寒気南下に伴う筋状の雲と台風17号の雲、台風18号になりそうな雲

東シナ海の南下する寒気の雲と南シナ海の台風17号の雲(10月23日15時)

冷え込む朝

 サハリンで低気圧が発達し、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となっています(図1)。

図1 予想天気図(10月24日9時の予想)
図1 予想天気図(10月24日9時の予想)

 日本上空約5500メートルには、氷点下18度という、この季節としては強い寒気が北海道から西日本の日本海側まで南下しています(図2)。

図2 一時的に南下する寒気(10月24日朝)
図2 一時的に南下する寒気(10月24日朝)

 このため、10月24日朝の最低気温は、前日の23日と比べて全国的に大幅に低くなり、この時季としては冷え込む朝となりそうです。

 気象庁が最低気温を予想している171地点では、熊本県の阿蘇乙姫が4度、長野県の軽井沢が5度、北海道の倶知安と北見、宮崎県の高千穂で6度です。

 そして、北日本や標高の高い地方を中心に、全体の約22パーセント(37地点)が一桁の最低気温を予想しています(図3)。

図3 予想最低気温(10月24日)
図3 予想最低気温(10月24日)

 日中の気温も11月並みと低く、晴れている西日本でも20℃前後までしか上がりません。

 このため、日本付近には寒気の南下を示す筋状の雲がでていますが、この雲は、冬になるとよく出現する雲です(タイトル画像参照)。

 筋状の雲が出現し続けると、日本海側の地方は曇りや雪、太平洋側は晴れの天気が続くという、冬の代表的な天気となります。

 今回の日本上空約5500メートルで氷点下18度という寒気の南下は一時的ですが、来週には再度南下し、次第により強い寒気が南下してきます。

 残暑が厳しく、遅れて始まった令和2年(2020年)の秋ですが、冬の始まりは平年並みのようです。

北太平洋の低緯度は台風ラッシュ

 日本列島は冬に向かっていますが、北太平洋の低緯度は台風ラッシュです。

 季節が進み、海面水温も低くなってきましたが、フィリピンの東海上の海面水温は、未だに台風が発達すると目安とされる27度を大きく上回っています。

 令和2年(2020年)は、台風の統計が作られている昭和26年(1951年)以降、初めて7月の発生数がゼロとなるなど、7月までは台風の発生が少なかったのですが、8月以降は、ほぼ平年並みに発生しています(表)。

表 令和2年(2020年)の台風発生数と上陸数および台風の平年値
表 令和2年(2020年)の台風発生数と上陸数および台風の平年値

 台風17号は、10月20日9時に、フィリピンのすぐ東の海上で発生し、フィリピンを通過して南シナ海を西へ進んでいます(図4)。

図4 台風17号の進路予報と熱帯低気圧の進路予報(10月23日21時の予報)
図4 台風17号の進路予報と熱帯低気圧の進路予報(10月23日21時の予報)

 台風予報は最新のものをお使いください

 台風17号の雲の塊は、日本の南海上から沖縄付近を通って華南にのびている前線に対応する雲と繋がっており、前線による雨を強めています。

 この台風17号は、10月26日にはインドシナ半島で熱帯低気圧に変わる見込みですが、そのあとを追いかけるように、フィリピンの東海上で熱帯低気圧が24時間以内に台風になると予想されています。

 もし、この熱帯低気圧が台風となれば、台風18号となり、10月で5個目の台風発生となります。

 さらに、その東方にも雲の塊があり、この雲の塊が発達して熱帯低気圧になるかもしれません(図5)。

図5 北太平洋の低緯度の雲の塊(左から台風17号、台風になりそうな熱帯低気圧、雲の塊、10月23日15時)
図5 北太平洋の低緯度の雲の塊(左から台風17号、台風になりそうな熱帯低気圧、雲の塊、10月23日15時)

 そして、さらに発達して台風となれば、台風19号、10月として6個目(平年は3.6個)の発生となる可能性もあります。

 北太平洋の低緯度で発生する台風のほとんどは、西進して日本には直接的な影響はありません。

 しかし、ここで台風活動が活発になると、その北にある高気圧の勢力を強め、日本付近に寒気が南下しにくいという間接的な影響がありますので、その動向に目が離せません。

タイトル画像、図2、図3、図4、図5の出典:ウェザーマップ提供。

図1、表の出典:気象庁ホームページ。