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JINS、コンタクトに参入 通販サイトで18年発売

岡田有花フリーランス記者
「JINS 1DAY」特設サイトより

 「JINS」ブランドで眼鏡を製造販売するジンズは11月29日、コンタクトレンズに参入すると発表した。1日使い捨て「JINS 1DAY」(ジンズ ワンデー)を、2018年初頭に通販サイトで発売する。価格は1箱30枚入りで2000円(税別)。

 同社は「日本のコンタクトレンズは主要メーカーが独占しており価格競争が起きづらい」と指摘。眼鏡と同様、SPA(製造小売)のビジネスモデルを採用することで、30枚2000円と「市場価格より安く提供できる」としている。Webやアプリを通じて簡単に購入できるようにし、利便性を高める。

「市場価格より安く提供できる」としている(JINS 1DAY特設サイトより)
「市場価格より安く提供できる」としている(JINS 1DAY特設サイトより)

 医療機関の受診状況を事前に確認し、受診を申告した人に限って販売するほか、不適切な装用の危険性に関するビデオを見てもらった上で販売するなどして安全な装用をサポートするとしている。2回目以降の購入時は、処方箋の情報を入力するだけで簡単なステップで購入できるという。

 同社が1日使い捨てコンタクトレンズ購入者に調査したところ、51%がJINSの眼鏡購入経験があり、うち80%が「JINSがコンタクトレンズを発売したら購入したい」と答えるなど、JINSの眼鏡購入者と相性が良いと判断した。

 JINSはこれまでにも、新たな取り組みを次々に打ち出してきた。2011年、ブルーライトカット眼鏡を業界で始めて発売。仕事でPCを1日中使うユーザーなどにヒットし、他社も次々に参入した。

 その後も、センサー搭載の眼鏡型ウエアラブルデバイス「JINS MEME」シリーズや、女性向けの“おうち専用眼鏡”など、オリジナリティのある商品を出し続けている。

 通販サイトには、手持ちの眼鏡とのサイズを比較できる「サイズをチェック」機能を導入するなど、通販の利便性向上にも取り組んでいる。

 コンタクトレンズ参入によりJINSは、「コンタクト派」のユーザーも、通販サイトに取り込めそうだ。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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