ピエール瀧との契約解除、事務所に批判殺到 「誰に向けての誠意なのか」
俳優でミュージシャンのピエール瀧氏が麻薬取締法違反容疑で2日、東京地検に起訴されたことを受け、瀧氏が所属するテクノユニット・電気グルーヴをマネジメントするソニー・ミュージックアーティスツは、瀧氏とのマネジメント契約を解除したと同日発表した。
契約解除を伝える発表文には、「本件に関しては、引き続き誠意をもって対応させていただきます」と書かれていたが、ファンからはこの文言に批判が殺到。発表文が掲載されたSNSのコメントには、「見捨てるのが誠意か」「誰に向けての誠意なのか」「誠意を見せるなら、出所後、更生するまで面倒を見るべきでは」などといった声が集まっている。
発表文は以下の通り。
ピエール瀧氏の逮捕を受け、所属レーベルのソニー・ミュージックレーベルズは既に、電気グルーヴのCDやDVDの出荷停止と回収、デジタル配信停止を断行していた。「この事態を厳粛に受け止める」ためとしている。
楽曲の出荷停止に次ぐ、契約解除というレーベル側の対応に、ファンからは失望の声が殺到。「更生のための糧も取り上げるのか」「これまでさんざん世話になっておいて、非情すぎるのでは」「インディーズになっても、電気グルーヴを応援する」といった声が上がっている。
店頭やデジタル配信で購入できなくなった電気グルーヴのCDやDVDは、 「メルカリ」や「ヤフオク!」で高騰する(詳細記事:電気グルーヴのCD高騰 メルカリは定価の3倍 ピエール瀧逮捕で出荷停止の余波)――という事態も発生。過剰な自粛により、“誰も得しない”事態になってしまっている。
ピエール瀧氏出演作の自粛が相次ぐ中、東映は、「作品に罪はない」との考えに基づき、4月5日公開予定の映画「麻雀放浪記2020」を予定通りノーカットで公開すると3月20日に発表。20日の株式市場で東映株が上昇するなど市場から好感を持って迎えられた。