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『北條史也選手に聞いてみました』

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター

プロ野球は12月と1月がオフシーズンです。ただし、ほとんどの選手が休みなくトレーニングをしていて、年が明けたらすぐ自主トレ開始、あっという間にキャンプイン。オフの過ごし方がシーズンに大きく影響します。年末年始の約2週間は、鳴尾浜の施設自体が閉まるため寮生たちは地元に帰省中。自分で計画を立てて練習しなくてはならないので、特に1年目の選手たちは戸惑うと聞きました。うまくオフの自主トレができず2年目に伸び悩んだ例も。もしかすると「2年目のジンクス」って、そういう原因もあるのでしょうか。

きょうから、その1年目を終えた選手たちのルーキーイヤー回顧や、まるで婚活みたいですが「食べ物の好き嫌いは?」とか「理想のタイプは?」という質問に対する答えをご紹介してまいります。題して『○○選手に聞いてみました!』…そのまんまですね。第1弾は北條史也選手(19)です。

「藤浪、すごすぎます!」

青森の光星学院高校からドラフト2位で入団。寮に入る時、持参したアロマオイルの話題で持ちきりでした。確かココナッツの香りがお気に入りだったはず。とにかくドラフト1位・藤浪投手と一緒の取材が多かったんですよね。身長197センチの藤浪投手と並んで20センチ差は気にならないかと聞かれ「大丈夫、開き直ってますから」と笑い飛ばしていました。新人合同自主トレを前に「8対2で不安の方が大きい。藤浪は半々?すごいな」と本気で感心していたのも、きのうのことのようです。

そんな藤浪投手の1年目の大活躍や3倍増の年俸に、北條選手は「すごすぎます!」とひとこと。1軍とファームに分かれ生活時間は違っても、寮で一緒に暮らす同級生。藤浪投手の1年間を見てきて「ちょっと変わったかな」と言います。あら、どんなふうに?「自信が芽生えてきたような気がします」。それはいい変化ですね。

自己採点は50点未満

では北條選手自身のルーキーイヤーを振り返りましょう。ウエスタン公式戦は106試合中84試合に出場、221打数44安打20打点。本塁打1、三塁打1、二塁打8、盗塁1(失敗3)、三振47、四死球24、犠打15、犠飛6という内容です。なお打率は、3か月ぶりにようやく2割台へ戻した矢先の9月12日、試合途中に右足首を捻挫して離脱。残り7試合に出られず.199で終わりました。

「点数をつけるなら50点もいってないくらいですね。思い通りにいかないことが多くて…とくにバッティング面ですごく悔しい思いをしました。守備は徐々にですけど、うまくいった部分もあったというか、そういうとこが見えた」

公式戦の守備はすべてショート、育成試合の最終戦とフェニックスリーグでセカンドを守りました。チーム、いえリーグ最多の18失策ですが、これは攻めていってのエラーや連係ミスもあり、風岡守備走塁コーチは「少しずつだよ、少しずつ」と繰り返しながらも進歩を認めています。マイナス50点は、ことし倍にして取り返してください。

ところで野球を始めたきっかけは?「幼稚園からソフトボールを。親父が監督していて、お兄ちゃんがやってたのでついて行ったのがきっかけです。ポジションはセカンドとショート。小学4年から硬式野球でライト、センター、キャッチャーでした。中1がファースト、中2にセンターとキャッチャーで、中3からショート。サードとキャッチャーも」。高校はショートのみ?「1年はサードです、2番手の」。結構いろいろやってますね。

プロを意識したのはいつごろ?「高校に入る時から行きたかったけど、高1の時にムリやなと思ってあきらめた。でも高2でちょっと意識しはじめて、神宮でホームラン打ったので、そのころから本気になった」。高2の秋、明治神宮大会で放った大会史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランのこと。スカウト陣も、あれで“本気になった”かもしれません。

ちなみに昨年7月27日の広島戦(鳴尾浜)で放ったプロ1号ホームランのボールは、寮の部屋に置いてあるとか。お母さんが楽しみにされていたのに、と言うと「ファームのはあげたくない」とキッパリ。なるほど。お母さん、1軍の記念ボールをお待ちください。

たらこスパと黒木メイサが好き

さて、食べ物の好き嫌いを教えてください。好きなのは?「たらこスパ!」。素早い答えにビックリ。1か月間、毎日食べられるほど好き?「それは無理!その時の気分によっていろいろ変えたいので」。あーわかります。嫌いなものは?「トマト、なすび。トマトはことしの夏くらいから大丈夫になりました」。そりゃまた最近のことで。「体にいいと思ったから。なすは何がいいんですか?体にいいんですか?意味わからん」…えらく嫌われたものです。

次に、理想の女性のタイプをどうぞ。「スタイルがよくて、自分と合う性格の人」。好きなタレントさんはいますか?「かわいいな、美人やなと思うのは黒木メイサ。でも芸能人ってみんなヤバいっすよねえ。『安堂ロイド』の柴咲コウもめっちゃいいでしょう?あ、でも島本さんが柴咲コウを好きなんで、やめときます」。と言われたけど、書いちゃいました。

最後に今季の目標をたずねると「1日でも多く1軍にいられるように」と短いコメント。光星学院からロッテに入った同級生の田村龍弘捕手が「小学校からずっと一緒なので、よくわかる。史也は考え込んだら引きずるタイプ。普通にやったら打てるヤツなのに。焦らず考えすぎず、と伝えてください」と話していて、それを聞いた北條選手は反論するどころか「そうなんです。引きずって夜中に練習したり」と苦笑いでした。幼なじみの2人、1軍の交流戦で対決する日が楽しみです。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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