です。

7回裏には四球とヒットエンドラン、盗塁などで1死二、三塁と箕島が攻めましたが、5番・藤田の遊直を藤井が捕りサードへ送って併殺。ネクストにいた穴田には回りませんでした。落ち着いて処理し、併殺にも大喜びすることなく戻ってくる宏政くん。クールやなあ。

そして8回、カナフレックスは四球と犠打、暴投などで2死三塁として途中出場の年綱が右前タイムリー!9回は2死から2番・福井の四球と3番・谷口の左前打、さらに投手のけん制悪送球(ここはショート穴田ではなくセカンドが捕る予定だったそうです)で二、三塁となり、北條の右前タイムリーで2点追加。そのまま試合が終わりました。

試合後のランニング中に撮影。「藤井さーん、もう終っちゃいますよ~」という声が…
試合後のランニング中に撮影。「藤井さーん、もう終っちゃいますよ~」という声が…

打席結果は藤井選手が中前打、左犠飛、空振り三振のあと、6回は2死一塁で初球を打ち捕邪飛、9回は1死走者なしで初球を三ゴロ。5打席で4打数1安打1打点です。穴田選手は2ランと中前打のあと、5回は1死走者なしで2ボールから捕邪飛、8回は先頭で初球を打って三ゴロ。4打席に立ち、4打数2安打2打点です。

試合後にポール間ダッシュ…

昨年の全日本クラブ野球選手権を制した箕島球友会が、創部ほやほやのカナフレックスに負けたわけですから試合後のミーティングもなかなか険しい表情。監督の声がグラウンドにも響いてきます。やがて、おもむろに選手全員でのポール間ダッシュが始まりました。いや~これ、どこかで見たような光景だわ!その間にカナフレックスのベンチ前で藤井選手の話を聞きました。他の選手はランニング中なのに監督がわざわざ呼んでくださって。すみません。ありがとうございます。「きのう穴田が電話で“あした僕は仕事で行けないんですよ。残念”とか言ってたんですよ。なのに朝来たら…いました(笑)」と藤井選手。だまされた?「はい」。穴田選手は「そうそう、“あれ?おるやん”ってビックリしてた!」と思いっきり得意顔でしたねえ。

ここまで公式戦とオープン戦を合わせて10試合くらいを戦ったという藤井選手。打撃成績は「3割3分くらいですかね。公式戦(社会人野球京都府春季大会2回戦、対ニチダイ)でホームラン打ちましたよ!」とのこと。それでも「配球に戸惑いますね。プロとの対戦みたいに構えていたら意外と素直に来たり。考えすぎてしまうと、読んだつもりの逆の逆が来るので」と苦笑いです。なるほど。「やっぱり企業チームは強いですね。でも都市対抗の予選がもうすぐ始まるから、まずは滋賀大会で勝たないと」

“背中で語る”頼もしい副キャプテン

投手兼任の飯田祥多監督は「いやーよく頑張ってくれていますよ。最初は、もとプロ選手ってことで“どんな感じかな、扱いにくいのかな”と心配していたんですが、まったく逆でした!プレーにしても、それ以外の取り組み方にしても、みんなの見本になってくれています。黙々と。それが一番ありがたい」と話してくださいました。そうですか、黙々とですか。ほんと宏政くんらしい。

最年長は飯田監督で、ことし28歳。最年少はことし22歳になる今釜敏貴選手と、とても若いチームです。藤井選手は真ん中あたり。同い年の梁川浩樹マネージャにも聞いてみました。「頼れる副キャプテンで…」。えっ!副キャプテンなんですかっ?と失礼な驚き方をしてしまったんですが、照れながら「はい」と藤井選手。頼りにしてもらっているんですね。でも監督も言われたように雄弁ではないでしょう?と聞いたら梁川マネージャーは「はい。背中で見せるタイプです」と。うまいっ!その通りです。背中と言えば背番号は10でした。そして打順が1番。打って出ろということですね。

穴田選手はもちろん藤井選手の話もまだまだありますし、箕島球友会の西川監督にも1時間を超えるポール間ダッシュ中にいろいろと聞かせていただきました。よって分割して次回に続けます。できるだけ早く後編をアップしますので、お待ちください。

最後に、鳴尾浜で行われた29日のウエスタン広島戦の結果と成績を書いておきます。秋山投手は7安打されましたが犠飛による1失点のみ。次は1軍ですね!しかし打線は、今季公式戦初スタメンだった原口選手が初ヒットとなる二塁打、また西田選手のマルチなど広島より1本多い9安打しながら無得点でした。

《ウエスタン公式戦》3月29日

阪神-広島 2回戦 (鳴尾浜)

広島 000 000 100 = 1

阪神 000 000 000 = 0

◆バッテリー

【阪神】●秋山(2敗)-筒井-渡辺 / 鶴岡

【広島】○篠田(2勝)(8回)-S梅津(1S)(1回) / 磯村

◆二塁打 中村憲、迎、原口

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率

1]中一:中谷 (5-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .160

2]遊:西田  (4-2-0 / 1-0 / 0 / 0) .176

3]右:狩野  (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .167

4]一三:森田 (4-0-0 / 2-0 / 0 / 0) .300

5]捕:鶴岡  (3-2-0 / 0-1 / 0 / 0) .286

6]指:原口  (3-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .200

〃走指:横田 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .000

〃打指:柴田 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .238

7]二:北條  (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .091

〃打:阪口  (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .250

8]左:一二三 (3-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .154

〃打:岡崎  (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .667

9]三:湯川  (3-1-0 / 2-0 / 0 / 0) .111

〃打中:田上 (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .000

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)

秋山 7回 87球 (7-6-1 / 1-1 / 2.77)

筒井 1回  8球 (0-0-0 / 0-0 / 3.00)

渡辺 1回 14球 (1-0-0 / 0-0 / 0.00)