記録的に早い梅雨明け

 令和4年(2022年)の梅雨は、過去に例がない推移をしました。

 沖縄地方で、平年より6日早い5月4日に梅雨入りし、鹿児島県奄美地方も平年より1日早い5月11日頃に梅雨入りしました。

 しかし、その後は、梅雨前線が沖縄付近からほとんど動かなかったため、西日本から東日本の梅雨入りは大幅に遅れました。

 関東甲信地方が、6月6日に平年より1日早く梅雨入りしていますが、これは、梅雨前線が沖縄付近にあったものの、オホーツク海の高気圧から冷たくて湿った空気が流入したことで曇りや雨の日が続いたことによる梅雨入りという変則的な梅雨入りでした。

 これは、太平洋高気圧の北への張り出しが弱かったためで、太平洋高気圧が、強まって梅雨前線を押し上げた6月11日頃から、各地で梅雨入りとなっています(表1)。

表 令和4年の梅雨
表 令和4年の梅雨

 その後、太平洋高気圧の勢力が強まり、6月27日から29日にかけて、梅雨明けが相次いでいます。

 南海上から、暖かくて湿った空気が、流入したことに加え、強い日射が加わって、各地で記録的な高温が続いています。

 6月29日は、最高気温が25度以上の夏日を観測した地点数は今年最多とはなりませんでしたが、最高気温が30度以上の真夏日と、最高気温が35度以上の猛暑日は今年最多でした(図1)。

図1 全国の夏日と真夏日、猛暑日の観測地点数の推移(令和4年(2022年)5月~6月)
図1 全国の夏日と真夏日、猛暑日の観測地点数の推移(令和4年(2022年)5月~6月)

 そして、群馬県の伊勢崎では、最高気温が40.0度となり、今年6月25日に観測した40.2度に次ぐ、2回目の40.0度超えとなりました。

 6月29日の夏日が、数日前より減ったのは、北海道を前線を伴った低気圧が通過したことから、北日本で気温が上がらなかったためです(図2)。

図2 地上天気図(6月29日15時)
図2 地上天気図(6月29日15時)

最高気温が40度超えの14都県

 これまで、最高気温が40度を超したことがある観測地点は14都県で32地点ありますが、気象庁のホームページでは、最高気温が高い方から上位24地点しか掲載されていません(表2)。

表2 最高気温のランキング)
表2 最高気温のランキング)

 そこで、気象庁資料を使い、同様の手法で32地点をならべ、これを都道府県別にしたのが図3です。

 都県別では、群馬県と新潟県の5地点が最多で、山形県・埼玉県・静岡県・岐阜県の3地点が続きます。

図3 最高気温40度以上を観測した14都県
図3 最高気温40度以上を観測した14都県

 群馬県や埼玉県、岐阜県といった内陸部が多いのですが、新潟県や山形県といった日本海側の県が多いのは、夏季に台風が日本海に進んだことによるフェーン現象によるものです。

 現時点では32地点ですが、平成16年(2004年)の時点では11地点でした。

 つまり、その後の18年間で21地点も増えています。

 しかも、6月に40度を超したのは、今年、令和4年(2022年)の伊勢崎が最初ですし、9月に40度を超したのは2年前、令和2年(2020年)9月3日の新潟県の三条と中条だけです。

 数年前までは、40度を超すのは、7月と8月だけだったのですが、今は6月から9月までと、期間が長くなっています。

 過去に例がない、体が暑さに慣れていない段階での記録的な猛暑です。

 「昔と同様、今回も大丈夫」というのは通用しませんので、危機感をもって暑さ対策をお願いします。

図1、図3の出典:ウェザーマップ提供資料をもとに筆者作成。

図2、表1、表2の出典:気象庁ホームページ。