Yahoo!ニュース

#freefortnite」フォートナイトに自由を Epicがプレイヤーに“共同戦線”呼び掛け

岡田有花フリーランス記者
フォートナイトモバイル版の新課金システム「EPIC ディレクトペイメント」

 「#freefortnite」(フォートナイトに自由を)

 人気オンラインゲーム「Fortnite」(フォートナイト)のプレイヤーが、こんなハッシュタグとともに、Twitterに次々に意見を投稿しています。その理由は――。

フォートナイトがアプリストアから削除

 フォートナイトは、登録プレイヤー数が世界で3億5000万人を超えたという超人気オンラインゲームです。iOS、AndroidのほかPlayStation 4などのゲーム機、PCなどからプレイできます。

 その人気ゲームが8月13日(米国時間)、App StoreとGoogle Playから削除され、iOS、Androidユーザーが、ゲームを新規ダウンロードしたり、アップデートしたりできなくなりました。

 削除の理由は、同日にスタートした、フォートナイトの新たな課金システム「EPIC ディレクトペイメント」です。

 Apple・Googleは通常、ストアから配信しているアプリの課金額の3割を徴収しますが、EPIC ディレクトペイメントは、その仕組みを回避して、Epicが直接、PayPal経由で課金する仕組み。プレイヤーがこの課金システムを使えば、ゲーム内通貨が常に2割引きで購入できるというものです。

「EPIC ディレクトペイメント」の解説(フォートナイト公式サイトより)
「EPIC ディレクトペイメント」の解説(フォートナイト公式サイトより)

 「AppleとGoogleの手数料を回避し、その分をユーザーに還元する」とうたうこのシステムは、両ストアの規約違反に当たるため、フォートナイトは即日、App StoreとGoogle Playから削除されました。さらにEpicは、30%もの手数料は不当に高いとして、Appleを独禁法違反で提訴。全面戦争の姿勢です。

「#freefortnite」Epicがプレイヤーに“加勢”呼び掛け

 加えてEpicは、「#freeFortnite」のタグを使うことで、プレイヤーに対して、Appleとの戦いに加勢するよう呼び掛けています。

 日本の一部のプレイヤーも共鳴しており、Twitterには「#freeFortnite」のタグ付きで、アプリプラットフォームの手数料に関するさまざまな意見がツイートされています。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

岡田有花の最近の記事