北朝鮮がミサイル発射、水平距離240km・最大高度35kmを飛翔

   北朝鮮発表写真より「大口径ロケット弾」。何故か写真にモザイクが掛かっていた

 3月2日午後、北朝鮮は東部の元山から日本海に向けて2発の飛翔体を発射しました。韓国軍合同参謀本部の発表によると水平距離240km・最大高度35kmを飛行し、やや浅いですが発射角度は通常発射に近いものでした。日本防衛省の発表によると日本の領海やEEZには到達していません。

 過去の北朝鮮の発射実験では300mmロケット弾「KN-09」が2016年の試射の際は水平距離200km・最大高度50kmを飛行しました。また2019年7月31日と8月2日に発射された「大口径ロケット弾」の飛行性能は韓国軍の観測数値で以下の通りです。

  • 2019年7月31日発射 水平距離250km 最大高度30km
  • 2019年8月2日発射 水平距離220km 最大高度25km 

 今日発射された北朝鮮の飛翔体の飛行性能は300mmロケット弾「KN-09」と「大口径ロケット弾」の中間あたりになります。KN-09を改良して射程延伸したのか、あるいは「大口径ロケット弾」の発射条件を変えて試験を実施した可能性が高いでしょう。

 なお北朝鮮は2019年の発射の際に「大口径ロケット弾」と自称していましたが、公開画像はモザイクが掛かっていて、日米韓は低弾道で発射された短距離弾道ミサイルの偽装と疑っています。

2019年の北朝鮮発表写真より「大口径ロケット弾」
2019年の北朝鮮発表写真より「大口径ロケット弾」

 例年ならば3月から米韓合同演習が始まります。北朝鮮はこの時期にミサイル発射を行うことで牽制を狙っていたものの、新型コロナウイルスの流行で兵士まで罹患して米韓合同演習は延期されてしまい、北朝鮮は当てが外れてしまったけれど、そのまま予定通りに発射を行ったのかもしれません。