オスプレイが小笠原諸島の父島に飛来

第三海兵遠征軍より、小野寺五典防衛相と在日米海兵隊トップのウィスラー中将

7月28日、小野寺防衛相がアメリカ海兵隊のMV-22オスプレイに搭乗して小笠原諸島の父島を視察しました。なおオスプレイは前日の27日に下見で父島に飛来しており、厳密には2回目の飛来になります。この視察は小笠原村の要望によるもので、飛行場の無い父島や母島の急患搬送をオスプレイでやってほしいという声に応えたものです。小野寺防衛相は飛行場のある硫黄島まで別の航空機で行き、オスプレイに乗り換えて父島に来訪しました。

将来的に陸上自衛隊がオスプレイを運用する場合は、関東の駐屯地に分遣隊を常駐させて急患搬送に対応することになります。オスプレイの航続力は運搬物2トンの条件では約1800km飛べるので、関東から小笠原諸島の父島まで約1000km、往路は直接行くことができます。そして復路は給油のために硫黄島に降りて、給油後に滑走離陸で再発進することになります。(父島で給油できるなら、本土まで直接帰ります。)

ヘリコプターのように垂直離着陸が可能で固定翼機と同様の長い航続力を持つティルトローター機であるオスプレイは、飛行場の無い離島の急患搬送に有用で、これまでの急患搬送方法よりも優っています。

硫黄島は父島より本土から遠く、硫黄島経由は遠回りになる。
硫黄島は父島より本土から遠く、硫黄島経由は遠回りになる。

飛行場のある硫黄島まで固定翼機で行き硫黄島と父島をヘリコプターで往復する硫黄島経由は遠回りになり、直接行けるオスプレイや飛行艇に比べると搬入に2時間の差が出るため、急患の生存率に関わってきます。

オスプレイと飛行艇は速力が同等ですが、飛行艇は夜間着水が困難という弱点があります。また飛行艇用のスロープは父島にはありますが母島にはありません。オスプレイの方が運用面での利便性に優れ、搬送速度も高く、優秀であると言えます。

  • 7月27日、下見で父島に初飛来した際のオスプレイ