グーグル、米カンザスシティで通信料無料のGoogle Fiber提供開始。全ての人にブロードバンドを

Google Fiberが提供するインターネット接続サービス。三種類の契約が有る

2010年2月に米グーグルが発表した「光ブロードバンド通信サービス」が二年半を経て今月13日から米カンザスシティで提供が開始された。

このブロードバンドサービスは料金プランが三種類用意されている。最も安価なプランは工事費を払うことで月々の通信料が無料になる。標準プランがGigabit Internetだがこれを契約することで1Gbpsのアップロード&ダウンロードが可能になり月々$70。圧巻なのが、Gigabit + TVコース。$120でNexus 7やWiFiルータまで付いてくる。

・Free Internet

- 工事費 $300が必要

- 月額利用料 無料

- 通信速度 最大5Mbpsのダウンロード、1Mbpsのアップロード

- 通信キャップ 無し

・Gigabit Internet

- 工事費 無料

- 月額利用料 $70

- 通信速度 1Gbpsのダウンロード及びアップロード

- 通信キャップ 無し

- 1TBのGoogle Driveサービス

- 一年契約が前提

・Gigabit + TV

- 工事費 無料

- 月額利用料 $120

- 通信速度 1Gbpsのダウンロード及びアップロード

- 通信キャップ 無し

- 付属品 Nexus 7 tablet/TV Box/Storage Box/Network Box

- 1TB Google Drive

- 二年契約が前提

Nexus、Storage、Wifiルータまで付いてくるGigabit + TV
Nexus、Storage、Wifiルータまで付いてくるGigabit + TV

■Google Fiberを提供するグーグルの狙い

2010年当時グーグルがこの計画を発表した時には遂にグーグルがラスト・ワンマイルを提供するということで「通信キャリア最後の牙城」が脅かされるということもあって、通信キャリアは強く警戒していた。そういった通信キャリアの警戒を緩和させるために当時発表されていたグーグルの狙いは以下の通り。

1) 次世代アプリケーション

ユーザがハイスピードな回線を手に入れる事によって、どのようなサービスを望み、どのような使い方をするのかを調査したい。

2) 新しい構築技術

光回線ネットワークの新しい構築方法をテストする。そして、ここから得られたナレッジで他のネットワークの構築を支援したい。

3) 選択の自由と公開性の確保

ユーザが自由にISPを選択する事が可能で、トラフィックを透過的に扱うインフラを提供したい。

あくまでも「インターネットの発展を願った実験」という位置づけだが、この計画が成功しビジネスになるとなれば、広告以外の新たな収益源を模索し続けているグーグルにとっては収益拡大のチャンスでもある。通信キャリアと異なり、電話設備にコストをかける必要が無いためその分インフラを安く構築することが可能であり、現在提供されている通信プランは価格競争力も十分に保つことが出来ている。

加えて2010年当時と異なり、ビッグデータを狙ったユーザ情報の取得が通信キャリアとコンテンツプロバイダーの間でどちらがその情報を握るかといった戦いも水面下で行われている。GoogleやTwitterがHTTPSを利用して他社から通信傍受出来ないようにしているのもそういった狙いがある。自社のユーザの情報は自社で守るといった観点からもラスト・ワンマイル事業に、グーグルが当時よりも興味を持っている可能性がある。

カンザスシティへのファイバー導入は始まったばかりだが、今後の展開も楽しみなサービスだ。