
饒村曜
気象予報士
1951年新潟県生まれ。新潟大学理学部卒業後に気象庁に入り、予報官などを経て、1995年阪神大震災のときは神戸海洋気象台予報課長。その後、福井・和歌山・静岡・東京航空地方気象台長など、防災対策先進県で勤務しました。自然災害に対しては、ちょっとした知恵があれば軽減できるのではないかと感じ、台風進路予報の予報円表示など防災情報の発表やその改善のかたわら、わかりやすい著作などを積み重ねてきました。2015年6月新刊『特別警報と自然災害がわかる本』(オーム社)という本を出版しました。
記事一覧
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2017年11月
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- 雪不足が心配 緯度が低い韓国・平昌での冬季オリンピック
- 韓国・平昌の冬季オリンピックまで約2ヶ月ですが、長野、米のスコーバレーに次ぐ緯度が低い都市での開催で、年によって雪不足対策が大変です。今後、オリンピックまで平年より気温が高いという予報もあり心配です。
- 2017/11/25(土) 5:30
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- 北海道は根雪(長期積雪)の季節へ
- 気象庁では積雪が30日以上連続した時の継続日数を長期積雪と定義していますが、これは根雪に相当します。北海道の11月下旬は根雪の始まる頃ということができ、春の雪解けまでの4~5ヶ月間、冬本番が続きます。
- 2017/11/24(金) 5:41
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- 今年は違うが勤労感謝の日は「晴れの特異日」
- 11月23日は昭和23年から勤労感謝の日で祝日ですが、明治6年から昭和22年も米作に感謝する新嘗祭という祭日でした。この日は高気圧に覆われて晴れることが多く、「晴れの特異日」と言われることがあります。
- 2017/11/23(木) 5:00
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- 黒潮大蛇行 今年の冬は東京の雪と日本海側の豪雪に注目
- 黒潮大蛇行が発生し、これに伴って東海沖には大きな冷水塊ができています。今冬の東京では、下層の暖気流入が弱く、雪日数が多そうです。因果関係不明ですが、過去の大蛇行の多くは、日本海側で豪雪となっています。
- 2017/11/22(水) 6:00
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- 冬型の気圧配置でまとまった雪 11月でも雪崩で死傷している
- 雪崩は真冬から春先だけの現象ではありません。11月でも昭和35年の富士山の雪崩などで死亡事故が発生しています。今冬一番の寒気が南下していますが、まとまった雪が降っている場所では、雪崩に注意が必要です。
- 2017/11/19(日) 5:00
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- 大雪の目安・5000メートル上空で氷点下36度の寒気が北日本に南下
- 大気の動きや温度が、上空約5000メートルの値が基準となるのは、この高さの気圧が500ヘクトパスカル、空気を上下で二分する高さであるからです。大雪の目安である氷点下36度が、北日本まで南下してきます。
- 2017/11/18(土) 5:08
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- 週末は台風並みに危険な二つ玉低気圧、その後は強い冬型の気圧配置
- 週末は本州を挟んで二つの低気圧が東進する「二つ玉低気圧」が通過し、全国的に大荒れとなります。二つの低気圧は日本の東海上で一つにまとまって台風並に危険となり、強い冬型の気圧配置となって強い寒気南下です。
- 2017/11/17(金) 5:57
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- 暴風雨警報はないが暴風雪警報はある
- 11月11日は発達した低気圧が北海道北部を通過したため、北日本で暴風警報が発表されました。暴風雨となった地方もありますが、暴風雨警報はありません。暴風雪は、視程障害で危険なため、暴風雪警報はあります。
- 2017/11/12(日) 5:17
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- APECで世界の首脳が集まったベトナムの今年は台風禍
- 今年のベトナムは、9月15日に台風19号、11月4日に23号が上陸して大災害が発生し、南シナ海の台風24号もベトナムに向かっています。世界の首脳が集まったAPECは台風23号と24号の間での開催です。
- 2017/11/11(土) 5:00
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- 3種類の逆転層 放射冷却による接地逆転層で今冬一番の寒さ
- 対流圏では高度とともに気温が下がりますが、時には、気温が上がる逆転層が出現します。逆転層には3種類あり、このうちの接地逆転層が、移動性高気圧下の放射冷却によってでき、各地で今冬一番の寒さとなりました。
- 2017/11/10(金) 5:27
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- 紅葉狩りの季節 またも大荒れの土日
- 今年は総選挙を襲った台風21号等、土日に襲来した台風が多かったのですが、今度の土日は発達した低気圧が北日本です。紅葉狩りの季節ですが、人間都合で天気は変わりません。行楽は、気象情報の入手が不可欠です。
- 2017/11/8(水) 6:57
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- 小春日和を挟みながら「山装う」が「山眠る」へ
- 今週の週明けは、移動性高気圧におおわれ、小春日和のようになりましたが、週半ばは低気圧が通過し、その後寒気が降りて寒くなります。小春日和を挟みながら気温が段階的に低くなり、山装うから山眠るへ移行します。
- 2017/11/7(火) 5:00
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- 11月5日は津波防災の日 津波発生時は線路を横切ってでも高台避難
- 11月5日は津波防災の日です。安政南海地震では、紀州の浜口儀兵衛が稲むらに火をつけて村人を救いましたが、津波は一刻も早く高台です。和歌山県では電車を停止し、線路を横切ってでも高台避難が徹底しています。
- 2017/11/5(日) 5:00
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- 災害出動が予想されるので4ヵ月遅れの11月1日が自衛隊記念日
- 11月1日は「自衛隊記念日」です。創立の7月1日でないのは、7~10月は災害出動の可能性があるからです。最初の災害出動は、前身の警察庁予備隊が、昭和26年10月のルース台風の時に山口県に出動しました。
- 2017/11/1(水) 5:19
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