自粛解禁後の三連休、人々はどう過ごしたか?花見スポットの新宿御苑では250%増加。

スマホの位置情報から流動人口データを分析するAgoopによる分析結果

 2020年3月25日、東京都は過去最大となる41人の新規感染者が検出されたと発表。これで都内の感染者数は合計212人となった。感染者が急増したため、小池知事が緊急で記者会見を開催し、"今週末の不要不急の外出を自粛するよう"要請した。

■自粛解禁後、人々はどう動いたか?

 3月19日に新型コロナウイルス感染症の政府専門家会議が開催され、臨時休校などの自粛要請の一部を解除する方針が伝えられると、一気に自粛解禁ムードとなり、1万人を超える大規模イベント等が開催されるようになった。

 自粛解禁ムードとなったが多くの人は自発的に外出を控えたのか?あるいは本当に自粛解禁と判断し花見等の季節行事に出かけたのか?スマートフォンの位置情報から流動人口を分析する株式会社Agoopが1月から3月までの人々の移動状況を分析した。この結果からオフィス街ではテレワーク効果で流動人口は減少し、花見スポットでは自粛解禁後に流動人口が急増していることがわかった。

 ・通勤圏、新橋周辺のデータ

  新橋近辺では2月から流動人口が減少。多くの企業がテレワーク等を開始したためと推測される。

  

新橋周辺の流動人口。新橋近辺ではテレワーク効果で人の流れが減少していることがわかった
新橋周辺の流動人口。新橋近辺ではテレワーク効果で人の流れが減少していることがわかった

 ・花見スポット、新宿御苑、上野のデータ

  一方、花見の名所で有る新宿御苑や、上野公園の人の流れはどうだっただろうか?自粛の呼びかけによって2月頃から流動人口は減少していたが、3月19日の自粛解禁ムードによって先週の三連休で流動人口が急増していたことが分かった。

上野恩賜公園の流動人口、三連休までは自粛効果があったが三連休に急増。
上野恩賜公園の流動人口、三連休までは自粛効果があったが三連休に急増。
新宿御苑は普段から流動人口は少なめで有るが、三連休に急増。都内屈指の桜の名所で有るため今週末も増加する可能性がある。
新宿御苑は普段から流動人口は少なめで有るが、三連休に急増。都内屈指の桜の名所で有るため今週末も増加する可能性がある。

■今油断すれば、最悪の事態も

 新型コロナウィルスの感染者数は欧米で急速に増加しているが、イタリアやスペインもほんの一ヶ月前までは、新型コロナウィルスは「風邪のようなもの」と捉え問題視しておらず、アメリカのトランプ大統領も当初は「新型コロナウィルスはインフルエンザに及ばない」とTwitterに投稿していた。

 しかし、今ではイタリアやスペインの死者数は中国を抜き、アメリカは中国、欧州に続く第三の震源地になろうとしている。

 日本も決して新型コロナウィルスの感染者数が減少しているわけではなく、むしろ増加傾向にあるため決して油断出来ない状況に有る。今週末は絶好の花見日和になるだろう。しかし、桜は今年見れなくても毎年咲くが、失われてしまった命が戻ってくることは無い。自分は大丈夫でも、誰かの命を奪うきっかけになるかもしれない。新型コロナウィルスの感染者数が落ち着くまで、自粛するように心がけたい。