動きの遅い台風14号

 台風14号は、16日(木)にかけて東シナ海でほとんど停滞した後、次第に進路を北東へ変え、17日(金)には中国地方に進み、19日(日)朝には関東の東海上で温帯低気圧に変わる見込みです(図1)。

図1 台風の進路予報(9月16日9時の予報)
図1 台風の進路予報(9月16日9時の予報)

 台風の進路予報は最新のものをお使いください

 そして、台風から変わる低気圧は17日から18日(土)午後にかけて西日本から東日本を東北東へ進み、18日夜には関東の東海上へ進む見込みです。

 台風や、台風から変わる低気圧の影響で、17日から18日朝にかけて西日本では非常に強い風が吹き、うねりを伴ってしける所があるでしょう。

 暴風やうねりを伴った高波に警戒・注意してください。

 18日は西日本から北日本の広い範囲で強い風が吹き、しける所があるでしょう。

 強風やうねりを伴った高波に注意してください。

【追記(9月16日10時10分)】

 台風14号の進路が9時の予報で変わりましたので、台風の進路予報図と文章の一部を差し替えました。

温帯低気圧になっても強い雨雲

 台風14号は、今後、温帯低気圧に変わる見込みですが、周囲に強い雨雲が取り巻いている状態は続いています(タイトル画像参照)。

 温帯低気圧に変わると、北から南下してきた寒気との温度差による位置エネルギーに加えて、水蒸気が水滴に変わるときに放出する熱エネルギーも加わって、台風の時より発達する見込みです(図2)。

図2 予想天気図(9月17日9時の予想)
図2 予想天気図(9月17日9時の予想)

 中心気圧が996ヘクトパスカルまで高くなっていた台風14号は、中心気圧が900ヘクトパスカルより低い低気圧となり、等圧線も混んできます。

 このため、広い範囲で強い風が吹き、大雨となるおそれがあります。

 気象庁では5日先までについて、警報を発表する可能性を「高」「中」の2段階で発表しています。

 これによると、台風14号が東シナ海にある9月15日~16日は、暴風警報や大雨警報を発表する可能性がでていませんが、台風14号が温帯低気圧に変わった17日は九州北部と山口県で「高」のほか、西日本で「中」の県があります(図3)。

図3 早期注意情報(上段は17日・18日の暴風警報の可能性、下段は17日・18日の大雨警報の可能性)
図3 早期注意情報(上段は17日・18日の暴風警報の可能性、下段は17日・18日の大雨警報の可能性)

 そして、18日には北陸地方や東北太平洋側でも「中」の県がでてきます。

 大雨警報の可能性が高い府県は、暴風警報の可能性が高い府県より広がっています。

 当初は、日本海で温帯低気圧に変わり、低気圧が発達しきれないうちに日本列島を通過すると考えられていました。

 しかし、温帯低気圧に変わるのが東シナ海となったことで、低気圧が十分に発達した状態で西日本から東・北日本を通過することから、ほぼ全国的に風や雨が強まるという予報に変わっています。

 9月16日~18日の3日間(72時間)予想降水量は、東海地方から四国地方にかけて多いところで300ミリを超えるという予想もあります(図4)。

図4 72時間予想降水量(9月16日~18日)
図4 72時間予想降水量(9月16日~18日)

 しかも、この雨量は大部分が17日から18日にかけて降りますので、台風から変わった低気圧の雨ということができるでしょう。

 台風14号は、温帯低気圧に変わったあとが危険ですので、十分警戒してください。

秋らしい周期変化

 台風14号から変わった低気圧により、ほぼ全国的に大荒れになったあと、北・東日本では天気が秋らしく周期変化する見込みです(図5)。

図5 各地の10日先までの天気予報
図5 各地の10日先までの天気予報

 そして、西日本・沖縄では晴れの日が多くなります。

 最高気温は、多くの地方で30度を超すかどうかという日が続きますので、来週からは厳しかった夏の暑さも終わって、過ごしやすい季節に入ります。

タイトル画像、図1、図3、図4、図5の出典:ウェザーマップ提供。

図2の出典:気象庁ホームページ。