今週から、週に一度主に通信業界の今後に影響を与えそうな事案を中心に「今週の動き」をお伝えする。取り上げるトピックは多くて五つ程度に収めることを目標とし、網羅性より大局観を掴めることをポイントとしてお伝えしていく。

KDDI 4G LTE通信障害

昨年は、スマートフォントラフィックの急増により年初からドコモが総務省から行政指導を受けた。今年はLTEへの移行によりKDDIの4G LTE対応端末で、2012年12月31日午前0時から同4時23分まで、通信障害が発生し、最大約180万人の利用者に影響が出た。1月2日午前0時5分から同1時53分にも4G LTEのパケット通信で障害が発生し、相次ぐLTE設備の通信障害で、auに対して総務省が行政指導を検討との報道がなされた。

クリアワイヤを巡る攻防

クリアワイヤの大株主、スプリントの株式買収差し止めをFCCに要請。ソフトバンクのスプリント戦略の鍵を握るクリアワイヤだが、株主からは「安過ぎる」と買収反対を求める声があがった。もっとも指し止めの理由が「もっと高く買え」ということなので、スプリント(ソフトバンク)がクリアワイヤを買収する行為自体は賛成ということだろう。

スプリント自体は、クリアワイヤ買収に伴い現在の買収値以上では、購入に値しないとのコメントも発表していただけに、今後この値上げ交渉に応じるのはか注目される。

フランス大手ISP Freeの過激なアクション

フランスのISP Freeが自社のセットトップボックスでウェブブロックを有効にするという騒ぎが世界を駆け巡った。

Freeはグーグルの「トラフィックのただ乗り」に対して相当闘争心があるらしく、Youtubeに対する速度制限を実施しており、これが一部のコンシューマから非難の的になっていた。そこに今度はウェブ広告のブロックである。ウェブの広告を非表示にすることでユーザにとっては閲覧速度が向上したり、不要な広告を強制的に見せられたりするポップアップ形の広告はユーザの利便性を損ねるものでもあるため、ユーザにはメリットは有り、顧客のためのサービスと言えなくもない。しかし、グーグルの収益源に手を出そうという狙いも有るのかもしれない。しかし、ウェブ広告はニュースサイト等のメディア企業にとっても重要な収益源であり、メディア企業はFreeに対して抗議を表明している。

現在はデフォルトでこの広告ブロックが有効になるようになっており、通信の中立性の面でも問題があると考えられるが、もしデフォルトでは無効になっていて、ユーザが任意で広告ブロックを選択出来るとしたら、多くのユーザはこれを利用するかもしれないし、ユーザに求められてブロックする機能を提供するのならば、通信の中立性にも抵触しない。

この広告ブロック機能をISPや通信事業者が今後提供してくるようなら、ウェブ広告に対する考え方の再考が迫られるかもしれない。

モバイルOS、先行する二強は次なる動き、追随する各社は自社開発OSに意欲

世界のスマートフォンOS市場でシェアを二分するアップルとグーグルだが、両社が腕時計を開発しているとの噂が今年に入り真実味を帯びてきている。スマートフォンで確固たる地位を築いた二社はその手を時計、テレビと生活家電、ウェアラブルコンピーティングへと触手を伸ばし、更なるシェアの拡大、連携することで他社の追随を振り切ろうとしている。

そんな先行する二社を追って、スマートデバイスの販売では世界に多大な影響力を持つサムスンもTizen(タイゼン)を搭載したスマートフォンの開発に意欲を見せた。Tizen(タイゼン)はMeeGoとLiMoが統合されたモバイルOS。日本国内ではドコモがサムスンとこのTizenスマートフォンを年内に発表する予定だ。

英国Canonicalが<a href="http://www.computerworld.jp/topics/2618/206021" title="スマートフォン版Ubuntu OSを発表" target="_blank">スマートフォン版Ubuntu OSを発表した。</a>

原文:ASSIOMA(アショーマ)