北朝鮮、「火星12号」弾道ミサイルの発射に成功と発表

4月15日のパレードに登場した火星12号と推定される長距離弾道ミサイル(写真:ロイター/アフロ)

5月14日未明、北朝鮮は1発の弾道ミサイルを試射しました。北朝鮮の北西部から山なりのロフテッド軌道で発射され、水平距離800km、最大到達高度2000kmに達し、日本海に着弾しました。通常の弾道ならば4000kmを超える射程を発揮できる事になります。ICBM(大陸間弾道ミサイル)には届きませんが、IRBM(中距離弾道ミサイル)としてはかなりのもので、グアムを完全に射程に収めます。

そして翌5月15日、北朝鮮の報道機関は「中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型試験発射に成功」と発表しました。その際に公開された写真から、5月14日に発射されたミサイルは4月15日の軍事パレードに登場し当初は「ムスダンの移動式発射台にKN-08を載せた」と推定されていたミサイルと同一のものでした。KN-08は火星13の事を指すので、実際にはKN-08ではなく別の新型ミサイルだったことになります。

「火星12」はムスダンとKN-08の中間の大きさと推定され、噴射炎の色から液体燃料式であることが分かり、ロケットエンジンはムスダン系の技術を発展させたものだと考えられます。仮に一段式の場合はムスダンをそのまま長さを延長して大型化したものであり、多段式の場合はムスダンを基本に大きく発展させたものとなります。一段式か多段式かはまだ判明していません。