2020年中国地方梅雨入りの見通し

雲の様子(ウェザーマップ)

春の空といえば空の高いところに薄雲が広がることが多いですが、5月も終わりに近づき、山沿いでは背の低い雲が広がる日が多くなってきました。梅雨が近づくにつれて、しだいに空気中の水蒸気量も増え、太陽からの日差しが強まって厚みのある雲が広がることが多くなってきます。

5月23日 広島県庄原市で撮影
5月23日 広島県庄原市で撮影

この雲がさらに厚みを増すと「入道雲」と呼ばれる積乱雲に発達して夏のゲリラ豪雨をもたらします。ちょうどこの時期は薄雲が広がったり、ある程度厚みのある雲が広がったりと、春と夏を行ったり来たりしている様子が空の姿からも分かります。

その春から夏に移り変わるときにやってくるのが梅雨ですね。

天気図に梅雨の主役登場

梅雨をもたらすのは2つの高気圧です。

1.北のオホーツク海高気圧

2.南の太平洋高気圧

このうちの片方「オホーツク海高気圧」が地上天気図にも現れるようになりました。

5月22日午前9時天気図(ウェザーマップ)
5月22日午前9時天気図(ウェザーマップ)

オホーツク海高気圧が現れ始めると本州でも梅雨入りのカウントダウンが始まります。

天然のクーラーとも呼ばれる冷湿なオホーツク海高気圧と夏の暑さをもたらす暖湿な太平洋高気圧の2つの性質の異なる高気圧がせめぎあうことで梅雨がもたらされます。

この時期の気圧配置模式図(ウェザーマップ)
この時期の気圧配置模式図(ウェザーマップ)

まだ、本州付近では南の太平洋高気圧の勢力よりも北のオホーツク海高気圧のほうが勢力は優勢。2つの高気圧の勢力が均衡しているのは本州よりも南の奄美~沖縄付近です。

南の太平洋高気圧の勢力が強まってくると、梅雨前線が押し上げられます。

中国地方梅雨入りごろの気圧配置模式図(ウェザーマップ)
中国地方梅雨入りごろの気圧配置模式図(ウェザーマップ)

上図のように梅雨前線が本州付近に停滞するようになると、いよいよ梅雨入りとなります。

では今年の梅雨入りは?

中国地方の平年の梅雨入りは6月7日ごろですが、今年は少し早くなるかもしれません。

というのも、気象庁の最新の1か月予報によると太平洋高気圧の勢力が平年よりも早めに強まってくる予想となっています。

(ウェザーマップ)
(ウェザーマップ)

6月に入ると太平洋高気圧の縁辺の暖湿な空気が流れ込みやすく、梅雨前線の北上も平年と比べると早くなる可能性があります。

平年と比べ大幅に早くなる、ということはないと思いますが、6月の1週目には梅雨入りの発表がありそうです。