護衛艦「いずも」でF-35B戦闘機の運用試験を実施
10月5日の防衛省の発表によると、10月3日に護衛艦「いずも」でF-35B垂直離着陸戦闘機の運用試験が実施されました。アメリカ海兵隊のF-35Bを用いてV/STOL空母化の検証作業を行っています。(V/STOLまたはSTOVL:垂直/短距離離着陸機)
護衛艦「いずも」へのF-35B発着艦検証作業について:防衛省(令和3年10月5日)
発艦するF-35B(リフトファンを回しながらノズルを斜め下)
操縦席後方のリフトファンを回しながら機体後方の排気ノズルを斜め下にして、短距離滑走しながら発艦します。垂直発艦も可能ですが重量制限が厳しくなり燃料や武装を沢山積むことができないので、滑走しながら勢いをつけて飛び上がる短距離滑走発艦が基本になります。
まだ護衛艦「いずも」は艦首が台形のままなので、滑走距離が艦の全長より短くなっています。(後に艦首の飛行甲板を四角の長方形に改装予定)
着艦するF-35B(リフトファンを回しながらノズルを真下に)
着艦はリフトファンを回しながら後方の排気ノズルを真下に向けて垂直に降りてきます。高熱の排気が一カ所に当たり続けるので、飛行甲板に耐熱処理が必要になります。
このようにF-35Bは実運用では短距離滑走離陸/垂直着陸が基本になります。なお長い陸上滑走路ならば通常滑走離陸/通常滑走着陸も可能です。
護衛艦「いずも」
※なぜか英語版の方が写真の解像度が高い。